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これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

雀を育ててみませんか!

2018-03-20 20:37:00 | 小鳥
 昔(私が子供の頃まで)田舎では、大きい子から小さい子に色々な遊びを教えて、子供達だけで楽しく遊んでいました。学童保育など全く必要の無い時代でした。この話は、そんな時代の遊びの一つです。

 雀の雛がかえって(孵化して)、まだ目の見えない内に取ってきて育てると、人になつきます。 手のひらや肩などに止まって遊んでくれます。庭に連れ出しても、(数か月間は)飛んで行ってしまう事は有りませんでした。
 雀の数は激減している様ですが、今でも田舎に行けば雀の巣を見つけられ、雛が手に入ると思います。

 雀の産卵は春から夏の様です。私が小学生だった頃、毎年・夏休みの初めに雀の雛を育て始めました。
 野菜と小魚をすり鉢で磨り潰して餌を作り、手製のスプーンで一日何回も口に入れてやらなければなりません。最初は手間が掛かるので、学校が休みの時期でないと出来ない遊びです。
 飛べる様になるのに2週間ほど掛かります。そこまで成長したら、鳥籠から出して遊ぶことが出来ます。庭の木に止まっていても、呼ぶと手のひらに乗ったりしてくれました。
 数か月すると飛んで行ってしまい、二度と帰って来ませんでした。その年の雀との遊びは終わりです。

 大人になって、ノーベル賞をもらったコンラート・ローレンツの本を何冊か読みました。彼はカラスの一種を雛から育てて観察しました。カラスは自分を「人間」だと思い込み、雄カラスが人間の若い女性に恋をして毎日、その女性の家に通ったと書いてありました。これを、「刷り込み」と呼んでいました。

 子供の頃、近所の大人が大きな鳥籠を作って、カラスの雛を飼い始めた事があります。子供達がカエルやヘビを採ってきて育てました。何か月かして鳥籠から出しましたが、その後何年も飼い主の家の周りに留まり、飛んで行ってしまう事は有りませんでした。
 日本ではローレンツが発表するよりもずっと前から鳥類の「刷り込み」は知られていたと思われます。鷹狩の鷹匠は、雛を育て始める時期などによって「刷り込み」の効果が違う事を知っていたようです。鷹匠のの誰かが論文を出していたらノーベル賞を貰えたのでは?

 「刷り込み」について学術的な興味のある方は、「ハンドレアードとペアレントレアード」で検索して見て下さい。


 今、我が家の庭のボケが満開です。毎年、ペアーのメジロが毎日数回ボケに飛来して蜜を吸います。縁側でじっとしていると、手の届きそうな所まで寄ってきます。小鳥は可愛いですね!