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温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

今思っても悔しい話2題~酒を飲んでー「くそー腹が立つ!」…その➀

2017-10-11 23:11:48 | 人間
湯の山温泉のロープウェイ。途中の支点は日本一の高さを誇る。

腹が立つのは、そんなに頻度が高いわけではなく、家で一人で酒を飲んで、その事柄を思い出し、「くそー、腹が立つ!」と思っているのに過ぎない。でも、これは俺の汚点と言うか、情けなさに直結して、自分がみじめになる時がある。男として、人間として…(つまらない話だけどー笑)

情けない話その➀…ある夏の日、兵庫県の浜坂町の海べりの道を彼女と歩いていた。その日はじりじりと暑い日差しが照り付け、二人とも汗だく。ランチの店が見つからず、地図の確認などをしていた。その道は、車が通る道ではないが、道幅3メートルぐらいで、右横に小川が流れていた。二人ともバックパックを担いで、背中辺りが汗で滲んでいた。「すまん、俺の勘違いで方向を間違えたのかも知れん…」と、彼女に謝った時に後ろから、「あんたらなんやの、道の真ん中を歩いて!よそ者がこの道を歩くのは10年早いわ!」と、声がした。

見ると、地元のおばちゃん二人が自転車に乗って、そのうちの一人が声を荒らげている。最初は意味が分からなかった。チリリンとベルを鳴らしてくれれば、さっと道の端に行くのに…と思った。しかし、そのおばちゃんはさらに罵った。「さっさとどかんかい!旅の者がえらそうにするんじゃない!」と…。タビノモノガエラソウニ!…もうひとりのおばちゃんは委縮していた。申し訳なさそうな顔をしてうなだれている。なんだ、このババアは!と、やっと怒りが込み上げてきたが、その二人は自転車なので一気に通り過ぎた。

通り過ぎて10秒後、彼女が言った。「私、なんだかめちゃくちゃ悔しい。普通に道を歩いているのに、なんでそこまで言われるの?」と。俺もふつふつと怒りが溜まってきた。そして、「ウオッー」と声を上げ、バックパックを放り投げて走り、二人の後を追った。相手が女性二人と言うことで遠慮していた部分もある。しかし、…。次の四つ角を右に曲がった先の部分で彼女たちは姿が見えなくなった。

ここは日本だ。まさか旅先でそんな目に合うとは思ってもいない。しかも相手は65歳くらいのおばあちゃんである。ごっつい啖呵を切られたが、「はあ?」と言う感じで、現状が把握できなかった。相手が男なら、対処できる部分もありそうだったが?…。

浜坂町はカニとホタルイカの漁港である。あまり知られていないが、両方とも日本一の漁獲高を誇っている。近くには温泉もあり、その日のランチも新鮮な魚料理を求めて歩いていたのだが、この事件で一気にローテンションになった。その後すぐにランチの店が見つかり、女将にその話をすると、「ハハア~」と、その人物の予想がついた様子。しかし、「町の権力者なので…」と、その正体を教えてくれなかった。

それ以来、浜坂町を訪れたことはない。今でもあの女性(ババア!)の、卑屈な顔を思い出すと、腹が立って仕方がない。「くそ~」、またドバドバとグラスに大量のウィスキーを注いでしまった!(笑)


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