小島教育研究所

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2012年度 名古屋大学入試数学(理系)について。

2012-02-27 | 国公立大学二次試験

今年度、2012年度、名大理系数学入試問題についてのコメント。

 

1.昨年以上に、各問題の小問化が進展した。  (1)~(4)まである。

2.小問のレベルが、後に行くほど、次第に高くなっている。

3.選抜性を意識した出題で、実力差がはっきり現れる設問となった。

4.数学Ⅲ重視の傾向がよりはっきりした。

5.図形問題が影を潜めた。(ベクトルを含めて)

6.整数問題、二項定理、帰納法を重視するところに、「名大のミニ東大化」を感ずる。

試験時間を120分から150分に伸ばした影響につじて。

格段に問題のレベルが上がった。

以前、名大医学部に合格した受験生(T海生)に優しい頃の問題2008年度(?)を解かせたところ、約60分で満点だった。

同問題を筆者が解いたところ35分で満点だった。

今年の問題を解いたところ、完解するのに、65分かかった。つまり、30分の延長が、そのまま解答時間の延長ということになった。

現役生の諸君でかなり腕に自信のある生徒でも、90分から120分は確実に時間を要したであろう問題であった。

そういった意味では、「選抜性の高い」良質な問題であった。

 

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