原子力発電所では「安全神話」が問題だったと報じられますが、リニア新幹線も「安全神話」の下で進められている様に思えます。
リニア新幹線に関し、インターネット上にクエンチの問題、走行路に磁性金属や異物(例えば石)が置かれていた時の問題などが提起されています。
もう20年ほど前になりますが、電磁推進船ヤマト1の実験がマスコミに公開されました。私は、たまたま現場にいたのですが、クエンチが発生し、モノスゴイ音と船体が大きく揺れた様に記憶しています。
高い所に登っていたカメラマンが落ちそうになり、”憤懣遣る方無い”表情で機材をさっさと片付け、記者達があっという間に消えてしまいました。あまりの素早さに皆で大笑いしました。
「リニアモーターカーは東京の大江戸線や神戸の海岸線で実証されているから安全」と勘違いされている方がおられます。これらの車両は全て車輪で支えられ、常温の磁石で”走る力”と”止める力”(ブレーキ)を得る方式です。
リニア新幹線では強力な電磁石の力で車体を(飛行機の様に)浮上さて走ります。
電磁石は、コイルをたくさん巻き(コイルが長くなって電気抵抗が増加)、たくさん電気を流すと、力が大きくなります。重い車両を持ち上げるには大きな力が必要ですが、私たちの周りにある電磁石の技術で十分な力を得るのは難しいのです。
ある種の金属は、非常に低い温度まで冷やすと電気抵抗がゼロになります。電気抵抗がゼロのコイルなら、大電流を流しても、発熱も無く、損失もない理想的な強力な電磁石が出来ます。リニア新幹線は、この技術を採用しています。
クエンチとは、電気抵抗がゼロだったコイルが、何らかの原因で瞬時に普通の電気抵抗に戻る現象をいいます。コイルの電流は、瞬時に多量の熱を発生させます。
コイルは、私たちには想像も出来ない低温(マイナス269℃)の液体ヘリウムに浸けた状態で冷却されています。クエンチが起こると、コイルの周りの液体ヘリウムは瞬時に加熱され、ガスになり体積が数百倍になります。まるで火薬が爆発した様な現象が起こるのです。
クエンチが発生したら、瞬時に旨くガスを放出する必要があります。出来なかったら、爆弾が破裂した様な事が起こります。
車両は宙に浮いた状態で、500km/hと言う超高速で走っていますので、ガスを計画した通りに放出出来ないと、車体が側壁に接触する恐れがあります。
車体を浮上させる力は、飛行機と同じで、ある程度まで速度が上がらないと得られません。発車と停車時には、車体はゴムタイヤで支えられ、走行中はゴムタイヤは収納庫に収められます。クエンチには瞬間的な対応が求められますので、ゴムタイヤは全く役に立たないと私は思います。
機械では故障/異常が必ず発生します。全てを予想するのは難しいですが、既に誰かが指摘した問題(危険性)については、実験で十分確認しておく必要があります。
例えば、高速走行中にクエンチを発生させ、安全を確認する。車内の騒音や振動に乗客が耐えられるか?海外の例ですが、自動車でエアーバックが作動した時、年老いた女性が心臓麻痺で死亡したとの記事を読んだことがあります。(心臓の悪い人のことまで考える必要は無いと思いますか?)
国会で是非とも、リニア新幹線の安全対策について議論して頂きたい。リニア新幹線の開発は重電三社が協力して進めてきました。重電三社の組合が参加している連合の支援を受けている政党には期待しませんが、日本維新の会や共産党に期待しています。
田原 総一朗さんと親しい方がおられたら、「朝まで生テレビでとりあげて!」と伝えて下さい。
リニア新幹線に関し、インターネット上にクエンチの問題、走行路に磁性金属や異物(例えば石)が置かれていた時の問題などが提起されています。
もう20年ほど前になりますが、電磁推進船ヤマト1の実験がマスコミに公開されました。私は、たまたま現場にいたのですが、クエンチが発生し、モノスゴイ音と船体が大きく揺れた様に記憶しています。
高い所に登っていたカメラマンが落ちそうになり、”憤懣遣る方無い”表情で機材をさっさと片付け、記者達があっという間に消えてしまいました。あまりの素早さに皆で大笑いしました。
「リニアモーターカーは東京の大江戸線や神戸の海岸線で実証されているから安全」と勘違いされている方がおられます。これらの車両は全て車輪で支えられ、常温の磁石で”走る力”と”止める力”(ブレーキ)を得る方式です。
リニア新幹線では強力な電磁石の力で車体を(飛行機の様に)浮上さて走ります。
電磁石は、コイルをたくさん巻き(コイルが長くなって電気抵抗が増加)、たくさん電気を流すと、力が大きくなります。重い車両を持ち上げるには大きな力が必要ですが、私たちの周りにある電磁石の技術で十分な力を得るのは難しいのです。
ある種の金属は、非常に低い温度まで冷やすと電気抵抗がゼロになります。電気抵抗がゼロのコイルなら、大電流を流しても、発熱も無く、損失もない理想的な強力な電磁石が出来ます。リニア新幹線は、この技術を採用しています。
クエンチとは、電気抵抗がゼロだったコイルが、何らかの原因で瞬時に普通の電気抵抗に戻る現象をいいます。コイルの電流は、瞬時に多量の熱を発生させます。
コイルは、私たちには想像も出来ない低温(マイナス269℃)の液体ヘリウムに浸けた状態で冷却されています。クエンチが起こると、コイルの周りの液体ヘリウムは瞬時に加熱され、ガスになり体積が数百倍になります。まるで火薬が爆発した様な現象が起こるのです。
クエンチが発生したら、瞬時に旨くガスを放出する必要があります。出来なかったら、爆弾が破裂した様な事が起こります。
車両は宙に浮いた状態で、500km/hと言う超高速で走っていますので、ガスを計画した通りに放出出来ないと、車体が側壁に接触する恐れがあります。
車体を浮上させる力は、飛行機と同じで、ある程度まで速度が上がらないと得られません。発車と停車時には、車体はゴムタイヤで支えられ、走行中はゴムタイヤは収納庫に収められます。クエンチには瞬間的な対応が求められますので、ゴムタイヤは全く役に立たないと私は思います。
機械では故障/異常が必ず発生します。全てを予想するのは難しいですが、既に誰かが指摘した問題(危険性)については、実験で十分確認しておく必要があります。
例えば、高速走行中にクエンチを発生させ、安全を確認する。車内の騒音や振動に乗客が耐えられるか?海外の例ですが、自動車でエアーバックが作動した時、年老いた女性が心臓麻痺で死亡したとの記事を読んだことがあります。(心臓の悪い人のことまで考える必要は無いと思いますか?)
国会で是非とも、リニア新幹線の安全対策について議論して頂きたい。リニア新幹線の開発は重電三社が協力して進めてきました。重電三社の組合が参加している連合の支援を受けている政党には期待しませんが、日本維新の会や共産党に期待しています。
田原 総一朗さんと親しい方がおられたら、「朝まで生テレビでとりあげて!」と伝えて下さい。