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ビル・ゲイツの面接試験 人の心に灯をともす 519より

2011年01月25日 | うたしやきなお話
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【ビル・ゲイツの面接試験】№519


『ビル・ゲイツの面接試験』の中から、心に響く言葉より…


論理パズル、クイズ、仮定の問題、ひっかけ問題。

これらはコンピュータ会社の面接では長い伝統がある。

社員全員が高い論理的能力をもっていて、製品を送り出すのに必要なら週70時間でも働くような、創意工夫とやる気のあることが期待される、新興企業精神の表れだ。


ハイテク産業の社員には、前提を疑問視する力、新しい視点から見る力が必要だ。

パズルやクイズは、その能力をテストする(とされる)。


「弊社は、独創的で創造的な思考の持ち主を探しています。弊社の面接は、そんな人を見つけるよう、工夫されています」とマイクロソフトのウェッブサイトにある。

ひっかけ問題による試練は、日本の禅僧によって最高度の芸術にまで高められたと言うこともできる。

禅の公案は、西洋の論理パズルの対極にある。

ただそれは、枠からはみ出す思考を求める、きわめつきの難問と言ってもいいだろう。


実際に面接で使われた問題をいくつか列挙する。

■秤(はかり)を使わないでジェット機の重さを量るとしたら、どうしますか。


■ビリヤードの球が8個あります。そのうちの1個は「欠陥品」で、他のよりも重くなっています。

天秤(てんびん)を使い、重さを2回計るだけで、どの球が欠陥品か見分けなさい。


■4人の人が夜、崩れそうな橋を渡らなければなりません。

欠けている横版も多く、橋が支えられるのは一度に二人だけです(二人を超えると、橋は崩れてしまいます)。

旅人は足元を確かめるために懐中電灯を使わなければなりません。

そうでなければ、欠けた隙間で足を踏み外し、落ちて死んでしまうのは確実です。

懐中電灯は1つしかありません。

4人の人の歩く早さはそれぞれ違います。

アダムは1分で橋を渡れます。

ラリーは2分、エッジは5分、いちばん遅いボノは10分かかります。

橋は17分後には崩れます。

そうすれば4人は橋を渡れるでしょう。


この他には、

■富士山を動かすのに、どれだけ時間がかかるでしょう。

といった、問題もある。

『ビル・ゲイツの面接試験』(ウィリアム・パウンドストーン)青土社



問題の答えは…

■ボーイング社のウェッブサイトで、製品仕様を調べる、というのは一蹴(いっしゅう)される。

意図されている答えは、ジェット機を地上走行させるか飛ばすかして、空母でも、フェリーでも、それがのるだけの大きさの船にそせる。

船体に、そのときの水面の高さを示す印をつける。

それからジェット機を移し、重さの分かっている品物を船に乗せ、船が沈んで船体につけた印とちょうど同じ高さになるまで続ける。


■最初は任意に3個ずつ二組取り出し、重さを比べる。

二通りの結果が考えられる。

まず、両者の重さが同じであることがわかった場合。

このときは、欠陥品は、重さを量らなかったほうの2個の中にあると考えるほかない。

残った一回の軽量で、この二つの球を比べればどちらかが欠陥品か分かる。

次に3つの組が重いことが分かった場合には、欠陥品は重いほうの皿にある。

2回目では、そこからどれでも2個を選び、その重さを比べる。

一方が重ければそれが欠陥品。両者が同じなら、欠陥品は秤に乗せなかった第三の球だ。


■懐中電灯は1つしかないので、誰かと一緒に橋を渡った後、一人がまたそれを持ってこちらに戻ってくるしかない。

一回目の移動で、アダムとラリーが渡る。

これで2分。

一方アダム(ラリーでもいい)がすぐに懐中電灯をもって引き返す(1分)。経過時間は3分。

2回目は遅い二人、エッジとボノが渡り、10分かかる。

向こう側に着いたら、その中で一番早い人に懐中電灯を渡す(一回目でアダムが戻ったとすれば、ラリー)。

ラリーは懐中電灯をもってこちら側に戻る(2分)。

経過時間は15分。

最後の片道は一番早い二人組が、こちら側で再結成され、もう一度、最後に渡る(2分)。

経過時間は17分。

以上、『ビル・ゲイツの面接試験』より抜粋引用


富士山を動かすというのは、富士山の大体の体積や土の重量を計算し、何人だったら、どれくらいかかるか、という計算式があれば正解となる。

ちなみに、一日に一万人を動員できるとすると、約4000日かかる計算になるという。


これは、見当もつかないこと、前例がないことを考える論理力や、企画力を調べるのに必要なテストだ。

どんな答えがでようがそれが重要ではなく、その答えを導き出した過程や組み立てる力をみる問題。



私の好きな禅の話がある。

ある若い修行僧が二人で歩いていくと、前日からの雨で増水している川があった。

その岸辺には川を渡れなくて困っている若い女性がたたずんでいた。

一方の修行僧が、

「私の背中に乗りなさい。向こう岸まで背負って渡してあげましょう」

と言って、さっさと女性を向こう岸に渡してあげた。

女性は本当に喜び感謝してその場を後にした。

不機嫌そうに、何時間か黙っていたもう片方の修行僧が

「我々は修行の身だ。お前が若い女性を背中に背負ったのは、どう考えても、けしからん」

と怒りの声をあげ
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