電子部品大手オムロンの名誉顧問で元社長の立石義雄(たていし・よしお)さんが21日、亡くなった。80歳だった。新型コロナウイルスに感染し、5日から入院していた。3月に約13年務めた京都商工会議所の会頭を退任したばかりだった。
立石さんは4月2日に発熱し、5日に医療機関を受診したところ肺炎が確認された。6日に新型コロナの陽性が判明した。
立石さんは3月24日の京商の通常議員総会に出席し、会頭職を後任のワコールホールディングス会長の塚本能交(よしかた)副会頭に託した。最後の会見では、自ら提唱した京都の伝統と先端技術を融合させる「知恵産業」に触れ、「未来への道筋をつけることができた。万感の思いだ」と語っていた。
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オムロンの関数電卓には学生時代お世話になった。健康器具(体温計、体重計、血圧測定器など)で有名な企業であるが、意外に知られていないのが鉄道会社の券売機の製造メーカーであることだ。古くはカーネギー・メロン大学が開発した分散OSであるMARKを搭載したワークステーション・ルナシリーズを製造販売していた。新しいことにチャレンジする企業であるとの印象が強い。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。