ソフト名はAlphagoであり、既に中国人プロ棋士と戦い、5戦全勝を遂げているという。ゲームの世界では既に、チェス、将棋のソフトが人間のプロを負かすレベルに到達している。囲碁に関しては、ここ数年、モンテカルロ法を用いて、棋力をアップさせてきたが実力はアマチュア4,5段といったレベルであると言われていた。ここにきて、Googleの研究チームがAI(人工知能)とディープラーニング理論を駆使し、今回のシステムを開発したという。将棋の世界では、米長邦雄9段がコンピュータソフトと対局して敗れた話は有名だ。(これは2012年の出来事。コンピュータソフト「ボンクラーズ」との対局を指す。)
AI(人工知能)については、これまでに大きく分けて、3つの山があった。
第1次ブーム時:数学の定理の自動証明などが研究された。言語はLisp、Prolog等を使用していた。「8クイーン」などは、一般のソフトでは解くことが難しいが、Lisp言語では、短くてシンプルなソフトが書けたと記憶する。法律関係の判例分析に使われたり、列車運行の事故などからのダイヤ復帰技術にAIが利用された。
第2次ブーム時:画像検索等にAI技術が使われ、大きな成果をあげた。
第3次ブーム時:最近のトレンドとして、AI技術が様々な分野で活用され初めた。
ディープラーニングについては、先行する機械学習からの研究成果を無視することは出来ない。この分野では、アメリカではMIT、日本では東京工業大学における研究が抜きんでている。学習理論ともいわれ、統計とは異なる手法で、ビッグデータの解析などに応用されている。
その学習理論において、代数幾何の有名な定理が使われています。広中平祐先生の「特異点解消の定理(プログラム)」が使用されています。ご本人の知らないところで、とても大切な応用が考えられたのです。それは、天才ガロアの理論が、現在の通信その他で使われる、誤り訂正機能に使われていることに通じます。ガロア自身、その理論的な面白さで研究したことが、思わぬところで応用されたというお話です。
戦法を実践で学びつつ、2つのAI手法で手筋を考えさせ、その内の最良な方を選んで対戦するAlphago。この3月には韓国のプロ棋士イ・セドル9段と対局するという。今から楽しみだ。
AI(人工知能)については、これまでに大きく分けて、3つの山があった。
第1次ブーム時:数学の定理の自動証明などが研究された。言語はLisp、Prolog等を使用していた。「8クイーン」などは、一般のソフトでは解くことが難しいが、Lisp言語では、短くてシンプルなソフトが書けたと記憶する。法律関係の判例分析に使われたり、列車運行の事故などからのダイヤ復帰技術にAIが利用された。
第2次ブーム時:画像検索等にAI技術が使われ、大きな成果をあげた。
第3次ブーム時:最近のトレンドとして、AI技術が様々な分野で活用され初めた。
ディープラーニングについては、先行する機械学習からの研究成果を無視することは出来ない。この分野では、アメリカではMIT、日本では東京工業大学における研究が抜きんでている。学習理論ともいわれ、統計とは異なる手法で、ビッグデータの解析などに応用されている。
その学習理論において、代数幾何の有名な定理が使われています。広中平祐先生の「特異点解消の定理(プログラム)」が使用されています。ご本人の知らないところで、とても大切な応用が考えられたのです。それは、天才ガロアの理論が、現在の通信その他で使われる、誤り訂正機能に使われていることに通じます。ガロア自身、その理論的な面白さで研究したことが、思わぬところで応用されたというお話です。
戦法を実践で学びつつ、2つのAI手法で手筋を考えさせ、その内の最良な方を選んで対戦するAlphago。この3月には韓国のプロ棋士イ・セドル9段と対局するという。今から楽しみだ。