人身御供。

子ども達の夏休み。デジカメで写真を撮る機会も多く、その分プリントアウトする枚数も増えます。我が家には３台のプリンターがあるのですがついに３台ともインク切れになってしまいました。１台目のインク切れの時は「あと２台あるからいいや」で済ませ、２台目がインク切れしたときも「もう１台あるもんね」などと余裕をこいていたらとうとう３台目もインク切れ。３台あるのにどれも使い物にならないというのは切ないものです。
このところメインで使っているエプソンのＰＭ－Ｔ９６０のインクを購入することにしたのですが・・・なぜにインクって高いんだろうなぁ？１色が１１００円くらいするでしょ。６色セットで買うと安くなるんだけど　それでも６０００円くらい。で、プリンターにセットしてスイッチを入れるとヘッドクリーニングでけっこう消費してあっという間に減ってしまうの。お父さんは納得できないよっ！
なわけでエレコム社製の詰め替えインクセットを購入しました。
基本的にはメーカー推奨の純正品を使うべきなのでしょうが本体価格にたいしてインクの価格があまりに高すぎるからなぁ。海外では詰め替えインクやリフィルインク（使用済みのカートリッジにインクを補充して販売している）の利用が当たり前というのも頷けます。
とはいえ詰め替えインクやリフィルインクを利用していての故障はメーカーの保証期間中といえども有償となる可能性がありますので、その辺は十分理解の上、ご利用くださいね。
ホントは保証期間中（このプリンターは４月に買ったばかり）は純正インクを使った方がいいのだけど　今回は僕が人身御供となって詰め替えインクを試してみました（笑）　なんだかおもしろそうだしね。

価格は純正品６色セットとほぼ同じ値段。で、こちらは各色３回分ありますから単純計算で３分の１ですね。５０番台のインクカートリッジはそれまでのものと電極の形が違うので現在で回っているリセッター（プリンターの残量計測センサーをリセットする機械）利用できず詰め替えインクが発売されていませんでした。

　

さすが６色セット。内容物もいっぱい入っていてなんだかワクワクするなぁ。そして右の写真がリセッター。カートリッジの電極部分をこちらに当ててデータをリセットします。

　

作業に必要な器具もちゃんとそろっています。自分で用意するのは新聞紙とティッシュペーパーくらい。カートリッジに穴を開けて、シリンジを使ってインク注入！わかりやすい説明書もついているし、作業自体はそれほど難しいものではなくおよそ１０分ほどで終了。次回はもっと簡単にできそうです。
インクが満タンになったカートリッジをプリンターにセットしてスイッチオン。すると・・・「リフィルインク、或いは純正品以外のカートリッジの使用を検出しました。エプソンでは純正品の使用をお薦めします。純正品以外のインクを使用すると保証期間内でも有償となりますのでご了承ください。このままこのインクを使い続けますか？　はい・いいえ」の表示が。うーん、メーカーも詰め替えインク対策をかなり進めているなぁ。ここでは“はい”を押すしかないのだけど“はい”を押した瞬間にプリンター内のメモリー部分に「このユーザーは純正品以外のインクを使う不良ユーザーです」という情報が記録され、保証期間中の無償修理は受けられなくなるわけですね　トホホ。たとえ知らん顔で修理に出しても工場でメモリーの情報を見れば「はは～ん、このユーザーは詰め替えインクを使っているな。修理代をふんだくってやれ！」となるわけです。
“はい”ボタンを押すと今まで通り普通にプリントを始めます。色合いは純正と見分けがつきません。この点は合格。耐光性・耐候性・耐オゾン性に関しては「変色に強く美しい仕上がり」とありますがこの辺は今のところ評価はできません。直射日光などを避ければ大丈夫かなぁ？きれいに残しておきたい写真ならカメラ店でちゃんとプリントしてもらえばいいわけだし。

というわけで保証期間内の無償修理を犠牲にして試したエプソンプリンターの詰め替えインクセットの評価です。
保証期間中は純正インクを使ったほうがいいけど、品質自体は十分満足できるものです。保証期間の１年を過ぎたら積極的に使ってもいいかも。その場合はちゃんとアルバムに挟んで保管しましょう。大切な写真はカメラ店でプリントを。カメラ店でプリントしてもらってもやっぱり直射日光を避けて保存するのが基本ですけどね。