今月28日に、元巨人監督、川上哲治さんが老衰のため93歳でお亡くなりになった。
どのメディアを見ても、「赤バット」「ボールがとまって見えた」「熊本工業」「野球の神様」などのキーワードが目を引く。
ここ中部地区との縁について触れた記事を今のところ目にしていない。
以下は、個人的なお話です。
私の祖父の甥は僧籍を持ち、一時期、岐阜県美濃加茂市、井深所在の、禅宗で有名な正眼寺(ショウゲンジ)の住職をしていた。
毎年、暮れになると一人の若者が修行に参加していたという。朝まだきの午前3時に起床し、作務。そして「お勤め」「座禅」
口数の少ないその若者は、ひたすら「迷いを断つ」ために瞑想していたという。この若者こそ、若き日の川上哲治氏そのひとだった。川上氏のこの「やまごもり」は後年まで続いたという。私が大学に通っていたころは、川崎市所在の某寺(実は大学の近くだった)の住職となっていた祖父の甥は、健在であったが、私の卒業を待つように95歳で亡くなった。彼が私に話した川上哲治氏の素顔は「物静かで、礼儀正しい紳士だった。ただ、余り考えに集中してしまうと、話しかけても、聞こえていないことがたびたびあった。」「何事かをなす人になるだろうという確信があった。」等であった。
井深の正眼寺の「しぐれ」は本物と見まがう出来で、とても美味しい精進料理として有名です。
ともかく、川上哲治さんは死してもなお、巨人軍を見守っているのではないか、と思わせるほどのインパクトがある、昨日の巨人の戦いぶりでした。
「死せる川上、瀕死の巨人を救う!?」
素朴な疑問:高校野球で川上さんの母校、熊本工業高校が甲子園に出場すると、ことのほか審判受けが悪い。何かあ
るのだろうか?