をとこもすなる

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夕凪の街 桜の国

2006年01月25日 | Weblog
今月買った漫画はこちらっ!

こうの史代さんの“夕凪の街 桜の国”です。数ヶ月前に新聞の書評でちらっと読んで気になっていた作品。先日再び新聞の広告欄にでていたのを目にして注文しておいたのが届きました。  
淡いパステルカラーの表紙。やさしくはかなげな絵。“夕凪の街”は昭和30年の広島を舞台に静かにすすみます。明るく働く主人公皆実さんにステキな男性打越さんがあらわれます。しかし恋愛にはなぜか後ろ向きな皆実さん。その“なぜ”がわかり、それを乗り越え、打越さんとうまく行くと思った矢先に皆実さんに訪れるものは・・・。
戦争、それも広島の原爆を描いた作品です。広島の原爆を描いた漫画というと“はだしのゲン”がありますよね。昔読みましたが、表現としてかなりきついものがありました。もちろん原爆投下直後の悲惨さを表すには必要な表現だったのですが、読んでいてつかれた覚えがあります。夕凪の街も原爆の悲惨さを描いていますが、きつい表現はほとんど出てきません。でも悲しさは やさしい絵と相まって静かにずっしりと心に届きます。“夕凪の街”の結末は悲しいものですが、続編の“桜の国”では心に希望の明かりを灯してくれます。別々の作品として読んでいたものが 後半、“夕凪の街”とどんどんつながって展開していく物語に引き込まれます。
戦争物は苦手という人でも読みやすいと思います。こうの史代さんは僕とほぼ同年代の広島生まれの漫画家さんだそうです。広島に生まれたがゆえに原爆に向き合うまでの葛藤はあとがきにあります。
双葉社から840円。もし本屋さんで見かけたら手にしてほしいお薦めの一冊です。

なんだか今日は重い話題になっちゃいましたね。
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