これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

松本人志氏の問題はセクハラでは?

2024-02-03 09:25:51 | 民主主義
【はじめに】
 「自民党のパーティー券のキックバック問題」と「松本人志氏の『俺の子ども産めや!』」の問題は共通点が沢山有る様に思います。

 「火の無い所に煙は立たない」と言いますから、松本人志氏はセックスを強要した事実は無いのかも知れませんが、軽い気持ちで/冗談半分に『俺の子ども産めや!』と言ったのは事実では?と想像しています。 もしも言ったのだったら、『セクハラ』で、犯罪です!

 三十数年前までは巨額の黒い金が自民党に献金されていました。企業が黒い金を作るのが難しくなって来たので→→政党交付金制度を設けましたが→→それでも不足するので→→政治資金規正法に「パーティー券は現金で購入しても良い」と言う抜け穴を作りました。 万一、問題が発生したら→→会計責任者/秘書と言う『トカゲの尻尾』を切れば良い!と考えて来たのです。 然し、国民の多くは政治の黒い金を許容し無くなってきていました。 自民党は、この国民の変化を察知出来ていなかったのです!

 駅の構内や電車の中で「痴漢は犯罪です!」と言うポスターを見掛けるので、吉本興業の芸人達も痴漢についての認識は有ると思われます。 四十年程前から日本でも『セクハラ』が問題視される様になり、現在では「セクハラも犯罪だ!」と見做(みなす)人が多くなって来ています。松本人志氏は、「ドンナ事をしたら『セクハラ』になるのか」と言う知識が無く、『セクハラは犯罪だ!』と言う認識が無い様に見受けられます。

 「自民党と松本人志氏は、時代の変化について行けていないのだ!」と私は思っています。

【私が入社した会社】
 私は1971年にK社に入社しました。 当時は多くの職場に女性社員のお尻を触る不埒な輩がいました。新年会や忘年会になると、女性達は彼らから遠いい席に座りました。酒が入ると→→そんな輩は女性に近づいて→→大胆な行動にでました。 私も含め男性社員達は、 見て見ぬ振りをしていました。 「酒の席の不埒な行い」は大目に見る時代でしたが、近年の裁判では酩酊していても罪は軽減されません!

 社内に女性の水着姿やヌードのカレンダーが飾られていました。 当時、大手企業でも、そんなカレンダーを作って→→年末に配っていたのです。 圧巻はサントリーの超大型のカレンダーでした。縦が『2m』程も有ったと記憶しています。

 1982年頃、女性のお尻好きな男性社員がニューヨーク事務所に転勤しました。白人の女性社員のお尻を触って→→慰謝料請求の訴訟を起こされ→→2,000万円程支払ったのです。この詳細は下記の投稿を参照願います。

★★★ 『セクハラの特効薬』 投稿=2018年4月23日

 ニューヨークの事件の後、K社はセクハラ防止の通達を出しました。 その時、私は、「『セクハラ』とはなんなのか?」教えて貰いました。 今から40年以上前に、アメリカでは『セクハラ』は犯罪だったのです!

 通達が出て直ぐに→→水着姿やヌードのカレンダーは社内から撤去され→→社内でお尻を触るのは厳禁になりました。

  1980年代に、日本でセクハラを問題視していた企業は少なかったと思います。然し、段々とセクハラ問題に取り組む会社が増えて来ました。

 1996年から私は中小企業に出向して、5社ほど渡り歩きましたが、お尻を触る様なセクハラ行為をする社員は一人もいませんでした。今・考えると、「中小企業では、勤務時間中にお尻を触る様な不埒な事をする時間的余裕が無かったのか?」と思います。

 1998年頃、大手企業の現場で時々仕事をしていました。 現場作業者の休憩室が有って、壁と天井にヌードカレンダーを切り離して、一面に貼っていました。 ある時行ったら全てのカレンダーは剥がされていました。 この会社でも「セクハラ撲滅運動が始まった」事を知りました。

【セクハラ対策が企業にとって必要な理由】
 会社を活性化させる『イロハのイ』は、社員が気持ち良く働ける職場にする事です。 私も含めて男性は女性の心理が十分理解出来ているとは言えないのです。 職場に水着やヌードの写真が貼られていたら、多くの男性社員は愉快に思うでしょうが、女性社員は不快に思っている可能性が有ります。

 職場で、お尻を触られたら女性社員が「嫌」な事は、男性は理解できます。会社を活性化させる為には、女性社員が『嫌』な事を洗い出して、対策を講じる事が肝要です。

 私が入社した1971年、女性社員は少し早く出社して、課員の机の上の雑巾掛けをして→→お茶を入れて→→男性社員の机の上に配りました。 朝、昼食時、お八つの時間、日に3回もお茶を入れていました。 いつ頃だったか忘れましたが、男性社員が好きな時間に、自分でお茶かコーヒーを入れる様になりました。

《国家にとってもセクハラ対策が必要です》 人口の半分は女性です。セクハラやパワハラを根絶して→→女性が気持ちよく働ける/生活できる世の中にする事は重要です。 「少子化対策の一つでも有る」と私は考えています。

【セクハラと痴漢に関連する法律】
 セクハラと痴漢は刑法、軽犯罪法や迷惑防止条例を使って罰しています。

 2023年に、刑法に『不同意わいせつ』と『不同意性交等』が追加されました。 恋人同士の性に関する事でも、現在は『同意して行った』と証明する必要が有ります。 「あの時、私は同意してなかった!」と訴えられたら、慰謝料の支払いが命じられる恐れが有るのです。

 2023年の年末に、『性的同意アプリ』が出来ました。 当事者がそれぞれ、「これから行う事は、同意しています」とアプリに登録するのです。世知辛い世の中になりましたね!

・・・ 痴漢とセクハラに関連する法律や条令 ・・・
★ 刑法第174条 :公然わいせつ
★ 刑法第175条 :わいせつ物頒布等
★ 刑法第176条 :不同意わいせつ ・・・2023年7月~
★ 刑法第176条 :不同意性交等   ・・・2023年7月~
★ 軽犯罪法第1条第5号
★ 迷惑防止条例 :都道府県や市町村が独自に制定

【松本人志氏はセーフか?、アウトか?】
 松本人志氏は、文藝春秋社を名誉棄損で告訴していますが、私の関心は「松本人志氏が人間として『セーフなのか?、アウトなのか?』です。 松本人志氏には妻子がいますから、週刊文春が報じている内容の一つでも事実だったら『アウト』です。

 松本人志氏は、「天地神明に掛けて、恥ずかしい事はやっていない」ので有れば→→妻子の為に訴訟を続けるべきです。 逆に、後ろ暗い事をした覚えが有るのなら→→直ぐに訴訟を取り下げて→→お詫びの記者会見をすべきです。

《 アウトの例❶ 》 セックスを期待して→→知人に素人の女性を集めさせ→→ベッドを置いた部屋で、酒を呑み→→「俺の子ども産めや!」と言ったらアウトです。 冗談半分に1回言っても『セクハラ』に該当し、複数回言ったら『悪質なセクハラ』に該当します。 勿論、女性が拒否して、セックス出来なかったとしても『セクハラ』に該当します。

《 アウトの例❷ 》 20歳未満の女性に酒を飲ませて→→「俺の子ども産めや!」と言ったらアウトです。 20歳未満の女性が酒を飲むのは犯罪ですから、制止すべきで、「俺の子ども産めや!」と言ったのなら『セクハラ』にも該当します。 二重の罪を犯した事になると思います。

《 アウトの例❸ 》 クラブに素人の女性を連れて行ったとします。 店の女性に「俺の子ども産めや!」と言っても嫌われるだけですが、素人の女性に言ったら『セクハラ』に該当すると思います。

【吉本興業に問題が有るのでは?】
 吉本興業の経営陣には、「セクハラは犯罪だ!」、「撲滅すべき課題だ!」と言う認識が、現在でも無い様に見受けられます。 吉本興業は、セクハラに関する社内規定を作成して、所属の芸人を教育する事が先決事項です。 「痴漢やセクハラをやったら契約を解除する」と所属の芸人達に明言すべきです。

 吉本興業は、松本人志氏に「セクハラに該当する発言や行動が無かったのか?」聞き取り調査すべきです。 もしも、「有った」と言ったら、記者会見して世の中にお詫びすべきです。「無かった」と言ったら、松本人志氏に誓約書を書かせて、裁判の行方を見守ったら良いでしょう!

 『女遊びは芸の肥やしだ!』と言う考え方は、子供のいる芸人は言うに及ばず、妻や彼女のいる芸人にも現在社会では通用し無くなっています。 松本人志氏が「女遊びをして、芸を磨いた」とは思えません。

 吉本興業には女性の芸人や玉子が沢山おられると想像します。セクハラ対策をして、女性の芸人達が楽しく活躍出来る会社を目指すべきです。 週刊文春さん、「吉本興業の経営陣は『セクハラ対策』に真摯に取り組むべきだ!」と書いて頂きたいです!

 私が恐れているのは、多くの企業が長い年月を掛けて「セクハラ撲滅に取り組んできた努力」が、心無い芸人達の発言で無駄になってしまう事です。

《女遊びは芸の肥やし》 歌舞伎俳優の市川海老蔵氏は、「江戸時代は、遊郭に情報が集まっており、花魁などと会ったり遊ぶことで情報を得ることが出来たことから、いつの間にか“女遊びが芸の肥やし”に変換された」と話されました。 同感です! 現在は、インターネットで種々の情報が得られますから、花魁に会う必要は無くなっています!

【福田淳一氏のセクハラ事件】
 2018年に週刊新潮が、当時・財務事務次官だった福田淳一氏がテレビ朝日の女性記者に「今日ね…抱きしめていい?」等と言ったと報じました。 財務省が福田淳一氏から事情聴取して、「セクハラ行為が有った」と認定したので→→福田淳一氏は辞任しました。

 もしも、この事件を吉本興業の経営陣が重く受け止めていたら、松本人志氏の事件は起こらなかったでしょう! 吉本興業の経営陣は、「芸人にはセクハラ行為が許される」と考えていたのでしょうか?!

【余談 :女性専用車】
 昔!昔!、東大卒の博識の方から「乃木将軍が女性専用車を作らせた」と教えて頂きました。

 乃木希典氏は、1907年に学習院の院長に就任されました。当時も学習院には女性の学生がいました。 「東京の中央線で通学する女学生が、痴漢の被害を受けている」と言う話を聞いた乃木希典氏は、1912年に上野駅の駅長に「婦人専用電車を作ってくれ」とお願いしたのが、始まりだそうです。

 当時は、「痴漢は犯罪だ!」と言う考えは無かったのでは? 電車の中で女性のお尻を触っても、駅員に怒られるくらいっだったのでは?と想像します。



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