AI (ええ愛・Atelier Ichien)

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まちライブラリーとは 人の心に灯をともす 5182より 写真はMさんからいただいたプレゼントです(*☻-...

2022年12月03日 | 
【まちライブラリーとは】5182



磯井純充(いそいよしみつ)氏の心に響く言葉より…


「森羅万象是皆師也」という言葉があります。

この世にあるすべてのものは師匠となり得るのだということです。

私は、自分の子どもぐらいの二六歳の若者だった友廣さんから、自分の人生が大きく変わる刺激を受けました。

こういうことは、きっとどなたにも起こりえるはずです。


逆にいくつになっても若々しく前向きに生きている高齢者の方に出会うと、老け込んでいる場合ではない、もっと頑張らなくてはと思うこともあります。

このように、身近な人から「学びあう」と自らの行動につながりやすいのです。

世代や性別を超えて、長く続けられる学び合いの関係をつくろう。

深いつきあいができる学びあいの縁、「学縁」が、まちライブラリーの目指すところです。



マイクロ・ライブラリーには大きく分けて5つの分類があります。

【分類1】まちの図書館をつくって本を貸し借りできる環境を大切にしている人たち

【分類2】本のテーマや利用目的を大切にしている人たち

【分類3】 利用している場所を活性化するために本を置く人たち】

【分類4】公共図書館と連携しながら成長するひとたち

【分類5】 本で人と出会う、コミュニケーションを大切にした人たち




【分類3】 利用している場所を活性化するために本を置く人たち

活動の場所を活性化しようというタイプの図書館もあります。

渋谷の co- ba library もそうですし、下北沢オープンソースCafeもそうです。

この二つは、コワーキ ングスペースと呼ばれるシェアオフィスを運営されています。

その仲間同士の知識や、持っている技術や活動の様子を紹介する本棚をつくっているのが特徴です。

渋谷の co-ba library では、 黒板に本を差し込む本棚がつくられて、本を持ち寄った人が、 なぜ持ち寄ったのかなどを書き残しているのが、特色です。

単に本を置くのではなく、本を通じて、仲間同士で情報交換をしているようです。

下北沢オープンソースCafeもユニークな図書館です。

マンションのガレージをコワーキングスペース兼図書館にしています。

主宰者の河村奨さんと地藏真作さんはシステムエンジニアで、すべての本棚を図書館にする「リブライズ」という本を登録するシステムを開発されています。

誰もが、図書館のスタッフのように本を簡単に登録し、貸出をするシステムを開発し、 提供されているのです。

このようにプログラムに精通する二人のもとには、フリーのシステム エンジニアが、仕事場所として立ち寄ってくるようになったのです。

それらの人を中心に本の 貸し借りをしていく中で、図書館にすることを思いついたそうです。

若者の学び合いの場所にも本棚があります。

ここの特色は、それぞれの学習支援などをして いくことです。

京都市の出町柳にあるGACCOHは、三階建ての個人住宅を改装してつくられた、まちの学校であり、図書館であり、シェアハウスになっています。

一階には教室が、二階には台所と 図書コーナーがあり、三階がシェアハウスになっています。

建築家で勉強好きの若者、太田陽博さんが改装したこの家に、本好きの若者、倉津拓也さんが入居して誕生したのが、この図書館なのです。

出会いが生んだ図書館といえるでしょう。

医療現場でも図書館が広がっています。

埼玉県越谷市にある藤田歯科医院や大阪府守口市にある関西医科大学附属滝井病院の中にある透析センターなどが代表的な事例です。

医療スタッフと患者さんとの 人間関係をつくることにより、より治療や健康管理をしやすくしていると思われます。

このように、本来は働く場であったり、学ぶ場であったり、治療する場であったりする場所も、視点を変えれば、サービスを提供する人と利用者、また利用者同士が出会ったり、共通の 興味を発見する場になっていくために、本が有効に働いている。

本の新しい可能性を見出せているともいえます。




【分類5】 本で人と出会う、コミュニケーションを大切にした人たち

まちライブラリーも、一二〇ヶ所を超える場所で展開するようになりましたが、この活動が 広がる背景を考えてみたいと思います。

まちライブラリーには、もちろん本好きの方も多数参加されていると思いますが、「本」より好きなのは「人」ではないのでしょうか?

本を持ち寄って、お互いの本を紹介する時、今 まで見たこともない多様な価値観に出会えます。

人はそれぞれとはよく言ったもので、人の好奇心に枠組みはないのです。

そういった中で、自ら持ってきた本を紹介した後、他の人がその 本を借りてくれたり、メッセージを寄せたりした時のうれしさは、たとえようもありません。

自らの存在が、周りに受け止めてもらえる感じになるからです。

この喜びを味わった人が、ま ちライブラリーでは、たくさん生まれています。

誰か一人でも、自らの価値観を共有してくれ る喜びなのです。

この喜びこそが、まちライブラリーが増え続ける原動力になっていると思います。

本を大切 にする気持ちと、価値観の合う仲間と同じ場所にいる充実感、社会的な活動で役割を果たせて いるという参加意識。

そして他の誰かが、見守ってくれている、背中を押してくれている安心感なのです。



『まちライブラリーのつくりかた』学芸出版社
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磯井氏は本書で「まちライブラリー」についてこう語る。


『まちライブラリーは、誰でも、どこでも、いつでも始めることができ、その仲間を発見しやすい仕組みなのです。

まさにコミュニティをつくるために最適な方法が、生まれつつあります。

これからも参加する人が、増えるでしょう。

そしてその人の数だけ、新しいまちライブラリーが生まれていくことになります。

誰のものでもない、自らの存在感を感じられる、そしてそれを受け止められる人がいる。

メッセージのキャッチボールが始まりだしているといえるでしょう。

まちライブラリーは、人との出会いを期待した、マイクロ・ライブラリーといえます。』



多くの市町では役所や商工会議所、観光協会が主体となって「まちづくり」や「商店街の活性化」をテーマに活動している。

しかし、ほとんどの市町でそのこころみは成功していないのが現実だ。


反対に、今、急激に増えてきて、成功している活動が、個人が主体となって「おもしろいこと」「楽しいこと」をしようとしている人たちだ。

そのひとつにこの「まちライブラリー」がある。

本という知的なツールを活用し、本好きな人たちを横断的に集める。

いわば、知的な集団のセグメントだ。

いま流行りのSNSのサロンのようなものとも言える。


これらの活動は、本人たちは意図していないにもかかわらず、結果的に「まちづくり」になっている。

しかし、役所や会議所が主体となるとどうしても、上意下達的活動になってしまい、肝心のまちは動かない。

大きく包括的であり、組織や運営も硬直しがちだからだ。

しかし、個人の「面白がって」やっている活動は、小さく、横断的であり、自律的で、柔軟なので、活動も定着し、人の流れもできることになる。


面白い人たちと会うために…

「まちライブラリー」と気軽に関わりたい。





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