まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

文庫の45周年記念講演会報告

2022-10-27 17:31:19 | 文庫のページ
若菜晃子さんの講演会を終えて
  テーマ 心の中の小さなともしび ―岩波少年文庫と私―

 まだまだコロナが収まらない中でしたがたくさんの方に来ていただき、若菜晃子さんの講演会ができたことを本当にうれしく思っています。東京からおいでくださった若菜さん、ご参加下さった皆さまに心からお礼を申し上げます。文庫にとってのよい会ができました。ありがとうございます。
 今回は新聞にもお知らせを載せていただいたので、なつかしい方からお電話をいただいたり、初めての方からの参加申し込みがあったり、いい出会いをいろいろいただきました。お祝いのお花もたくさん届きました。愛知の藤本さん、横須賀の汐﨑庫さん、レンゲの会のみなさま、本当にありがとうございます。
 若菜さんのご講演では、子どもの頃から現在に至るまでの興味深いお話をたくさんお聞き出来ました。子どもの頃から本が大好きで、岩波少年文庫にもずっと親しんできて、大学卒業後、出版社に勤めたいと思ったこと、自分の作りたい本を編集者として作りたいという思いから15年勤めた出版社をやめたこと、その後、小冊子「ミューレン」を発行していること(一人で取材・編集を担当)、どれも興味深いお話でした。
 さらにその後、石井桃子展で石井桃子さんの言葉に出会い『石井桃子のことば』を編集したこと、いつか「ミューレン」で岩波少年文庫を特集したいと思い、「ミューレン」22号で特集、朝日新聞の書評欄で取り上げられ話題になったこと、そして岩波少年文庫の70周年に向けて、1年ちょっとで『岩波少年文庫のあゆみ』を書きあげたこと、どれも若菜さんの強い編集者魂を感じるお話でした。編集者としての確固とした姿勢、ゆるぎのないものをお持ちだからいい本ができるのだと、何度も納得しながら聞いていました。そして『岩波少年文庫のあゆみ』は若菜さんだからこそまとめ上げることのできた本だと、改めて思います。講演の詳しい内容については来年発行の文集「なかま」45号に掲載する予定です。
 講演終了後のサイン会ではお一人お一人と丁寧に言葉を交わしながら、一時間もサインをしてくださいました。その後もお疲れのところを5時まで参加者と懇談していただき、若菜さんには本当に感謝しています。最後まで残ってくださった方々にも感謝しています。
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 文庫には若菜晃子さんのエッセイも3冊あります。どうぞ手に取ってみてください。山のことや海外を旅した時のことなどすてきなエッセイです。
 ・『街と山のあいだ』(2017) ・『旅の断片』(2019) ・『途上の旅』(2021)
「母の友」(福音館書店)にもエッセイが載っています。
  「母の友」2020年7月号・2022年4月号・5月号・6月号
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