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二宮尊徳の四つの教え 人の心に灯をともす 5564より 写真はMさんからいただいたプレゼントです(*☻-...

2023年12月20日 | 
【二宮尊徳の四つの教え】5564



藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…



二宮尊徳は天明七年に生まれ、七十歳で生を終えた。

それは幕末の国家的動乱期で、内憂外患(ないゆうがいかん)の時代であった。

その時期に尊徳は貧困にあえぐ農民救済に焦点を定め、国事を一切論じず、一滴の血も流さず、一発の銃弾も撃たず、荒廃した全国六百余村を復興し、疲弊した藩の財政を再建した。


その根本は四つの教えに尽きる。

「至誠を本とし、勤労を主とし、分度(ぶんど)を体とし、推譲(すいじょう)を用とす」


まごころを根本に置き、懸命に働き、自分の分限に応じて暮らし、今年得たものは来年のために譲る。

子孫に譲り、社会に譲る――この報徳思想の普及と実践が、偉大な成果を生んだのだ。


尊徳にはこういう言葉もある。

「夫我(それわが)道は、人々の心の荒蕪(こうぶ)を開くを本意とす、心の荒蕪一人開(ひら)くる時は、地の荒蕪は何万町あるも憂るにたらざるが故なり」

我が道は人々の心の荒蕪を開拓するのが本意である。

一人の心の荒地を開拓すれば、土地の荒地が何ヘクタールあろうが心配することはない。

必ず開拓できる、と言うのである。

人心の荒蕪を開拓する――この一点 に焦点を定めて生きたのが尊徳の人生であった。


最後に『菜根譚』の言葉を紹介する。 「末路(まつろ)晩年、君子宜しく精神百倍すべし」

物事の終わり、また人生の晩年、君子たる者は精神を百倍にして立ち向かっていけ、と言う。


人生、どこに焦点を定めて生きていくか。

先哲の言葉はそれを端的(たんてき)に示してくれている。


『小さな修養論 2』致知出版社
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人はもともと怠惰な性格を持っている。

放っておくと、尊徳のいう「至誠」「勤勉」「分度」「推譲」とはほど遠い人間になってしまう。


それは…

「自分を大きく見せようとしたり、飾ったりするまごころのない姿」

「怠惰にながれ、コツコツという地道な努力を忘れ、遊興(ゆうきょう)にながれやすい」

「分をわきまえず、収入以上の支出をしてしまう」

「人にゆずる心を忘れ、自分本位で利己的な姿」


その元にあるのが心の荒廃。

心が正しい方向を向いていなければ、心は荒れるばかり。

まずは、魂を磨き、心を高める努力をすること。


そして、大事なことは、人生の晩年にさしかかってからは、若い頃より、さらに心をひきしめ、必死の努力をすること。

楽をしようとか、ひと休みしようと思ったとたん、坂を転がり落ちるように、「老いた人」「老害の人」となる。


いくつになろうと、怠惰に流れず…

魂を磨き、心を高める努力をする人でありたい。







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