一口に、進路指導といっても、色々な場面がある。
最終的な志望校決定まで、何回もの指導が入る。
筆者の見聞きした、進路指導あれこれを紹介する。
進路指導に絶大なる実績をほこるX先生。生徒の学力推移をよく把握して、直前期に志望校のランク・アップとランク・ダウンを積極的に敢行する。結果、生徒の現役合格率はかなり高いものとなる。(しかし、一部生徒、具体的に言うと、直前に1,2ランク・ダウンさせられた生徒からは、反発を食らう。涙を呑んで、第1志望から第2、第3志望に切り替えた生徒は、釈然としない思いを抱いて大学生活を送ることとなる。)
生徒の自主性を重んじるY先生。生徒が受験する学校には決してNOと言わない。「合格可能性は若干低いかもしれないが、頑張って受験してください。」おかげで、現役合格者が3名という記録を樹立したこともある。生徒任せ、生徒放任の典型。「責任は、生徒が取るんだか。現役合格率が低くても、いいじゃないか。」といった思いがある。生徒からはある意味「歓迎され」ている。しかし、学校の管理者からすると、1,2,3年のサイクルが取れないことがあり、当然評価は低くなるが、当の先生はご存知ない。なかなか、再度高校3年生を任せられないのは、担当クラスの浪人生が、全員大学入学しない限り、毎年複数年度の内申書を発行し続ける必要があり、事務量が半端でないことを管理職は知っているのだ。
さて、貴方の担任はどのタイプだろうか。冷静に見極めてください。
主人公は、どこまでも、貴方なのです。お忘れなく!