これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

核の脅威についての議論が必要です!

2024-07-20 10:36:27 | 原爆
【はじめに】
 日本人の多くは、「『憲法第9条厳守』の7文字を『お題目』の様に朝晩唱えていたら→→日本は他国に侵略される事は無く→→平和に暮らせる!」、「非核三原則を守っていたら→→核攻撃を受けない!」と安易に考えている様に見えます。

 ロシアが保有する大威力の核爆弾を東京の上空で『1発』爆発させたら、数百万人が死んでしまいます。 私達は、そんな恐ろしい世界で暮らしているのです! 国会で「核の脅威にドウ対応するか?」議論して、国民のコンセンサスを得た『国家としての方針』を決めるべきだと思います。

・・・ 私の核兵器に関連する投稿 ・・・
① 核兵器の想像を絶する威力  :投稿日;2024年7月6日
② 核戦争を廃絶するために『国際同盟』の創設を!  :投稿日;2024年6月29日
③ 核兵器の開発と現状 (その1)~(その3)  :投稿日;2024年6月1日、8日、15日
④ 核兵器保有国 (その1)~(その2)  :投稿日;2024年5月11日&18日
⑤ 広島の原爆と父      :投稿日;2018年7月21日

(御参考 :デズモンド・モリス著『マンウォチング』) 私は、イギリスの動物行動学者デズモンド・モリス氏の本を沢山読んだので、かなり影響されています。 小学館ライブラリー14『マンウォチング(下)』のP44~P55・『闘争行動 人間の戦いの生物学』に、「愚かな人類が武器を進化させてきた歴史」についてのモリス氏の考えを書いています。 この本には写真や絵が沢山有って、読みやすく/面白いです。中古品ならamazonから入手出来ます。

【議論の前提】
 現在、世界の主要都市の殆どを壊滅させて→→数億人を殺し→→世界経済をガタガタに出来る量の核兵器が配備されています。 更に中国と北朝鮮は核兵器の貯蔵数を毎年確実に増加させています。

 アメリカを盟主とするNATO諸国は、ロシアの他に中国に対応する核兵器を新たに製造して→→配備する必要が有ります。

 日本と韓国は、ロシア、中国、北朝鮮の核の脅威に晒されています。

《日米安保条約》
 最初の日米安保条約(旧安保)は1951年9月8日に、吉田茂総理が署名しました。 そして、1960年に岸信介総理とアイゼンハワー大統領の間で新しい日米安保条約(新安保=現行の安保)が締結されました。

 大戦後直ぐにアメリカは日本軍を解散させ→→日本を無防備の国にさせましたが→→米ソ冷戦時代になって→→アメリカは「軍隊を持て!」と日本に要求する様になり→→日本政府は憲法9条を盾にして→→渋々/少しずつ自衛隊を増強し、防衛費を最小限に抑えて→→金を経済発展の為に使って→→経済大国になりました。

 日本は経済大国になり→→軍事大国にもなってきましたが→→「自衛隊は軍隊では無い」と主張して→→アメリカからの海外派兵の要求を拒否してきました。

★ 旧日米安保条約 :1952年~60年 吉田茂総理
★ 新日米安保条約 :1960年1月19日~

《非核三原則》
 1967年に佐藤栄作総理(1964年~72年)が「①核は保有しない、②核は製造しない、③核を持ち込ませない」と言う『非核三原則』を国会で明言しました。 (非核三原則は法律では有りません。)

 佐藤氏は、国民を安心させる為に『噓も方便』を使ったのだと思います。 思いもよらず、1974年にノーベル平和賞を受賞してしまいました!

 1967年当時も日本には沢山米軍の基地が有りましたから、核戦争になったらソ連が米軍の基地を核爆弾で叩く恐れが十分有りました。 従って、アメリカは核反撃を準備していたでしょう!→→「日本に寄港した原子力潜水艦には核ミサイルが搭載されていた」と私は想像していました。

 アメリカを含む核兵器を保有する西側諸国は、「核兵器は使用する為の兵器では無く、ソ連に核兵器を使用させない為に保有する兵器だ!」と明確に示しています。 →→抑止の為の兵器。

 抑止の為の核兵器には、秘密が重要です。「何処に何処を狙った核ミサイルを配置しているか?」等は秘密にする必要が有ります。 従って、「日本には核兵器が配備されていない」と言う『非核三原則』は廃棄すべきなのです。 →→ロシアが、「日本には、核が配備されていない」と信じていると思いますか?

《米ソ冷戦》
 第二次世界大戦後にイギリス、フランス等のヨーロッパ諸国と共産/覇権主義国家のソビエトとの対立が顕著になってきました。 アメリカのトルーマン大統領(任期:45年4月~53年1月)が1947年に『トルーマン・ドクトリン』を宣言し、西側諸国の盟主になったので→→米ソ冷戦時代が始まりました。

 大戦後、ソ連も核兵器の開発に注力しましたが、キューバ危機が起こった1962年時点では核戦力の点ではアメリカの方が圧倒的に有利な状況でした。 ケネディ大統領が毅然とした態度で臨んだので→→フルシチョフ第一書記は、キューバに核ミサイル基地を建設する事を諦めたのです。

 その後、(現在の北朝鮮の様に)ソ連は核兵器の開発/備蓄/配備に努力して→→アメリカに並ぶ核大国になりました。 然し、共産主義は産業の面で非効率ですから、ソ連の体力が低下して→→アメリカと軍拡競争を進めるのが難しくなり→→1989年にジヨージ・ブッシュ大統領とゴルバチョフ書記長がマルタ島で会談しました。 合意文書は交換されませんでしたが、この会談で米ソ冷戦は終わったと言われています。 2年後の1991年にソ連は崩壊しました。

・・・ 米ソ冷戦時代 ・・・
★ トルーマン・ドクトリン :1947年3月12日
★ マルタ会議 :1989年12月2日 ・・・米=ジヨージ・ブッシュ大統領、ソ連=ゴルバチョフ書記長 →→米ソ冷戦の終結
★ ソビエト崩壊 :1991年

《核拡散防止条約》
 1968年7月1日に国連で常任理事国・5ヶ国以外には核兵器の保有を認めないと決議されました。 これを『核拡散防止条約』と呼んでいます。 (逆に言えば、「常任理事国・5ヶ国は核兵器を開発/配備して良い!」と決めたのです。)

 68年時点では台湾(中華民国)は常任理事国でしたから、核兵器を開発しても良かったのです。(台湾が国連から追放されたのは1971年です。)

 中国(中華人民共和国)が最初の核実験をしたのが『1964年』です。 この時、中国は国連に参加する事が認められていませんでした。

【核の脅威についての議論が必要です!】
 私は核兵器に関連するブログを沢山書いて来ました。 日本人は『平和ボケ』から覚醒して、真面目に/真剣に「核兵器の脅威にドウ対応するか?」議論する必要が有ると考えているからです。

 共産党以外の政党は、「核の脅威にドウ対応するか?」党の意見を明確に表明していません。『臭い物に蓋をする』と言う日本人の悪い習性から→→多くの政治家は『ややこしい問題に蓋をしよう!』と決め込んでいる様に見受けられます。

・・・ 予想される意見 ・・・
① 核攻撃(被害)は考慮しない
② 核の傘を差し掛けて貰う
③ 核シェアリングを受ける
④ 核兵器を保有する

【方針① :核攻撃(被害)は考慮しない】
 共産党は「核の脅威についてドウ対処するか?」は明言していませんが、「自衛隊を縮小し、日米安保に反対で、どの国とも同盟しない」と言うのが党是(とうぜ)です。 そして、共産党は、日本が核兵器を保有する事に反対していますから、「核の脅威は無視する」と言っているのと同じです。

 米ソや米中が全面的核戦争に突入したら、日本は為す術(なすすべ)が有りませんから、『核攻撃は考慮しない』と言う考え方は強ち(あながち)間違いとはいえません。

 イスラエル、スイス、アメリカ、イギリス等では『核シェルター』が普及しています。韓国では、地下鉄等を核シェルターとして利用する事を考慮して建設しています。 日本の核シェルター普及率は極めて少ないのが現状です。 然し、全面的核戦争が勃発したら→→核シェルターに入って、生き残れたとしても→→多量の放射性物質が降り注ぎ→→発電/給電設備が破壊され→→食糧や飲料水の調達が難しくなります。 多くの国民は地獄で生きる事になってしまい、「死んだ方がましだった!」と思う様になるでしょう!

【方針② :核の傘を差し掛けて貰う】
 日本人の多くは、「日本はアメリカの核の傘で守られている」と安易に考えている様に見受けられています。 然し、「『非核三原則』は守るべきだ!」と主張される方が多いい様です。

 アメリカの立場になって考えて見て下さい。核兵器を持ち込ませない国を、ドンナニして守るのですか? 「日本に有る米軍基地を、ロシアの核攻撃から守る為には、日本に内緒で核兵器を持ち込もう!」とアメリカは考えていると思います。

 逆に言えば、日本に米軍基地が有る限り→→日本はアメリカの核の傘で守られているのです。

 ロシアはウクライナ戦争で「言う事を聞かないと核を使用する」と恫喝しています。 将来、ロシアが北海道を取りに来る恐れが有ります。 現在、北海道には米軍の基地が無いので、ロシアが北海道で小威力の核爆弾を爆発させても、アメリカが報復攻撃をしてくれるとは限りません。

【方針③ :核シェアリングを受ける】
 前述の核拡散防止条約で核兵器の保有が認められた常任理事国の核兵器を共有する事(核シェアリング)は、認められています。 現在、❶ドイツ、❷イタリア、❸オランダ、❹ベルギー、❺トルコがアメリカの核兵器を共有しています。 日本は『非核三原則』と言う方針を変更したら、アメリカが核シェアリングを認める可能性が有ります。

 日本はアメリカ製のステルス戦闘機『F-35A』を『37機』保有しています。 F-35Aにはアメリカ製の核爆弾『B61-12(核威力;0.3~50kt)』が搭載可能です。

 核シェアリングの前段階として、「『B61-12』の模擬弾を購入して、投下演習をすべきだ」と考えます。 ならず者国家(ロシア、中国、北朝鮮)に、「日本は何時でも核シェアリング国になれる!」と見せつけるのです。

・・・ アメリカの核を共有している国 ・・・
❶ ドイツ   :15発
❷ イタリア  :15発
❸ オランダ  :15発
❹ ベルギー :15発
❺ トルコ  :20発

《韓国の動静》
 北朝鮮は核兵器の開発に邁進しています。 北朝鮮に対抗する為に、韓国では「核兵器を開発すべきだ!」と言う意見が多くなっている様です。

 韓国は(日本と同様に)地下資源が乏しく→→人口が少ない為に内需が少なく→→貿易立国としてしか生きられない国です。 2020年頃までは中国との貿易で食べていましたが、その後急激に中国との貿易が減少し→→対中国貿易は赤字になっています。 一方、アメリカとの貿易は増加して、近年はアメリカに食べさせて貰っている状態です。 今後益々、アメリカの要求を飲まざるを得なくなると予想します。

 韓国はステルス戦闘機『F-35A』を40機保有しています。 トランプ氏が大統領に返り咲いたら、「『B61-12』を貸すから、自分の国は自分で守れ」、「もっと沢山『F-35A』を買え」と迫る恐れが有ります。

【方針④ :核兵器を保有する】
 日本は核兵器を製造する為に不可欠なプルトニュウムを所有していますが、アメリカの考え方と、大幅に国際情勢が悪化しない限り、日本が核兵器を開発/配備する事は無いと私は予想しています。

 中国と北朝鮮は今後、核兵器の貯蔵数を確実に増加させます。 アメリカを含むNATO諸国は→→ロシア、中国、北朝鮮の3ヶ国に対応する為に→→核兵器の配備数を増やす必要が有ります。 トランプ氏の様な考え方を持った人間が、アメリカの大統領になったら→→韓国に「核兵器を持て」と迫る恐れが無いとは言えません。 そして、日本にも「核兵器を持て」と言って来るかも知れません。

 韓国が核兵器を保有する様になったら→→日本はドウするのか?→→真面目に議論する必要が有ると思います。

核兵器の想像を絶する威力

2024-07-06 17:14:05 | 原爆
【はじめに】
 毎年8月6日が近づくと、日本では広島の原爆の惨状が報道されます。 (多分、他の国で報道される事は無いのでは?) 日本では義務教育の教科書に広島と長崎の原爆について記載されているので、殆どの日本人は「核戦争は絶対やってはいけない!」と考えていると思います。

 アメリカの歴史教科書では「戦争を終わらせる為に、広島と長崎に原爆を投下する必要が有った」と記載している様です。 広島と長崎の議論をしても無意味です。 私は現在必要なのは、「核戦争が勃発したら→→数臆人が死傷して→→大都市の建物とインフラが破壊され→→国家が機能しなくなる」・・・そんな世界に私達は生きているのだと世界に発信する事だと考えています。

・・・ 私の核兵器に関連する投稿 ・・・
① 核戦争を廃絶するために『国際同盟』の創設を! :投稿日;2024年6月29日
② 核兵器の開発と現状 (その1)~(その3)  :投稿日;2024年6月1日、8日、15日
③ 核兵器保有国 (その1)~(その2) :投稿日;2024年5月11日&18日
④ 広島の原爆と父      :投稿日;2018年7月21日

【現在の核兵器の威力】
 広島と長崎に原爆資料館が有りますが、現在の核兵器の威力を、広島と長崎の惨状から想像するのは全くナンセンスです。

 広島では爆心から『半径2km』以内の建物が破壊されましたが、核威力が『1,200kt』の原爆が爆発したら『半径16km』の建物が破壊/焼失すると私は予想しています。

 今、ロシアが核兵器の発射ボタンを押したら、アメリカを含むNATO諸国がスグサマ応戦すると思います。 合計で『4,000発』ほどの核爆弾が飛び交い→→一時間ほどで、『1,000都市以上』が壊滅的な被害を受け→→『億人単位の人間』が亡くなると予想します。

 ロシアとNATO諸国の国民の一部は生き残るでしょうが→→放射能汚染に悩まされ→→紙幣経済は崩壊して→→物々交換の時代に戻ってしまい→→治安は極限状態に悪化して→→国家は機能しなくなりますから→→生き残った人間は→→武装して、自分の身は自分で守る必要が有るでしょう!

★ 広島 :威力≒15kt ・・・爆心地から半径2km以内の建物は殆ど破壊されました。
★ 長崎 :威力≒20kt

・・・ アメリカの大陸間弾道ミサイルに搭載されている核爆弾 ・・・
★ W78 :威力≒335~350kt
★ W87 :威力≒300~475kt

・・・ アメリカの潜水艦発射弾道ミサイルに搭載されている核爆弾 ・・・
★ B76、B76-1 :威力≒100kt
★ W88 :威力≒455kt

・・・ アメリカの爆撃機や戦闘機に搭載される核爆弾 ・・・
★ B61-3 :威力≒0.3~170kt
★ B61-4 :威力≒0.3~50kt
★ B61-7 :威力≒105~360kt
★ B61-11 :威力≒400kt
★ W80-1 :威力≒5~150kt
★ B83-1 :威力≒~1,200kt・・・爆心地から半径16km以内の建物は殆ど破壊さると予想します。

出典 :長崎大学・核兵器廃絶研究センター 『米国の核戦力一覧』

【核戦争の被害を予想する団体を作りましょう!】
 長崎大学に『核兵器廃絶センター』と言う組織(?)が有り、インターネット上に核兵器の種類、配備/備蓄数、威力等を公表しています。(私は時々目を通しています。) 税金で運営されていると思いますが、『毒にも薬にもならない』無駄な組織です。 センターの学者先生達は、「核兵器を廃絶させる事が出来る」と夢想している様です。センターのやっているのは『馬の耳に念仏』です。 

 私は、『核兵器廃絶センター』を閉鎖して、『核戦争の恐怖センター』を創設すべきだと考えています。

 「核兵器の廃絶が必要だ!」と幾ら叫んでも、核保有国は絶対に手放しません。 威力が『1,200kt』の核爆弾を→→シミュレーションプログラムを作って→→ニューヨークやモスクワ等の大都市の上空で爆発させたら→→ドンナ惨状になるか?予想して→→コンピューターグラフィックを駆使して→→画像を作成し→→世界に発信するのです。

 英語、ロシア語、中国語、朝鮮語・・・出来るだけ多くの言語を使用すべきです。勿論音声も必要です。 日本語だけでは駄目です。

 核のボタンを押す恐れの有る、ロシア、中国、北朝鮮の国民に→→核戦争を始めたら→→国が滅んでしまう事を認識させるのが肝要です!

・・・ 『核戦争の恐怖センター』が発信すべき事 ・・・
① 死傷者数は?
② 被害の範囲は? ・・・山林火災?
③ 放射能汚染の程度は? ・・・放射性降下物(死の灰)
④ 世界経済への影響は?
⑤ 地球温暖化への影響は?
⑥ 農業への影響は?
⑦ 漁業への影響は?
⑧ 陸上生物への影響は?
⑨ 海洋生物への影響は?

【日本はドウなるのか?】
 ロシアとNATOの核戦争が始まったら→→日本にも核爆弾が飛んでくる可能性が高いと思います。 現在のロシアのICBMは、1基に数発~10発程の核爆弾が搭載されており→→日本の上空で核爆弾が切り離されて→→予め設定されていた目標を目掛けて→→飛行します。 ロシアのICBMが2基飛来したら→→20カ所ほどの都市が破壊されてしまいます。(アメリカも多弾頭核ミサイルを配備していましたが、現在は廃棄しています。)

 この時、日本が核攻撃を受けなかったとしても、日本の経済はガタガタになってしまいます。

 日本はアメリカの国債を『150兆円』ほど所有していますが、アメリカが壊滅したらアメリカの国債は”紙くず”になってしまいます。日本は、食糧の多くを輸入していますが、食糧輸出国の多くが壊滅してしまいますから→→戦後すぐの様に、空き地でサツマイモを育てて『糊口を凌ぐ』事になります。

 大戦後の1946年の人口は『7,575万人』でしたが、2023年は『12,435万人』になっています。『64%』も増加していますから、日本が食糧を自給するのは難しくなっているのです!

 世界の貿易はガタガタになるので→→日本の多くの企業が倒産する恐れが有ります。 第二次世界大戦後には、出身地に帰れる人が沢山おられましたが、現在は田舎と繋がりの有る方は殆どいないと思われます。 失業した人達の多くが自殺するのでは?と予想します。

【現在の核戦争のやり方】
 第二次世界大戦後は、核爆弾を使用した戦争は行われていませんが、米ソは冷戦時代に突入して、種々の核兵器の開発に力を入れて来ました。

 核兵器の配備数が少なかった頃、米ソの戦略は「相手国の大都市の破壊」でしたが→→備蓄数が増加して→→「相手の核ミサイルの破壊」も含まれる様になりました。 核ミサイルの保管場所が特定されない様に、移動式の発射装置が開発され/配備されています。  発射された核ミサイルの迎撃システムの構築にも力をいれていましたが→→ICBMが『マッハ20』で飛ぶ時代になると→→核ミサイルの迎撃はほぼ不可能になりました。

ケース❶ 全面的核戦争 :米ロが全面的な核戦争を始めたら、先ずは大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射すると予想します。ロシアのICBMには複数の核爆弾が搭載されており、NATO加盟国に近づいたら複数の核爆弾が飛び出して、それぞれ別々の目標に向けて飛ぶ様になっています。

 複数発の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を原子力潜水艦に積んで、複数隻海底に沈めています。 多分、ICBMを打ち終わったら、『止めを刺す』為にSLBMが発射されるでしょう! ロシアのSLBMは(弾頭数が3~6発の)多弾頭ミサイルです。

 ロシアのICBMとSLBMは、アメリカだけで無くNATOに加盟しているイギリスやフランスにも照準が合わされていると予想します。 日本も含まれている恐れが有ります。

ケース❷ 局地核戦争 :(私は有りえないと思うのですが、)核兵器保有国が、地上軍で侵略されるケースに対応出来る小威力の核兵器が配備されています。

 ロシアが近隣国を侵略する為に→→国境に軍隊を集結させたら→→小威力の核兵器でロシア軍を叩くのです。 大人しくロシアが引き下がったら良いですが、私は「ロシアも小威力の核兵器で応戦する」と思います。 →→結局→→全面的な核戦争に拡大するでしょう!

ケース❸ 電磁パルス攻撃 :広島と長崎には地上『500m』程の高さで核爆発させましたが、高度『30km~400km』で爆発させると→→発生したガンマ線が巨大な雷の様に→→磁場を攪乱させて→→電線やコイルに高電圧の電流を発生せるので→→電気機器を破損しまいます。

 電磁パルス攻撃を受けると→→大停電が発生します。 電線、発電機、変圧器は使えなくなり、家庭電器製品、自動車等々が修理不可能になってしまいます。工場は操業出来なくなります。 金融機関の記録が破壊されて、誰が幾ら預貯金していたか?も分からなくなる可能性が有ります。

ケース❹ 超威力原爆 :ソ連は威力が『100Mt(=100,000kt)』の核爆弾(ツァーリ・ボンバ)を試作し、1961年に威力を『50Mt(=50,000kt)』に減らして実験しました。 ツァーリ・ボンバは、NATO諸国を恫喝する面では効果が有りましたが、その後→→ミサイルの命中精度が格段に向上したので→→大威力原爆の必要性が無くなり→→配備されませんでした。

 アメリカが実戦配備している核爆弾『B83-1』の最大威力は『1,200kt』なので、広島に投下された原爆の『80倍』にもなります。 『B83-1』を東京の千代田区の上空で爆発させたら、23区のほぼ全ての建物が破壊されると私は予想します。

ケース❺ 核魚雷 :ロシアが、2023年にスーパー魚雷「ポセイドン」を完成させたと発表しました。 この核魚雷は原子力潜水艦に搭載され、威力は『100Mt』です。敵国の沿岸で爆発させて→→波の高さ『500m』の巨大な津波を発生させて→→沿岸に有る建物、工場等を根こそぎ破壊するのが目論見です。 (東京タワーの高さは333mです。)

 ポセイドンがアメリカの西海岸で爆発したら→→巨大な津波が日本列島に到達するのでは?と私は恐れています。

ケース❻ 地中貫通核爆弾 :地下施設を破壊する為に、火薬を充填して/先端を錐状にした/細長く/質量が2トンも有る爆弾(バンカーバスター)が配備されています。 アメリカが、アフガニスタン戦争やイラク戦争で使用しました。 高速で落下させて→→地中に150m~200m潜り込んだ後で→→爆発させます。

 アメリカは、2003年から核爆弾をバンカーバスターに組み込む研究/開発を続けて来ました。使用する核爆弾は実戦配備されているB61やB83になる様です。 何故か?未だに開発完了の報道は有りません。 地中貫通核爆弾が投下されたら→→トンデモナク大きな穴が出来ると予想します。

核戦争を廃絶するために『国際同盟』の創設を!

2024-06-29 10:49:58 | 原爆
【はじめに】
 ウクライナ戦争でロシアが今でも、「隙あらば武力で他国を侵略する覇権主義国家」で有る事を、世界に知らしめました。 「ウクライナに核爆弾を打ち込むぞ!」と恫喝しています。

 「プーチン氏一派だけが覇権主義者では無く」、「ロシア国民の大半が覇権主義者だ!」と私は思います。 従って、プーチン氏が将来失脚しても、覇権主義者が次の大統領になると考えておくべきです!

 ウクライナ戦争を、ロシアが得する様な終わり方をさせては絶対駄目です! トランプ氏が大統領に返り咲いたら→→ウクライナに圧力を加えて→→プーチン氏が満面の笑顔になる様な提案をしてウクライナ戦争を終結させる恐れが有ります。 味を占めたプーチン氏は、次の獲物を探し→→襲い掛かるでしょう!

 現在の国連ではプーチン氏の暴挙を止める事が出来ません。 私は、「国連の外に民主主義国家が集まって、核保有国が非核保有国を核兵器で攻撃させない団体を設ける必要が有る」と思います。

・・・ 私の核兵器に関連する投稿 ・・・
① 核兵器の開発と現状 (その1)~(その3)  :投稿日;2024年6月1日、8日、15日
② 核兵器保有国 (その1)~(その2)     :投稿日;2024年5月11日&18日
③ 広島の原爆と父              :投稿日;2018年7月21日

【国際連盟と国際連合】
 第一次世界大戦後に→→世界を平和にするためにアメリカが提案して→→1919年に『国際連盟』が設立され→→スイスのジュネーブに本部を置きました。 結局、最後までアメリカは参加しませんでした。

 国際連盟にも『常任理事会』が有り、任期の有る『理事国』と、任期を定めない『常任理事国』を設けました。 (常任理事国には拒否権は与えられませんでした。) 当初の常任理事国は、日本、フランス、イギリス、イタリアの4ヶ国でした。 1924年に、ドイツが常任理事国になりましたが→→1933年に日本とドイツが脱退し→→1934年にソ連が常任理事国になり→→1937年にイタリアが脱退し→→1939年にソ連が脱退ししました。 結局、常任理事国はフランス、イギリスの2ヶ国になってしまい→→『国際連盟』は機能しなくなったのです。

 第二次世界大戦中の1945年6月に、連合国が中心になって『国際連合憲章』が成立し、その年の10月に『国際連合(国連)』が設立され→→本部をニューヨークに置きました。

 国際連合憲章には、国際連盟が第二次世界大戦の発生を止められらかった反省点が幾つか盛り込まれています。 然し、加盟国の『性善説』に立脚している様に思えます。

 国際連合は、主要国が脱退しなくするために→→常任理事国に拒否権と言うトンデモナイ特権を与えてしまいました。

 国連発足時点の常任理事国は米、英、仏、ソ連、中華民国(台湾)の5ヶ国でした。 1949年12月に中華民国(蒋介石政権)は台湾に首都を移し→→中国本土は中華人民共和国(毛沢東政権)が支配しました。 1971年に、何も国際平和を乱す様な動きをしていなかった台湾を、国連総会で追放して→→中華人民共和国(中国)の加盟を認め→→更に常任理事国にして拒否権を与えてしまいました。1991年にソ連が崩壊して→→ロシアになり→→ロシアを常任理事国にし、拒否権を与えました。

《後知恵 :中国とロシア》
 1971年に中華民国(台湾)を追放しましたが、台湾の常任理事国の権利を剥奪するに止めるべきでした。 中華人民共和国(中国)は、まだ軍事大国になっておらず、経済も発展していませんでした。従って、中国に国連への参加を認めれば、常任理事国の権利を要求する事は無かったと思います。 国連が中国と台湾をそれぞれ独立国として認めた事になりますから→→中国の台湾侵攻の問題は無かったと思います。

 1991年にソ連が崩壊した時、ロシアを国連加盟国にしたのは『良し』としますが、常任理事国の権利は与えるべきでは有りませんでした。 国が崩壊して、ガタガタになっていたのに、常任理事国の権利を与えたのは全くの”愚行”でした!

【核攻撃の可能性?】
 第二次世界大戦後・80年ほど経過しましたが、大国間の直接戦争は起こりませんでした。 喜ばしい事ですが、国連の功績では決して有りません。 米ロが、種々の強力な威力の核兵器を開発し、沢山!沢山!備蓄してしまったからです。

 米ロは、人口衛星を使ってお互いの動きを四六時中監視しています。 何の前触れも無く、何方か一方が核弾道ミサイルの発射ボタンを押しても→→相手国は直ぐ様(すぐさま)キャッチして→→発射ボタンを押して反撃します。 先制攻撃しても生き残れない事を、米ロは認識しているのです。

 核大国間の直接戦争は十分抑止されていますが、核保有国が非核保有国を核攻撃しても反撃される恐れは有りません。 プーチン氏やメドヴェージェフ氏は、頻りにウクライナに対する核攻撃を仄めかしています。

 「核保有国が非核保有国を核攻撃出来なくする、国際的な組織を作る必要が有る!」と私は考えています。

【国連とウクライナ戦争】
 国連には、沢山!沢山!の問題が有りますが、最大の問題は「常任理事国で核大国のロシアが、ウクライナに侵攻するのを止められ無かった事だ!」と思います。

 2022年2月24日、短期間で簡単にウクライナを占領出来ると考えてロシアはウクライナに侵攻しました。 ウクライナの必死の抵抗を受けて→→「ウクライナ人達よ! 言う事を聞かないと核爆弾をぶち込むぞ!」→→「ウクライナに武器を支援すると、核兵器を使うぞ!」とロシアは恫喝する様になりました。

 核兵器を保有する国が、❶非核保有国を核兵器で攻撃する事、❷核兵器を使用するぞと恫喝する事、は絶対許してはならないと思います。 然し、現在の国連では、❶にも❷にも対応する事が出来ません。

【国際同盟の設立を提案します!】
 国連はそのままにして、❶非核保有国を核兵器で攻撃する事、❷核兵器を使用するぞと恫喝する事、を禁止する団体『国際同盟』を有志国だけで作りましょう!

 非核保有国が核攻撃を受けたら、『国際同盟』に参加する核保有国が一致団結して反撃するのです!

 「核兵器を使用するぞ!」と恫喝する国が有ったら、その国の指導者達を『国際同盟』が国連の国際司法裁判所(ICJ)に提訴しましょう!

❶ ロシア :ロシアに『国際同盟』への加盟は呼び掛けない事にしましょう!
❷ 北朝鮮 :北朝鮮は『国際同盟』に加盟しないと予想します。
❸ 中国  :中華人民共和国(中国)に『国際同盟』への参加を呼び掛けましょう! 中国が加盟したら、ロシアは完全に孤立してしまい→→覇権主義的な行動を起こす事は出来なくなります。
 中国が参加を拒否したら、中華民国(台湾)の参加を認めましょう! 台湾が加盟しそうになったら→→中国は方針を変更して→→加盟に動くと予想します。

ポイント① :『国際同盟』の憲章に平和の達成と維持が目的だと明記しましょう!
ポイント② :総会の下に理事会を設け、常任理事国と選挙で選ばれる理事国を置きます。 常任理事国には拒否権を与えません。
ポイント③ :理事会では、総会で議論する議題を討議して→→議案を多数決で決定し→→総会に提示して→→総会の多数決で決定します。
ポイント④ :(国会の議員立法の様に)複数の参加国が発議した議案を総会で討議出来る事とします。総会の『60%以上』の賛成が有れば議決とします。
ポイント⑤ :『国際同盟軍の派遣』等の重要案件は、総会の『60%以上』の賛成で決定する事にします。
ポイント⑥ :『国際同盟』の本部は、ワシントンD.Cかスイスのジュネーブに設けましょう!

(余談) 核兵器保有国が非核保有国を通常兵器で攻撃するのは好ましい事では有りませんが、その事を禁止したらアメリカ等は『国際同盟』に参加しないと予想します。 通常兵器で国家間で戦うのは、目をつぶらざるを得ません。 現在の世界の民主主義のレベルは、マダマダ低いのです!

《国連を改革出来るか?》
 常任理事国・5ヶ国から拒否権を取り上げる事が出来たら→→国連が世界平和に貢献出来る様になると思います。 然し、国連総会で「拒否権の制度を廃止する」と決議しても、5ヶ国は拒否権を手放さないと予想します。

 「❶国連総会は独自に議題を上程出来る様にして」、「❷国連総会で『2/3以上』の国が賛成した決議は、常任理事会の決議に優先する」事に出来たら→→国連を改革出来ると思います。 然し、この案も夢のまた夢です。

 「国連をブッツ潰して新しい組織を作ったらどうか?」と思われる方がおられると思いますが→→国連には(下に示すように)重要な役割を果たしている機関が沢山有ります→→国連に代わる組織を作る為には→→莫大な金、労力、努力、調整、時間が必要です。

【国連の機関】
 御存知の様に国連の本部はニューヨークに有りますが、以下に列記する様に種々の機関が有ります。 各機関はそれぞれ重要な仕事をしています。 (日本にも名古屋に、『国連地域開発センター(UNCRD)』が置かれています。)

★ 国際通貨基金(IMF)     :ワシントンD.C.
★ 国際復興開発銀行(IBRD)  :ワシントンD.C.
★ 国際開発協会(IDA)     :ワシントンD.C.
★ 国際金融公社(IFC)      :ワシントンD.C.
★ 多数国間投資保証機関(MIGA) :ワシントンD.C.
★ 国際投資紛争解決センター(ICSID) :ワシントンD.C.
★ 国際司法裁判所(ICJ)      :オランダのハーグ
★ 国際原子力機関(IAEA)     :オーストリアのウィーン
★ 包括的核実験禁止条約機構(CTBTO) :オーストリアのウィーン
★ 化学兵器禁止機関(OPCW)   :オランダのハーグ
★ 国際貿易機関(WTO)       :スイスのジュネーブ
★ 万国郵便連合(UPU)      :スイスのベルン
★ 国際民間航空機関(ICAO)  :カナダのモントリオール
★ 国連食糧農業機関(FAO)   :ローマ
★ 国際農業開発基金(IFAD)   :ローマ
★ 世界保健機関(WHO)     :スイスのジュネーブ
★ 国際電気通信連合(ITU)   :スイスのジュネーブ
★ 国連工業開発機関(UNIDO) :オーストリアのウィーン
★ 国連地域開発センター(UNCRD) :日本の名古屋
★ 国際労働機関(ILO)     :スイスのジュネーブ
★ 国際海事機関(IMO)     :ロンドン
★ 国際気象機関(WMO)    :スイスのジュネーブ
★ 気候変動政府間パネル(IPCC) :スイスのジュネーブ
★ 世界知的所有権機関(WIPO)   :スイスのジュネーブ
★ 国連教育科学文化機関(UNESCO) :パリ
★ 世界観光機関(UNWTO)      :スペインのマドリッド
★ 国際移住機関(IOM) :1951年に活動停止→→UNHCRが引き継いだ。
★ 国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR) :スイスのジュネーブ


核兵器の開発と現状 (その3)

2024-06-15 13:52:18 | 原爆
【はじめに】
 今回は、核爆弾の運搬手段について書きます。

 狂気と思える核兵器の研究開発から、人類は多くの恩恵を得た事を忘れてはなりません。 例えば、コンピューター、電卓、携帯電話/スマホ、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)、カーナビ、衛星通信、衛星写真、電子レンジ、ジェット飛行機、ガスタービン、半導体・・・などなど。

・・・ 私の核兵器に関連する投稿 ・・・
① 核兵器の開発と現状 (その1)~(その2) :投稿日;2024年6月1日&8日
② 核兵器保有国 (その1)~(その2) :投稿日;2024年5月11日&18日
③ 広島の原爆と父      :投稿日;2018年7月21日

【運搬手段の開発】
 第二次世界大戦時点、アメリカ軍が核爆弾を運搬出来たのは『B-29』爆撃機だけでした。 ソ連はまだ核爆弾を開発していませんでしたが、核兵器を搭載出来る大型の爆撃機も所有していませんでした。

(余談 :ソ連が先行していたら!) 血も涙も無い・独裁者スターリンが統治していたソ連が、アメリカよりも先に核爆弾を開発して、大型の爆撃機を保有していたら!→→朝鮮半島は共産主義国家になっており、北海道はソ連に占領されていたと思います。第二次世界大戦後の世界情勢は、現在とは全く違っていたでしょう!

 米ソは核爆弾の威力アップと軽量小型の研究開発を進めました。 並行して、核爆弾を運搬する為の爆撃機と弾道ミサイルの開発に取り組みました。 個体燃料の弾道ミサイルの開発に成功して→→米ソは、核爆弾を運搬する手段の主役に大陸間弾道ミサイルを選びました。

 大型の原子力潜水艦を開発して、潜水艦発射ミサイル(SLBM)を積んで→→敵に見つからない様に海底に潜んで→→全面核戦争が勃発したら→→多弾頭のSLBMを発射する体制が整っています。

・・・ 核兵器の運搬手段 ・・・
❶ 爆撃機
❷ 戦闘機
❸ 原子砲 :米ソは、大口径の大砲から原子爆弾を発射する研究もやりました。射程距離が短いので実用化されませんでした。
❹ 大陸間弾道ミサイル
❺ 潜水艦発射ミサイル
❻ 核魚雷
❼ 弾道弾迎撃ミサイル :米ソは、迎撃ミサイルに核爆弾を搭載しておけば、飛来した敵国のミサイルから離れた所で核爆弾を爆発させても→→迎撃出来ると考えた様です。 然し、自国の上空で爆発させたら→→放射性物質が降り注いでしまいます。この問題に気付いて→→配備はしなかったのだと思います。

【爆撃機】
 1945年に広島と長崎に投下されたのは、現在では小威力の原爆と言えますが、質量が約4.5トンも有ったので、搭載出来た爆撃機は『B-29』だけでした。

 アメリカは1955年から、ジェットエンジン式の大型爆撃機を運用開始しました。 ソ連は56年に、大型爆撃機を運用開始しましたが、ガスタービン駆動のプロペラ機でした。

 アメリカとソ連/ロシアは、核爆弾を搭載出来る大型爆撃機の開発と配備に莫大な資金を投入してきました。 核爆弾の威力アップと並行して軽量小型化を進め、爆撃機だけでなく、戦闘機にも搭載出来る様になっています。 ロシアの核爆弾についての情報は少ないので、コメントは差し控えます。

 アメリカは、2種類の航空機に搭載出来る核爆弾を運用しています。いずれも威力を調節出来るタイプです。 『B61』は静止目標に対して投下すると→→軌道を修正して→→目標を正確に破壊する事が出来ます。 『B83』には誘導装置は付いていませんが、威力を広島で使用された原爆の『5倍』~『80倍』に調節出来ます。「『80倍』の原爆が投下されたらドウナルか?」想像出来ますか?!

・・・ アメリカの航空機に搭載出来る核爆弾 ・・・
❶ B61 :精密誘導爆弾、製造数≒3,150発、質量=324kg、威力=0.3kt~340kt
❷ B83 :無誘導爆弾、 製造数≒650発、質量=1,089kg、威力=80kt~1,200kt

・・・ アメリカの核爆弾が搭載出来る爆撃機 ・・・
★ B-29 : ・・・ガソリンエンジン駆動のプロペラ機、航続距離≒6,383km(基本型機)、爆弾搭載量≒4,536kg
★ B-52 :航続距離≒16,300km(B-52H)・・・ジェット機、運用開始は1955年、航続距離≒16,316km、爆弾搭載量≒16,057kg
★ B-1 :運用開始は1986年、航続距離≒11,978km、爆弾搭載量≒34,020kg、B61自由落下核爆弾×16発、可変翼超音速戦略爆撃機。
★ B-2 :ステルス爆撃機、運用開始は1997年、製作機数=21機、航続距離≒12,000km、B61核爆弾またはB83核爆弾×16発
★ B-21 :ステルス爆撃機、2025年に就役予定 ・・・長距離戦略爆撃機(LRS-B)

・・・ ソ連とロシアの爆撃機 ・・・
★ Tu-95 :運用開始は1956年、ガスタービン駆動のプロペラ機、航続距離≒15,000km、搭載量≒15,000kg
★ Tu-22M :生産開始は1967年→→現役、ジェットエンジン式、戦闘行動半径:1,500-2,407 km
★ Tu-160 :運用開始は1987年、航続距離≒~14,000km、爆弾搭載量≒40,000kg
★ Su-34 :運用開始は2007年、航続距離≒4,000~7,000km、
★ PAK DA :開発中、ステルス爆撃機

【核爆弾が搭載できる戦闘機】
 核爆弾の小型軽量化が進んで、戦闘機にも核爆弾が搭載出来る様になりました。 アメリカは『F-16』戦闘機に『B61』が搭載出来る様にしました。 21世紀になって、ステルス戦闘機『F-35A』に核爆弾『B61-12』が搭載出来ると発表しました。

 ロシアは2020年からステルス戦闘機『Su-57』を運用開始しました。 原子爆弾が搭載可能になったと言う発表はまだ有りません。

《韓国の核シェアリングの可能性》
 トランプ氏が大統領に返り咲いたら、①北朝鮮の核保有を認め、②韓国に戦闘機に搭載出来る核爆弾『B61-12』を貸す可能性が有ると私は予想しています。 ・・・核シェアリング

 韓国は『B61-12』を搭載出来る戦闘機『F-35A』を40機保有しています。 核爆弾『B61-12』は威力を『0.3kt~50kt』の範囲で調節出来ます。 広島で使用された原爆の威力は『15kt』でしたから、『B61-12』は最大で『3.3倍』もの威力が有ります。

 韓国に『B61-12』が保管されたら、北朝鮮が核で恫喝する事は出来なくなります。 金正恩氏が精神錯乱にならない限り、韓国を核攻撃する事は無いと予想します。 朝鮮半島は平和になるでしょう!

・・・ ステルス戦闘機『F-35A』の保有数 ・・・
★ 韓国 :40機
★ 日本 :37機 ・・・2024年

・・・ 核爆弾が搭載可能なアメリカの戦闘機 ・・・
★ F-16 :運用開始は1978年 ・・・航続距離=4,200km(F-16C)
★ F-35A :運用開始は2016年、ステルス戦闘機、航続距離=2,200km以上

・・・ 核爆弾が搭載可能なロシアの戦闘機 ・・・
★ Su-57 :運用開始は2020年、ステルス戦闘機、、航続距離=3,500km以上

【弾道ミサイル】
 第二次世界大戦後にアメリカとソ連が弾道ミサイルの開発に取り組みましたが、参考にしたのは大戦でドイツが使用した『V2ロケット』でした。 V2ロケットは最大射程距離が『320km』で、弾頭の質量は『980kg』、液体燃料を使用していました。

開発① :個体燃料化 ;液体燃料の場合は発射前に燃料を充填する必要が有ります。固体燃料だと充填して置いて、何時でも発射出来ます。

開発② :大型化 ;広島や長崎に投下された原爆は『4,500kg』も有りました。V2ロケットよりもズット大型のミサイルを開発する必要が有ると考えたのです。

開発③ :長距離化 ;米ソが相手の国土に核弾頭ミサイルを撃ち込む為に、射程距離が『15,000km』以上の大陸間弾道ミサイルを開発しました。

開発④ :多弾頭化 ;核爆弾の小型軽量化が進んだので、一つの弾道ミサイルに複数の核爆弾を搭載して→→敵国の上空で、一発ずつ切り離し→→それぞれが、別々の目標に向かって飛行する方式の『多弾頭弾道ミサイル』に置き換えていきました。

開発⑤ :精密誘導弾 ;誘導弾は第二次世界大戦中にドイツで開発され、実戦で少し使用されました。 静止目標に対してミサイルを正確に飛行させる技術を開発し→→移動する艦船等にもミサイルを当てる技術を開発しました。

・・・ 核爆弾を搭載したミサイルの種類 ・・・
❶ 大陸間弾道ミサイル(ICBM) :有効射程距離が5,500km以上
❷ 中距離弾道ミサイル(IRBM) :有効射程距離が3,000~5,500km
❸ 準中距離弾道ミサイル(MRBM) :有効射程距離が1,000~3,000km
❹ 短距離弾道ミサイル(SRBM) :有効射程距離が1,000km以下
❺ 潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)
❻ 空中発射弾道ミサイル(ALBM)
❼ 多弾頭ミサイル(MIRV)
❽ 弾道弾迎撃ミサイル (ABM) :配備されていません。

【潜水艦発射ミサイル(SLBM)】
 ディーゼル式の潜水艦だと、3ヶ日に一度は浮上して空気を取り込む必要が有ります。 原子力潜水艦は無理したら数ヶ月間も潜航する事が出来ます。(通常は新鮮な食糧を補給する等の為に、2ヶ月に一度浮上している様です。)

 原子力潜水艦を保有する国は以下の5ケ国です。 その一部に複数の潜水艦発射ミサイル(SLBM)を積んでいます。 現在のSLBMは、誘導装置の付いた原爆を複数個内蔵しており、射程距離は大陸間弾道ミサイル並みです。

 米ロが核戦争を始めたら→→多分、大陸間弾道ミサイルを打ち合って→→止めを刺す為に→→海底に沈んでいた原子力潜水艦から→→SLBMが発射されると想像します。米ロの人間が多数死んで→→米ロの経済は壊滅すると予想します。 日本が核攻撃され無くても、日本の経済はガタガタになってしまうでしょう!

・・・ 原子力潜水艦保有国 ・・・
❶ アメリカ :69隻
❷ ロシア  :40隻
❸ 中国   :17隻
❹ イギリス :11隻
❺ フランス :4隻
出典 :『世界海軍力ランキング(2024年) 1位アメリカ、2位ロシア、3位中国、4位日本』

★ 1954年 :アメリカが世界初の原子力潜水艦『ノーチラス』を完成させした。
★ 1955年 :ソ連が最初に潜水艦からミサイルの発射実験をしました。 ・・・ディーゼルエンジン式潜水艦
★ 1959年 :アメリカがSLBMが搭載可能な原子力潜水艦『ジョージ・ワシントン』を就役させました。
★ 1960年 :ソ連が原子力潜水艦『K-19』を竣工しました。
★ 1971年 :ソ連の原子力潜水艦『K-219』が就役 ・・・当時は液体燃料核ミサイルを搭載していました。

【核魚雷】
 ソ連は核魚雷の開発に熱心に取り組んで来ました。ロシアになっても積極的です。 アメリカも核魚雷を開発して配備しましたが、現在は破棄しています。

 現在のロシアの目論見は、「高威力の核魚雷で、アメリカの空母機動部隊を壊滅させる」事の様です。 米軍の空母が移動する場合、イージス艦、巡洋艦、駆逐艦、原子力潜水艦などなどが随行します。威力の大きい核魚雷を→→空母の周辺で1発・爆発させたら→→一網打尽に始末出来ます。

 ロシアは2022年に最新型大型潜水艦『ベルゴロド』を就役させました。近い将来『ポセイドン(ステータス6)』核魚雷を搭載するのでは?と危惧されています。

★ アメリカ :1960年に核魚雷『Mk45』を開発 →→現在は退役しています。核出力『11kt』
★ ソ連   :1954年に核魚雷『T-5』を実験 ・・・通常型潜水艦から空中に発射して、海中で爆発させました。 威力は『4.8kt』 →→沢山配備しました。
★ ロシア :ステータス6核魚雷 ・・・核出力『100Mt』の核魚雷『ステータス6』を配備するのでは?と危惧されています。海岸で爆発させると→→波の高さが『500m』にもなる巨大津波を発生させ→→海から近いインフラを徹底的に破壊する事が出来ます。

(豆知識 :100Mt) 広島で使用された原爆の威力は『15kt』でしたから、『100Mt』は『6,667倍』です。貴方はそんな威力を想像出来ますか?

【空母と核爆弾】
 空母を保有する国は沢山有りますが、空母に核爆弾を積んでいるのはアメリカとフランスだけの様です。 中国は近い将来空母に核爆弾を積む恐れが有ります。 ロシアは(事故をしょっちゅう起こす)ボイラー/蒸気タービン式の空母を1隻運用していますが、核爆弾は積んでいません。

 アメリカの空母には最新型の戦闘機等を各70機ほど搭載しています。紛争が起こりそうな地域に空母打撃軍を派遣し→→通常爆弾で爆撃した事が有りますが、核爆弾は使用しませんでした。 私は、「アメリカは核兵器を保有しない国に、核兵器で攻撃しない」と信じています。 空母の現在位置は、衛星で常に監視されており→→大国間で核戦争が発生したら→→真っ先にミサイルで攻撃されると予想します。 「アメリカの空母が核抑止力になる」とは思えないのに、何故?核爆弾を積んでいるのか?不思議です。

・・・ 原子力空母 ・・・
★ アメリカ  :11隻
★ フランス :1隻

核兵器の開発と現状 (その2)

2024-06-08 10:01:29 | 原爆
【はじめに】
 プーチン大統領は、暗殺される事を恐れながら生きている様です。 私は、「ウクライナ戦争がロシアの敗北で終わったら→→プーチン氏は殺害される可能性が高い」と予想しています。 最近の報道によると、プーチン氏は外出する時は防弾チョッキを着用している様です。 恐怖に怯えながら生きているのでしょうか?!

 バイデン大統領は、「ウクライナでロシア軍が負けそうになったら→→プーチン氏は生き残る為に→→小威力の核ミサイルをウクライナに向けて発射する」と今でも考えている様に見受けられます。 フランスやイギリスは、最近「戦況がドンナニなってもプーチン氏が核ミサイルを使うはずがない!」と考えている様です。 「どちらが正しいか?」私には分かりませんが、「日本から遠いい国の話しだから」とのんびり構えている場合では有りません!

 今回は、水素爆弾について書きます。 次回は、爆撃機、戦闘機、ミサイル等の核爆弾の運搬手段の開発と現状について書く予定です。

・・・ 私の核兵器に関連する投稿 ・・・
① 核兵器の開発と現状 (その1)  :投稿日;2024年6月1日
② 核兵器保有国 (その1)~(その2) :投稿日;2024年5月11日&18日
③ 広島の原爆と父      :投稿日;2018年7月21日

【プルトニュウム(Pu)】
 現在の原爆は、殆どが水素爆弾(核融合爆弾)ですが、起爆剤としてウランかプルトニュウムが必要です。 そして、殆どがプルトニュウムです。

 プルトニュウムには以下に列記する様に沢山の同位体が存在します。水素爆弾に必要なのはプルトニュウム239です。

 自然界ではウラン鉱石中にプルトニュウム239が僅かに存在しているだけです。 プルトニュウムは原子炉の使用済み核燃料から得られます。

《御参考 :北朝鮮のプルトニュウムの生産量》
 北朝鮮は電気出力が『5,000kW』の黒鉛炉を所有しています。1985年に臨界点になり、その後・断続的に運転して、今までに核爆弾に使用出来るプルトニュウムを『30~60kg』製造したと予想されています。

 北朝鮮は、建設途中で放置していた『10万kWの軽水炉』の工事を独自に再開して、2024年1月に臨界点に達した様です。 軽水炉では燃料棒の交換を普通『10年間隔』で行いますが、そうすると、使用済み核燃料の中に核爆弾では邪魔物のプルトニュウム240が多量に含まれてしまいます。 軽水炉でも、燃料棒の交換を『4ヶ月』とか『6ヶ月』間隔で行えば、プルトニュウム240の割合を『7%以下』に抑える事が可能で→→核爆弾に使用出来るプルトニュウムが得られます。

 燃料棒の交換頻度を前述の様に短くしても、北朝鮮の軽水炉で年間『1.5発』分ほどのプルトニュウムが得られる様です。

(注記 :アメリカとロシアの水爆の材料)
 米ロは作り過ぎた水爆を一部分解し、プルトニュウムと重水素化リチウムを取り出して保管している様です。プルトニュウム239の半減期は『24,100年』も有りますので『賞味期限』は極めて長いのです。 (重水素は放射性物質では無いので、重水素化リチウムには賞味期限が有りません。) 従って、米ロは水爆用に新たにプルトニュウムと重水素化リチウムを製造する必要は無いのです。

・・・ プルトニュウム(Pu)の同位体 ・・・
★ プルトニュウム238 :半減期≒88年  ・・・原子力電池に利用
★ プルトニュウム239 :半減期≒24,100年 ・・・核兵器、原子力燃料
★ プルトニュウム240 :半減期≒6,500年 ・・・自発核分裂を起こす。
★ プルトニュウム241 :半減期≒14年
★ プルトニュウム242 :半減期≒37万年
★ プルトニュウム244 :半減期≒8,080万年

【原子炉の種類とプルトニュウム】
 原爆に使用されるプルトニュウムは、原発の使用済み核燃料から得られます。プルトニュウムの同位体の割合は、原発の種類、運転状況で異なります。 プルトニュウム240の割合が『7%以下』で有れば、比較的簡単にプルトニュウム爆弾を作る事が出来ます。

 水素爆弾用のプルトニュウムは、高速増殖炉、黒鉛炉及び重水素炉の使用済み核燃料を処理して得るのが一番経済的です。高速増殖炉では水素爆弾用のプルトニュウムを生産出来、他にも種々のメリットが有りますが、技術的に難しい点が多々あり、多くの国が開発を中止するか/止めています。 現在も開発しているのは、ロシア、中国、インドの3ヶ国だけの様です。

(余談 :軽水炉) 現在、世界で稼働している原発の内、80%以上が軽水炉です。軽水炉の経済性が今の所・最も高い為です。 日本は『100%』軽水炉です。軽水炉の使用済み核燃料のプルトニュウム240の割合が『22~30%』も有るので、核爆弾には現在は使用されていません。

① 高速増殖炉(FBR) :使用済み核燃料のプルトニュウム240の含有率は7%以下
② 黒鉛炉  :プルトニュウム240の含有率が7%以下
③ 重水素炉(HWR) :プルトニュウム240の含有率が7%以下
④ 軽水炉  :プルトニュウム240の含有率≒22~30%

【高速増殖炉】
 高速増殖炉には、①ウランを使用する軽水炉等の使用済み燃料を再利用して電力が得られ、②高速増殖炉に投入した燃料よりも多いい燃料を得る事が出来、③軽水炉等の高レベル放射性廃棄物を『70%』ほども減らせる等のメリットが有ります。

 日本は、高速増殖炉の原型機として『常陽』を、実証機として『もんじゅ』を建設して実験/開発をしましたが、既に『もんじゅ』は廃炉が決定され、『常陽』は不具合が発生したので17年も前から休止しています。 「日本の高速増殖炉の開発は頓挫した」と私は見ています。

・・・ 日本の高速増殖炉 ・・・
★ 常陽   :着工=1970年→→臨界=1977年 ・・・2007年・装置の不具合が発生し、現在は運転していません。
★ もんじゅ :運転開始=1991年5月18日→→廃炉=2016年12月21日 ・・・電気出力=28万kW

 世界で高速増殖炉の研究・開発をした国を、ご参考までに下に列記しておきます。アメリカ、イギリス、ドイツ及びフランスは撤退しています。 ソ連時代から高速増殖炉に力を入れてきて、ロシアになっても積極的に開発を続けています。 後発のインドと中国は実証炉の段階から→→原型炉や実証炉を建設する段階に入っています。

 私は、安全性の高い高速増殖炉が完成する事を願っています。 然し、日本政府は研究開発の予算を削減し、創意工夫をする研究者が減って来ていますので、日本が高速増殖炉のパイオニアになれるとは思えません。 中国かロシアが技術を完成させる事を期待しています。

・・・ 高速増殖炉の研究・開発をした国 ・・・ (日本を除く)
① アメリカ :1945年に超小型の実験炉を建設し、その後も沢山(合計7基)実験炉を建設しましたが、全て破棄されています。 原型機の計画も進めましたが、具体化はしませんでした。

② インド :1985年に実験炉(電気出力=13MW)、原型炉(電気出力=500MW)を2021年を目標に建設していましたが、どうなったか?不明です。

③ 中国  :2010年に実験炉(電気出力=20MW)、実証炉(電気出力=600MW)を2023年を目標に建設していましたが、どうなったか?不明です。

④ ソ連&ロシア :ソ連時代に実験炉を5基、原型炉を2基建設しました。ロシアになって実証炉を1基(電気出力=88万KW)を建設しました。その後も商用炉3基を計画中です。 普通はナトリウムを冷却材に使用しますが、鉛冷却高速炉の開発を初めています。

⑤ イギリス :1959年に実験炉(電気出力=15kW)、原型炉(電気出力=250MW)を1974年に建設しました。両原子炉は閉鎖されています。

⑥ ドイツ :1977年に実験炉(電気出力=20MW)を建設しましたが、1991年に閉鎖しました。

⑦ フランス :1967年に実験炉(熱出力=40MW)、1973年に原型炉(電気出力=250MW)→→2010年から停止、 1985年に実証炉(電気出力=1,240MW)を建設し→→1998年に閉鎖しました。

参考資料 :ウイキペディア『高速増殖炉』

【水素爆弾(水爆)】
 現在でも水素の同位体だけで作った水素爆弾(水爆)は製造されていません。プルトニュウム239を容器の中で爆発させて超高温(約1億℃)にして、重水素化リチウムを圧縮して→→重水素を核融合させます。 水素爆弾には重水素として、個体の『重水素化リチウム-6』が使用されています。

 水素爆弾の核融合反応 :重水素(2H)→→三重水素(3H)→→ヘリウム4(4He)

 今までに最大威力の水爆の実験は、1961年にソ連が実施しました。広島に投下された原爆の『3,300倍』の威力が有った様です。 日本も所有するステルス戦闘機『B-35A』に搭載出来るアメリカの水爆『B61-12』の最大威力は『340kt』です。 広島の『23倍』も有ります。

 私達はトンデモナイ世界に生きているのです! 「憲法9条を守っていたら平和に暮らせる!」とノンビリ構えておれる状況では有りません!

《豆知識 :ヘリウム(He)》
 ヘリウムは誰とも仲の悪い特殊な原子で、単原子分子として存在します。一番軽い原子は水素ですが、水素は原子が2個くっ付いた分子(H2)で存在します。 軽い分子ほど沸点が低いのですが、ヘリウムの沸点は『-268.93℃』で水素の沸点は『−252.87℃』です。 なお、絶対零度は『-273.15℃』です。

 私はヘリウム・ガスを液化する装置に必要な『超小型のタービン』を開発しました。 失敗したら会社を首になる開発だったので、必死になって頑張りました。円形脱毛症になってしまい、髪の毛が今でもチョットしか有りません!

・・・ ヘリュウムの同位体 ・・・
① ヘリウム3(3He) :陽子2個と中性子1個 ・・・月にはヘリウム3が比較的沢山存在しています。
② ヘリウム4(4He) :陽子2個と中性子2個 ・・・地球に存在するヘリウムは殆どヘリウム4です。

 自然界に存在するヘリウムは①と②ですが、人工的にはヘリウム6、ヘリウム8、ヘリウム10などを作る事が出来る様です。