日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

明るくさわやかな温かい風の贈り物、いつもありがとうこざいます。

2020-08-10 07:20:00 | 競馬
     今日の言葉

先のことはだれにも予見できない。
ゴルフは人生によく似ているのである
           中部銀次郎

競馬と親しい関係になって半世紀近くになります。いつも、傍には武豊の存在がありました。

東京競馬場から府中本町まで続く『おけら街道』、「みやこ」という飲み屋さんでアルバイトをしていました。日給5000円、交通費込、賄い付でした。

耳に、赤ペンをはさみ.競馬新聞を小脇に抱え、その紙面か赤印がちょこっと顔をのぞかせます。昨日の予習バッチリ、「勝って来るぞと勇ましく」開門前に長蛇の列の最後尾に並ぶのでしょう。

競馬の予想とは面白いもので、レ-ス前は自分の予想で、1.2.3着確定の赤ランプ点滅、歓喜の声を圧し殺している自分を思い描いています。しかし、現実は残酷な結果、馬券は紙のもくずとなります。一割の勝ち組、その他負け組、最終レースをおえたおけら街道、競馬場の大地には、はずれ馬券がびっしり敷き詰められます。その馬券を拾い、「億が一あたっているのではないか?」と券売機に入れる人もいます。当たっているはずないのに、「往生際の悪いやつだ」その行為を見て笑うことはできません。競馬場からはきだされてきた人々の表情は、悲喜こもごも、人生の縮図です。

マイナーだった競馬、それをメジャ-にした『武豊』の功績は、言葉では言い尽くせないほど、偉大なものがあります。五十路に突入しても、金字塔を打ちたてていきます。レージェントといわれる所以です。

最大の功績は、おっさんたちの競馬から
女性も楽しめるものに変えた点です。飲み屋でバイトしていた頃、長蛇の列には華やかさがなく、血走った目をした男の人たちが大半でした。彼が、彗星のように現れ、競馬場がデ-トスポットになるなんて、あの頃からは、想像もできないことでした。「さわやかな風が吹く競馬場」に変えた武豊の魅力は永遠に不滅です。

しかし、いつも武豊を馬券の軸にするわけではありません。予想するときは私情をはさみません。昨日の、札幌メイン『エルムステ-クス』は、エアスピネルけして、タイムフライヤ-から馬連10点勝負、結果は、とりがみでした。しかし、先週の最終は、武軸で中穴ゲットで一息つきました。

生活に支障をきたさない程度で楽しむのが、理想ですが、はみ出すことが多々あります。でも、武軸にしてはずれても恨み辛みの感情はわいてきません。これを人徳と呼ぶのでしょう。

4200勝達成したという記事を見て、思い付いたままブログしました。