パーソナル・コンピューターで一時代を築いたＮＥＣ９８シリーズ。開発担当は、半導体事業部だった。

　通常、コンピュータの開発は、各社のコンピュータ開発部門ですが、なぜかＰＣに関して、ＮＥＣは半導体部門が担当しました。この疑問に対する答えが、「まさか！？」と思える答えです。実は、半導体を販売する一つの手段として、半導体を使った商品として、開発したのがＮＥＣのパーソナルコンピュータだったのです。つまり、半導体（ＣＰＵを含む）を売るために、それらを使った製品（パソコン）の商品を企画販売していたのです。驚きませんか？だから多くの面で使い勝手が一般ビジネスと異なっていました。