どんなに倍率が高い試験でも、実質の競争は、定員の2倍前後のところで行われています。
例えば、倍率が定員の5倍の試験の場合、定員の2倍までに、入っている人同士の競争であり、その下の定員の3倍の人たちは、競争相手となっていません。してみると、定員の2倍の中で、定員以内に入ることを考えればよいことになります。偏差値で言うと、C判定以内にいることが必要です。一般的に言って、D判定、E判定では合格はおぼつきません。C判定、B判定ならば、合格の可能性があります。もっとも、受験生の中では、夏休みまで目いっぱい部活で時間がとられ、秋以降に受験勉強を始めた人は、当然判定は芳しくなく、D,E判定しかとったことがない人でも、センター後の追い込み期で逆転勝利を得ることは充分ありえます。現に、E判定のみで、一橋大学経済学部に合格した生徒もいます。何が原因か分かりますか?原動力は、追い込み期に思う存分使える体力と気力を部活で養ったことです。センター試験で基礎力の確認とその養成を行い、センター後に二次試験の過去問対策を綿密に行った結果なのです。集中力をもって、ことに当たることの大切さを物語っています。彼は決して部活のことを成績不振の言い訳には使いませんでした。『合格するんだ。』の意気込みをもって、直前期を乗り切ってください。勝利の女神はきっと貴方に微笑みかけます。判定に左右されない、精神的なタフネスさをもって本番の試験に臨んでください。
試験合格の要領は、何でしたか?覚えていますか?
『一に要領。二に度胸。三、四が無くて、五に運次第。』でしたね。