国語の学び方について、「これだな。」というものにたどり着くまでに、相当な試行錯誤を繰り返した記憶がある。
まず、現代国語、古文、漢文いづれも「著者の主張が正確に把握できる」ことが、ポイントです。
そして、論述問題でないかぎり、「出題に関して、貴方の考えは決して聞かれません。」
聞かれるのは、「筆者の考える、根拠であり、理由。」なのです。
したがって、「解答のヒントなり、根拠は題材となる問題文中に必ずある」ことになります。
テスト対策としては、その効率的な見つけ方を体系的に身につけることが、なにより要求されます。
また、大学入試レベルの現代文を難しく見せかけているのは、「抽象的な表現」の多用なのです。
したがって、「抽象的な表現」を「より具象的な表現」で記述した部分を、探すことが大切です。
例えば、東大の入試現代文の出題形式は、ここ40年ほどほとんど変化がありません。
①「波線部分とあるが、その根拠は何か。」
②「波線部分とあるが、それはどうゆうことか説明せよ。」
※古文、漢文でも問題形式は変わっていません。
①については、本文中から、著者が述べている、理由、根拠を見つければ良い。
②については、本文中の別の部分で、著者が言い換えている部分を見つければ良い。
いづれにしろ、「答えは必ず本文中にあるのだから、難しいことは何も無い。」のです。
小説文、論説文、随想など色々なジャンルがありますが、入学試験における、文章の読み方は、実はみな同じでよいのです。
したがって、普段から気をつけてほしいのは、語彙を豊富にしてほしいことです。また、背景知識を増やす努力をしてください。新書などを豊富に読んで、知的バックグラウンドを堅固なものとしてください。
古文は、「重要古語」をしっかりマスターし、文語文法をマスターし、きわどい読み取りになれることです。「む」の判別などがその例です。
漢文は、句形をマスターすることです。
以上。