気の向くままに2

その日の気分で、思いついたことを書いていきます。

幻の1冊~アイネクライネナハトムジーク~

2014-10-18 21:16:26 | yaplogから

久しぶりに訪問したA君のブログで驚いた。
伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』で斉藤和義さんに出会った私にとって
幻の小説であった『アイネクライネ』が
単行本『アイネクライネナハトムジーク』のなかの短編の1つとして収録され、
最近出版されたと言うではないですか。

大興奮&大慌てで秒速でアマゾンでポチリ!したのは言うまでもありません。

2人が『ベリーベリ-ストロング~アイネクライネ~』のCD初回盤でコラボしていたと知った時(つまり私が和義ファンになった時)は、
もうCD発売から数年経っていて、
プレミアがついて物凄い値段になっていたのです。
和義さんの歌はいろいろなCDに入っていて聴けるけど、
伊坂さんの小説は図書館や古本屋(ネットの)を探しても見当たらず、
伊坂さんの短編集にも入っておらず、
「もう少し早くファンになっていたらなあ。」と歯ぎしりした私でした。

諦めていたものが読める!
こんなうれしいことがあるでしょうか?

昨夜遅くポストを確認したら入ってました。(アマゾン、仕事はや!)

そしてもちろん今日読みました。
ワクワクしながら~♪
期待を裏切らない、読んだ後ホワンと心が温まる短編集でした。

勿論私が特に好きだったのは『アイネクライネ』と『ライトヘビー』の、
和義さんつながりの2作品です。

『アイネクライネ』では、伊坂さんの小説から切り取った和義さんの言葉の選択が的確なのに今さらながら感嘆し、
『ライトヘビー』では流石和義ファンだなあ!と唸らせる伊坂さんの和義作品のチョイスに感激しました。
あ、これは『FIRE DOG』だ!
今度は『引っ越し』だ!とメモしたり、作品に登場する曲を聴いたりしながら、
読んだので進まない進まない(笑)。
でも、楽しいいつもとは違う読書方法。
長身で髪のぼさっとしていて優しい顔して無口な「斉藤さん」の前に私が立ったら、
「斉藤さん」は私に何の曲のどの1節を聴かせてくれるのかなあ?
なんて読んだ後思ったり…。

伊坂作品は登場人物が別の作品に登場したり、
巧みに張り巡らせた伏線が見事に最後につながるのが特徴ですが、
この作品も最後の描き下ろしの短編『ナハトムジーク』で全部がつながっていました。
欲を言えば、大好きな曲『ベリーベリ-ストロング』の語り手「佐藤君」と
「シャンプーの彼女」とのエピソードのその後が読みたかったなあ。
(あくまで和義ファンの我儘ですが)

この短編集の詳細についてはこちらを参考にしてね!