【はじめに】
最近、田中真紀子氏が「小泉進次郎氏が『古古古古』言うので、小泉氏は鶏だ」と言いました。 そして、「小泉氏がやるべき事は、高齢化で米を作る人がいなくなる問題に対処する事だ!」と言う様な発言をしました。 「我が意を得たり!」と思いました。
来月(7月)参議院選挙が有ります。 与党の非改選議員が『75人』と圧倒的に多いいので、余程の事が無い限り→→参議院で与党が『少数与党』に転落する事は無いと予想します。
★ 参議院議席数 :与党=140人、野党=91人、無所属=9人、欠員=8人
25年改選/非改選 :与党=66/75人、野党=51/48人、無所属と欠員=7/1人
★ 衆議院議席数 :与党=220人、野党=240人、無所属=5人
『内閣不信任決議』の審議は衆議院のみに与えられた権利です。現在、衆議院は『少数与党』の状態ですから、野党が結束すれば→→内閣不信任が議決されます。小泉進次郎氏は、「❶参議院選挙で大幅に議席数減少を減らさない様に、❷野党が結束して内閣不信任を議決しない様に→→国民の人気取が目的で→→米の価格を安くする事に奔走しているのだ!」と思います。
【米の輸入関税】
1993年に発生した令和の米騒動の後、1995年から政府が毎年『77万トン』玄米を輸入して→→その内・最大『10万トン』を主食用として販売し→→残りは、加工用や飼料用として販売しています。 これを、『ミニマムアクセス米』と呼びます。 近年、ミニマムアクセス米の『45%』はアメリカから、『43%』はタイから輸入しています。
個人や企業でも米を輸入する事が出来ますが、輸出国の『検査証明書』が必要で→→植物検疫カウンターで、輸入検査を受ける必要が有ります。 年間『100kg』以上輸入する場合は、納付金と関税を納める必要が有ります。
トランプ大統領は、「日本はアメリカからの米に『700%』を超える関税を掛けている」と発言していますが、真っ赤な嘘です!
★ ミニマムアクセス分の関税は『0円』です。
★ 米の輸入関税=341円/kg
★ 納付金=292円/kg ・・・ホントに、納付金はこんなに高いのでしょうか?
【食用米の等級】
最高級の粳米は『新潟県魚沼産コシヒカリ「雪椿」』で、最高級の糯米は『新潟産こがねもち』だそうです。 日本橋に千疋屋総本店と言う超高級の果物などを扱う店が有ります。 一度だけ覗いた事が有りますが、私にとっては”高嶺の花 ”でした。 「雪椿」は2kgで『3,240円(税込み)』で、「新潟産こがねもち」は2kgで『2,620円(税込み?)』で入手出来るので、一回だけなら私でも買えます。
食用粳米(うるちまい)は、❶農産物検査法の規定により、登録検査機関に所属する農産物検査員が『米穀検査』を行って→→1等級から規格外の四つのグレードに分けています。 ❷日本穀物検定協会が米を炊いて→→食べ比べて→→特AからB'の五つグレードに分けています。 ❸民間企業の(株)食品微生物センター等に依頼すると→→食味計と呼ばれる測定器で測定して→→『食味値』と言う数値を出してくれます。
スーパーなどで販売されている米の袋には、上記の検査結果は表示されていません。(米の販売には、等級の表示義務は有りません。)、 殆どの国民は、検査が行われている事を知らないで→→米を買っているのです。 贈答用の米を販売している会社では、購入者が聞けば→→親切に答えてくれる様です。 国が備蓄米として購入する時は、❶の検査によるグレードを指定している様です。
《私の提案 :安心安全の等級》
農産物は金さえ有れば何時でも買える時代になり→→「より美味しい農産物を食べたい」時代になり→→近年は「安全な農産物を食べたい」時代になって来ています。
この時代の流れから→→2006年に『有機農業の推進に関する法律』が施行されました。 この法律で定義している有機農業は、①化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない農業、②遺伝子組換え技術を利用しない農業です。
私は、「もっと積極的に有機農業に国は関与すべきだ!」と考えております。 農産物の安心安全の等級を規定して→→公的な検査機関を創設して→→検査して→→証明書を発行して→→有機農産物として販売する場合は→→生産者の氏名、検査結果などを表示する事を義務化すべきです。
有機農産物を金持ちの多いい中国やシンガポール等に輸出したら→→多少高い値段でも売れるのでは?と予想します。
「棚田などで価格競争力の有る米作りは不可能ですが、有機農業には適している」と私は思います。
・・・ 安心安全の証明書 ・・・ 私の提案です。
① 田圃や畑の残留農薬量
② 農産物に含まれる有害物量 :例えば、農薬や除草薬量
③ 日本の有機農業の定義 :英語の説明書を発行すべきです。
・・・ ❶米の等級 ・・・ 玄米
★ 1等級 :整粒割合≧70%、含有水分≦15%、被害粒など≦15%
★ 2等級 :整粒割合≧60%、含有水分≦15%、被害粒など≦20%
★ 3等級 :整粒割合≧45%、含有水分≦15%、被害粒など≦30%
★ 規格外 :上記規格に該当せず、異種穀粒・異物が50%以上混入していないもの
出典 :おこめやノート 『米の等級の基準』
・・・ ❷食用米の食味ランキング ・・・ 日本穀物検定協会
★ 特A :基準米よりも特に良好なもの
★ A :基準米よりも良好なもの
★ A' :基準米とおおむね同等のもの
★ B :基準米よりもやや劣るもの
★ B' :基準米よりも劣るもの
(注記 :基準米) 複数産地コシヒカリのブレンド米
参考資料 :SMART ADRI FOOD 『そのブランド米、今年も特Aでしたか?米の格付けの意味を解説します』
・・・ ❸食味値 ・・・
食味計(近赤外線分析機)を用いて→→以下の4項目を測定し→→標準値を60〜65点に設定して100点満点で評価します。 (アミノ酸含有量等、旨味成分に関する分析は含まれません。)
● アミロース :米の粘りに影響する
● タンパク質 : 窒素肥料の多寡にも影響される
● 水分 :食味を左右する主要素
● 脂肪酸化度 : 古い米ほど酸化が進む
出典 :ウイキペディア 『食味検査』
・・・ 食味値の数値の意味 ・・・
◎ 90以上 :特上
◎ 80~90 :非常に良い ・・・食味値が80以上をハイエンド米と呼ぶケースが有りました。
◎ 70~80 :良い
◎ 60~70 :普 通
《余談 :高級おかき屋さんの思い出》
糯米(もちごめ)にもグレードが有ると言うお話しです。 おかき屋さんでは、高価な米と安価な割れた米を、使い分けていました。
私は、大学生だった時、3年間ほど、ゴールデンウイーク、夏・冬・春の休みに高級おかきを製造/販売する店の工場でアルバイトしました。 米は全て糯米(もちごめ)で、同じ米屋からグレードの違う3種類買っていました。
年末には最上級の糯米を買って、特別な搗(つ)き方で切り餅を作り→→特別な顧客に販売していました。 従業員の女性の話では、「粘りが有って、焼いても、雑煮に入れても凄く美味しい」と言っていました。
餅を搗く時、一臼(ひとうす)分の米を『ひとくぼ』と呼びます。 餅搗の時、餅をひっくり返す役の人を『捏ね取り(こねどり)』とか『臼取り』とか『返し手』と言います。
年末に特別な餅を搗く時、”ふたくぼ”だけ、必ず御主人が『捏ね取り』をしました。一方向に餅をひっくり返すのです。 餅を『もろ箱』に移して→→薄い!薄い!(厚さ3mm弱の)板餅を作ります。 丁寧に包丁で切って→→”マッチ棒”状のものを作り→→乾燥させます。 乾燥工程が完了する前に、”マッチ棒”の90%以上が”欠け”てしまいました。 ”マッチ棒”を慎重に焼いた後、醤油に浸して→→2本を松の葉の様にくっ付け→→青のり粉を全面に振り掛け→→乾燥させると→→芸術品の完成です。 歩留まりは『1%』以下だったと思います。 余りにも手間が掛かり、歩留まりが悪いので→→商品化は難しいと思いました。
この店では『松葉』と呼んでいました。 小さな上等の紙製の箱の底に→→真綿の様な緩衝材を敷いて→→『松葉』を数個置き→→その上にも緩衝材を入れていました。 『松葉』は”お歳暮”として、茶道の師匠達に配っていました。
安価な割れた糯米で、”揚げおかき ”を多量に作りました。 ”揚げおかき ”は好きなだけ食べて、持って帰っても良い事になっていました。 揚げたての、熱いのは格別に美味しかったです。冷めても美味しかったので→→下宿に持って帰って、皆で頂きました。”揚げおかき ”は油が重要だそうで、高価な食用油を使用していました。
《余談 :炊飯器》
私には息子が二人いるのですが、二人とも高級炊飯器を使用しています。 「安い炊飯器で炊いた御飯よりも、ズット美味しい」と言っていますが、米音痴(こめおんち)の私には区別がつきません。
《余談 :竃(かまど)の思い出》
私が中学生になる頃までは、我が家では台所を『お竈 (くど)さん』と呼んでいました。竃(かまど)の焚口が二つ有り、その反対側に五右衛門風呂の焚口がありました。
「男子厨房に入るべからず」の時代でしたが、火の管理は私の担当でした。 母か姉が米を洗うと→→真っ白に濁った水を、バケツに入れ→→私が畑や柿の木の下まで運びました。 9人家族でしたから、1回に2升ほど炊いた様に記憶しています。「初めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもフタとるな。」
薪の量、焚口の蓋の開閉度、竹製の『ふいご』で炎(ほのお)を調節し→→炊きあがった頃に→→母か姉が釜のフタを開けて、チェックしてくれました。 釜の中のご飯は「コメが立つ」状態で、少し『お焦げ』が出来るぐらいが美味しいのです。
煙を輩出する煙突が竃と風呂から外に出ていました。 我が家は平屋で、後ろに石垣が有って、我が家の小さな畑が有りました。 畑から、梯子を使わずに屋根に登れました。 小学校に入学する頃、父が煙突の掃除の仕方を教えてくれました。 それ以来、煙突の掃除も私の仕事になりました。年に三回ほど掃除したと記憶しています。
鋳鉄製の鍋や釜を使用してたので、時々ですが穴が開きました。 年に二、三回、鋳掛屋(いかけや)さんが家々を回って修理していました。 時代劇に鋳掛屋さんが時々登場します。
私の子供の頃、(余程の金持ちの家で無い限り)田舎では、どの子供にも自分が担当する仕事が有りました。 色々な思い出が出来て、今の子供達より幸せだった様に思います。
【米の種類】
日本では、少しでも高く売りたいので、コシヒカリなどの『ブランド米』を生産しています。 世界では、何と!”10万種類以上”が栽培されている様です。
外国で栽培されている米には、”古代米”の様に”良い香り”のする米、炊くとパサパサした御飯になる米等々が有るそうです。 フィリピンから日本に、年に三、四回来て、毎回2週間ほど滞在する方がおられました。彼は、多量にフィリピン産の米を持参して→→自炊していました。フィリピン産の米は、粘り気が無い/パサパサ米だそうです。
《余談 :給食の思い出》
昭和24年(1949年)から39年(1964年)までの15年間、 日本はユニセフから脱脂粉乳や衣類を作るための原綿、 医薬品など当時の金額で65億円もの援助を受けました。 私が子供の頃、故郷では、三食満足には食べられない貧しい家が有りました。
私が小学二、三年生の頃(1955年頃)、村の旦那衆達が頑張って→→小学校と中学校に狭い調理小屋(給食室)を建ててくれました。ユニセフから頂いた脱脂粉乳と、外米(がいまい)の御飯と言う(今から考えると、ヘンテコリンな)給食が始まったのです。 燃料は薪で、余裕の有る家の子供が、登校時に持参していました。
私が小学五、六年生の頃(1958年頃)、外米の入手が困難になった様で、農協がパン工場を作り、脱脂粉乳とコッペパンと小さなマーガリンの給食になりました。 (マーガリンは、大きさも、形状も六甲バター(株)のベビーチーズと良く似ていました。)
私が中学生になった頃(1959年頃)、脱脂粉乳の入手も難しくなったのか?→→生徒が、思い思いに持ち寄った野菜をタップリ入れた『具だくさんの味噌汁』、コッペパンとマーガリンになりました。
・・・ 米の種類/分類 ・・・
★ 水稲(すいとう) :連作障害が殆ど有りません。
★ 陸稲(りくとう、おかぼ)
1965年頃、東京・練馬区の姉の家の近くの畑で、地主さんが陸稲を育てていました。姉が、「陸稲は美味しくない」と言っていましたが、私は食べたことが有りません。 農林水産省が公表しているデータによると、現在でも陸稲は少量ですが生産されています。
★ 粳米(うるちまい)
★ 糯米(もちごめ)
★ 食用米
★ 酒米(酒造好適米) :粒が大きい ・・・山田錦など
★ 焼酎 :麹を作るために、米が不可欠です。 国産の米やタイ産のインディカ米が使用されている様です。
★ 味噌、醬油など :規格外の米が使用されています。
★ 短粒種(短粒米)
★ 長粒種(長粒米)
★ インディカ米
★ ジャポニカ米
★ ジャバニカ種(ジャワ型、大粒種)
★ ハイブリッド米
ハイブリッド米(雑種稲)とは、性質の異なる米を掛け合わせた米の事です。 日本人の新城長有氏がハイブリッド米を最初に開発しました。 ハイブリッド米の収穫量は、従来の品種よりも30%ほど高いのです。
1974年に中国の袁隆平(えん りゅうへい)氏なども、ハイブリッド米を開発しました。 日本では”米余り”の状況なので、ハイブリッド米は不要と判断され→→研究され無くなり→→栽培されていません。 中国ではハイブリッド米が栽培されている様です。
★ 古代米
私の実家の近所に、私が物心付く前から、黒、赤など3種類の古代米を毎年栽培する家が有りました。 2000年頃に帰省した時、「食べてみたい!」とお願いしたら、レシピ―を教えてくれ、3種類の古代米を少量ずつ頂きました。 白米に古代米を少量混ぜて炊くと、良い香りがしました。
amazon等の通販で古代米を買う事が出来ます。 一度試しに食べてみて下さい。
最近、田中真紀子氏が「小泉進次郎氏が『古古古古』言うので、小泉氏は鶏だ」と言いました。 そして、「小泉氏がやるべき事は、高齢化で米を作る人がいなくなる問題に対処する事だ!」と言う様な発言をしました。 「我が意を得たり!」と思いました。
来月(7月)参議院選挙が有ります。 与党の非改選議員が『75人』と圧倒的に多いいので、余程の事が無い限り→→参議院で与党が『少数与党』に転落する事は無いと予想します。
★ 参議院議席数 :与党=140人、野党=91人、無所属=9人、欠員=8人
25年改選/非改選 :与党=66/75人、野党=51/48人、無所属と欠員=7/1人
★ 衆議院議席数 :与党=220人、野党=240人、無所属=5人
『内閣不信任決議』の審議は衆議院のみに与えられた権利です。現在、衆議院は『少数与党』の状態ですから、野党が結束すれば→→内閣不信任が議決されます。小泉進次郎氏は、「❶参議院選挙で大幅に議席数減少を減らさない様に、❷野党が結束して内閣不信任を議決しない様に→→国民の人気取が目的で→→米の価格を安くする事に奔走しているのだ!」と思います。
【米の輸入関税】
1993年に発生した令和の米騒動の後、1995年から政府が毎年『77万トン』玄米を輸入して→→その内・最大『10万トン』を主食用として販売し→→残りは、加工用や飼料用として販売しています。 これを、『ミニマムアクセス米』と呼びます。 近年、ミニマムアクセス米の『45%』はアメリカから、『43%』はタイから輸入しています。
個人や企業でも米を輸入する事が出来ますが、輸出国の『検査証明書』が必要で→→植物検疫カウンターで、輸入検査を受ける必要が有ります。 年間『100kg』以上輸入する場合は、納付金と関税を納める必要が有ります。
トランプ大統領は、「日本はアメリカからの米に『700%』を超える関税を掛けている」と発言していますが、真っ赤な嘘です!
★ ミニマムアクセス分の関税は『0円』です。
★ 米の輸入関税=341円/kg
★ 納付金=292円/kg ・・・ホントに、納付金はこんなに高いのでしょうか?
【食用米の等級】
最高級の粳米は『新潟県魚沼産コシヒカリ「雪椿」』で、最高級の糯米は『新潟産こがねもち』だそうです。 日本橋に千疋屋総本店と言う超高級の果物などを扱う店が有ります。 一度だけ覗いた事が有りますが、私にとっては”高嶺の花 ”でした。 「雪椿」は2kgで『3,240円(税込み)』で、「新潟産こがねもち」は2kgで『2,620円(税込み?)』で入手出来るので、一回だけなら私でも買えます。
食用粳米(うるちまい)は、❶農産物検査法の規定により、登録検査機関に所属する農産物検査員が『米穀検査』を行って→→1等級から規格外の四つのグレードに分けています。 ❷日本穀物検定協会が米を炊いて→→食べ比べて→→特AからB'の五つグレードに分けています。 ❸民間企業の(株)食品微生物センター等に依頼すると→→食味計と呼ばれる測定器で測定して→→『食味値』と言う数値を出してくれます。
スーパーなどで販売されている米の袋には、上記の検査結果は表示されていません。(米の販売には、等級の表示義務は有りません。)、 殆どの国民は、検査が行われている事を知らないで→→米を買っているのです。 贈答用の米を販売している会社では、購入者が聞けば→→親切に答えてくれる様です。 国が備蓄米として購入する時は、❶の検査によるグレードを指定している様です。
《私の提案 :安心安全の等級》
農産物は金さえ有れば何時でも買える時代になり→→「より美味しい農産物を食べたい」時代になり→→近年は「安全な農産物を食べたい」時代になって来ています。
この時代の流れから→→2006年に『有機農業の推進に関する法律』が施行されました。 この法律で定義している有機農業は、①化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない農業、②遺伝子組換え技術を利用しない農業です。
私は、「もっと積極的に有機農業に国は関与すべきだ!」と考えております。 農産物の安心安全の等級を規定して→→公的な検査機関を創設して→→検査して→→証明書を発行して→→有機農産物として販売する場合は→→生産者の氏名、検査結果などを表示する事を義務化すべきです。
有機農産物を金持ちの多いい中国やシンガポール等に輸出したら→→多少高い値段でも売れるのでは?と予想します。
「棚田などで価格競争力の有る米作りは不可能ですが、有機農業には適している」と私は思います。
・・・ 安心安全の証明書 ・・・ 私の提案です。
① 田圃や畑の残留農薬量
② 農産物に含まれる有害物量 :例えば、農薬や除草薬量
③ 日本の有機農業の定義 :英語の説明書を発行すべきです。
・・・ ❶米の等級 ・・・ 玄米
★ 1等級 :整粒割合≧70%、含有水分≦15%、被害粒など≦15%
★ 2等級 :整粒割合≧60%、含有水分≦15%、被害粒など≦20%
★ 3等級 :整粒割合≧45%、含有水分≦15%、被害粒など≦30%
★ 規格外 :上記規格に該当せず、異種穀粒・異物が50%以上混入していないもの
出典 :おこめやノート 『米の等級の基準』
・・・ ❷食用米の食味ランキング ・・・ 日本穀物検定協会
★ 特A :基準米よりも特に良好なもの
★ A :基準米よりも良好なもの
★ A' :基準米とおおむね同等のもの
★ B :基準米よりもやや劣るもの
★ B' :基準米よりも劣るもの
(注記 :基準米) 複数産地コシヒカリのブレンド米
参考資料 :SMART ADRI FOOD 『そのブランド米、今年も特Aでしたか?米の格付けの意味を解説します』
・・・ ❸食味値 ・・・
食味計(近赤外線分析機)を用いて→→以下の4項目を測定し→→標準値を60〜65点に設定して100点満点で評価します。 (アミノ酸含有量等、旨味成分に関する分析は含まれません。)
● アミロース :米の粘りに影響する
● タンパク質 : 窒素肥料の多寡にも影響される
● 水分 :食味を左右する主要素
● 脂肪酸化度 : 古い米ほど酸化が進む
出典 :ウイキペディア 『食味検査』
・・・ 食味値の数値の意味 ・・・
◎ 90以上 :特上
◎ 80~90 :非常に良い ・・・食味値が80以上をハイエンド米と呼ぶケースが有りました。
◎ 70~80 :良い
◎ 60~70 :普 通
《余談 :高級おかき屋さんの思い出》
糯米(もちごめ)にもグレードが有ると言うお話しです。 おかき屋さんでは、高価な米と安価な割れた米を、使い分けていました。
私は、大学生だった時、3年間ほど、ゴールデンウイーク、夏・冬・春の休みに高級おかきを製造/販売する店の工場でアルバイトしました。 米は全て糯米(もちごめ)で、同じ米屋からグレードの違う3種類買っていました。
年末には最上級の糯米を買って、特別な搗(つ)き方で切り餅を作り→→特別な顧客に販売していました。 従業員の女性の話では、「粘りが有って、焼いても、雑煮に入れても凄く美味しい」と言っていました。
餅を搗く時、一臼(ひとうす)分の米を『ひとくぼ』と呼びます。 餅搗の時、餅をひっくり返す役の人を『捏ね取り(こねどり)』とか『臼取り』とか『返し手』と言います。
年末に特別な餅を搗く時、”ふたくぼ”だけ、必ず御主人が『捏ね取り』をしました。一方向に餅をひっくり返すのです。 餅を『もろ箱』に移して→→薄い!薄い!(厚さ3mm弱の)板餅を作ります。 丁寧に包丁で切って→→”マッチ棒”状のものを作り→→乾燥させます。 乾燥工程が完了する前に、”マッチ棒”の90%以上が”欠け”てしまいました。 ”マッチ棒”を慎重に焼いた後、醤油に浸して→→2本を松の葉の様にくっ付け→→青のり粉を全面に振り掛け→→乾燥させると→→芸術品の完成です。 歩留まりは『1%』以下だったと思います。 余りにも手間が掛かり、歩留まりが悪いので→→商品化は難しいと思いました。
この店では『松葉』と呼んでいました。 小さな上等の紙製の箱の底に→→真綿の様な緩衝材を敷いて→→『松葉』を数個置き→→その上にも緩衝材を入れていました。 『松葉』は”お歳暮”として、茶道の師匠達に配っていました。
安価な割れた糯米で、”揚げおかき ”を多量に作りました。 ”揚げおかき ”は好きなだけ食べて、持って帰っても良い事になっていました。 揚げたての、熱いのは格別に美味しかったです。冷めても美味しかったので→→下宿に持って帰って、皆で頂きました。”揚げおかき ”は油が重要だそうで、高価な食用油を使用していました。
《余談 :炊飯器》
私には息子が二人いるのですが、二人とも高級炊飯器を使用しています。 「安い炊飯器で炊いた御飯よりも、ズット美味しい」と言っていますが、米音痴(こめおんち)の私には区別がつきません。
《余談 :竃(かまど)の思い出》
私が中学生になる頃までは、我が家では台所を『お竈 (くど)さん』と呼んでいました。竃(かまど)の焚口が二つ有り、その反対側に五右衛門風呂の焚口がありました。
「男子厨房に入るべからず」の時代でしたが、火の管理は私の担当でした。 母か姉が米を洗うと→→真っ白に濁った水を、バケツに入れ→→私が畑や柿の木の下まで運びました。 9人家族でしたから、1回に2升ほど炊いた様に記憶しています。「初めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもフタとるな。」
薪の量、焚口の蓋の開閉度、竹製の『ふいご』で炎(ほのお)を調節し→→炊きあがった頃に→→母か姉が釜のフタを開けて、チェックしてくれました。 釜の中のご飯は「コメが立つ」状態で、少し『お焦げ』が出来るぐらいが美味しいのです。
煙を輩出する煙突が竃と風呂から外に出ていました。 我が家は平屋で、後ろに石垣が有って、我が家の小さな畑が有りました。 畑から、梯子を使わずに屋根に登れました。 小学校に入学する頃、父が煙突の掃除の仕方を教えてくれました。 それ以来、煙突の掃除も私の仕事になりました。年に三回ほど掃除したと記憶しています。
鋳鉄製の鍋や釜を使用してたので、時々ですが穴が開きました。 年に二、三回、鋳掛屋(いかけや)さんが家々を回って修理していました。 時代劇に鋳掛屋さんが時々登場します。
私の子供の頃、(余程の金持ちの家で無い限り)田舎では、どの子供にも自分が担当する仕事が有りました。 色々な思い出が出来て、今の子供達より幸せだった様に思います。
【米の種類】
日本では、少しでも高く売りたいので、コシヒカリなどの『ブランド米』を生産しています。 世界では、何と!”10万種類以上”が栽培されている様です。
外国で栽培されている米には、”古代米”の様に”良い香り”のする米、炊くとパサパサした御飯になる米等々が有るそうです。 フィリピンから日本に、年に三、四回来て、毎回2週間ほど滞在する方がおられました。彼は、多量にフィリピン産の米を持参して→→自炊していました。フィリピン産の米は、粘り気が無い/パサパサ米だそうです。
《余談 :給食の思い出》
昭和24年(1949年)から39年(1964年)までの15年間、 日本はユニセフから脱脂粉乳や衣類を作るための原綿、 医薬品など当時の金額で65億円もの援助を受けました。 私が子供の頃、故郷では、三食満足には食べられない貧しい家が有りました。
私が小学二、三年生の頃(1955年頃)、村の旦那衆達が頑張って→→小学校と中学校に狭い調理小屋(給食室)を建ててくれました。ユニセフから頂いた脱脂粉乳と、外米(がいまい)の御飯と言う(今から考えると、ヘンテコリンな)給食が始まったのです。 燃料は薪で、余裕の有る家の子供が、登校時に持参していました。
私が小学五、六年生の頃(1958年頃)、外米の入手が困難になった様で、農協がパン工場を作り、脱脂粉乳とコッペパンと小さなマーガリンの給食になりました。 (マーガリンは、大きさも、形状も六甲バター(株)のベビーチーズと良く似ていました。)
私が中学生になった頃(1959年頃)、脱脂粉乳の入手も難しくなったのか?→→生徒が、思い思いに持ち寄った野菜をタップリ入れた『具だくさんの味噌汁』、コッペパンとマーガリンになりました。
・・・ 米の種類/分類 ・・・
★ 水稲(すいとう) :連作障害が殆ど有りません。
★ 陸稲(りくとう、おかぼ)
1965年頃、東京・練馬区の姉の家の近くの畑で、地主さんが陸稲を育てていました。姉が、「陸稲は美味しくない」と言っていましたが、私は食べたことが有りません。 農林水産省が公表しているデータによると、現在でも陸稲は少量ですが生産されています。
★ 粳米(うるちまい)
★ 糯米(もちごめ)
★ 食用米
★ 酒米(酒造好適米) :粒が大きい ・・・山田錦など
★ 焼酎 :麹を作るために、米が不可欠です。 国産の米やタイ産のインディカ米が使用されている様です。
★ 味噌、醬油など :規格外の米が使用されています。
★ 短粒種(短粒米)
★ 長粒種(長粒米)
★ インディカ米
★ ジャポニカ米
★ ジャバニカ種(ジャワ型、大粒種)
★ ハイブリッド米
ハイブリッド米(雑種稲)とは、性質の異なる米を掛け合わせた米の事です。 日本人の新城長有氏がハイブリッド米を最初に開発しました。 ハイブリッド米の収穫量は、従来の品種よりも30%ほど高いのです。
1974年に中国の袁隆平(えん りゅうへい)氏なども、ハイブリッド米を開発しました。 日本では”米余り”の状況なので、ハイブリッド米は不要と判断され→→研究され無くなり→→栽培されていません。 中国ではハイブリッド米が栽培されている様です。
★ 古代米
私の実家の近所に、私が物心付く前から、黒、赤など3種類の古代米を毎年栽培する家が有りました。 2000年頃に帰省した時、「食べてみたい!」とお願いしたら、レシピ―を教えてくれ、3種類の古代米を少量ずつ頂きました。 白米に古代米を少量混ぜて炊くと、良い香りがしました。
amazon等の通販で古代米を買う事が出来ます。 一度試しに食べてみて下さい。