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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

Komura 135mmF2.8(Asahi Pentax SP)

2016-01-11 08:51:22 | 国産レンズ
今となってみれば、そのレンズを知らない方も多いですし、当時大ヒットになったテレモアの商品名で売られていたテレコンバータもはるか昔の思い出です。今のテレコンバータはケンコーさんが出しているテレプラスがつとに有名ですし、現用されている方も多いのではないかと思います。

今となってみれば、大学生の頃に姿を消している会社でもあり、中古品自体もそう多くは出ていないのが現状で、探すのに一苦労するレンズですが、見つけたとしても数千円から場合によってはジャンク扱いの数100円で売られているのを目にする感じです。安物サード・パーティの扱いを受けるかわいそうなレンズなのですが、どっこい、描写性能は安物とは思えない感じです。

ジャンク扱いのレンズを数個買ってきて良いとこ取りを行い、一本のレンズに仕上げる事が必要な位、生き残りの完全なレンズを見つけるのが難しく、カビや曇りなしで動作も正常な物を見つけたら、即買いしても良い位の感じです。一番見かけるのが135mmF2.8の望遠レンズで、広角やマクロレンズもあるらしいのですが、今までのカメラ店巡りでは、105mmF2.8の中望遠レンズとコニカ用の広角レンズ位しかありません。

奇跡的に巡り合う。そのようなレンズですから、先ずカメラ屋さんに聞いてもあまり良い返答は帰って来ませんし、棚に陳列される事も余りありません。仕方なしに余り注目しないでいると、ジャンクで数個かごに入っていたりします。2個目のレンズはそのような感じでしたから、良いとこ取りを行って一本のレンズに仕上げてしまいました。

昔ながらの太め鏡胴で、ずっしり・ぼってりの望遠レンズです。余裕が十分確保されている設計と、昔ながらのプリセット絞りのため、鏡胴内に余計なカムやレバーが無く、すっきりとしている事が相まって、描写性能が高くてしっかりと写る印象となります。しっかりと考えて低価格にしてある訳で、学生カメラマンの心強い味方であったろうと思います。

今のディジタル一眼レフ・カメラに取り付けても、その性能は充分に感じる事が出来ます。繊細で立体感が出せるレンズですから、撮影行に持ち出して撮影が楽しくなる不思議なレンズです。プリセット絞りも絞り優先AEが効くカメラで有れば、被写界深度を見ながら絞り値を設定することが出来ますので、余り不便は感じません。

1個1個手組みをされていた昔ながらのレンズで、貼り合わせレンズがバルサムで貼り付けられていない珍品もありますが、古き昔の昭和の香りを漂わせているレンズでもあり、手放せない逸品です。特にニコイチ等、自分の手心が入ったレンズは手放せないですし、レンズの写りも確かですから、壊れたら直して現用復帰させながら今後も使っていこうと考えています。

それでは昨年末に撮影した写真から掲載します。


Asahi Pentax SP Komura 135mmF2.8
撮影データ:1/250sec F7 Fujicolor100(業務用)
例年2月頃に咲いているやしゃぶしの花が、年末に咲いています。異常気象の影響と思いますが、不思議な気分です。
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ピアノと老化防止

2016-01-09 15:26:12 | 趣味のピアノ
50代になってくると、手足があまり動かなくなってきて、おまけに近い所が見えづらくなってきて、余り仕事もはかどらなくなってきます。カメラを趣味として行っているおかげで、週に一度の健康ウォーキングが出来て、身体年齢が10年ほど若い状態を保っている感じは驚異的な事です。

しかし、考え方が理屈っぽくなってきて、新しい事に飛び込めないようになってきていることは事実で、何とかしなければと思って始めたのがピアノでした。両手と両足を規則的に使って演奏するのがピアノですが、しばらくすると効き腕を頻繁に使う事が少なくなって来て、両方の手を使って物事が出来るようになって来ます。そこから何だか面白い様に物事が進められる様になって来ます。

左手を使うと右脳が活性化、と云う感じなのでしょうか。閃きも多くなった様な気がしますし、右手も使うと左脳が活性化する訳で、理性的に順序立てて閃きが起こる様になってきます。そして左手と右手を別々に動かしますから、順序とタイミングを考えて行動するようになってきます。計画と行動のバランスが取れてくるようになってきた訳で、かなり早くから行動に移して結果は成功と云う面白い体験も多くなりました。

そんなこんなで、やり始めて良かったと云う所で、ピアノは老化防止に繋がりそうです。全く違ったジャンルなのですが、それも頭の中が真っ白け状態で挑戦したと云うのが功を奏したのかもしれません。レコードやCDを多く聞いていましたので、生の音が聞きたい時に聞けると云う欲求も満たされて、良い感じです。ピアノは9年目ですが、練習は上級と云った感じで、楽譜にもペダルの記号が一杯書かれています。

手に続いて足も使う環境な訳ですが、練習の時にはペダルを使わずに両足を揃えて弾いています。体が安定するのが両足を揃えている時ですから、不思議と上手く弾ける感じになります。ペダルを使うとバランスが崩れて弾き難くなりますので、昨年はペダルなしで指の操作のみを行い発表会に臨みましたが、早い曲になると、次の指位置を忘れてしまって思い出すのに苦労をしました。

前の音を少し残しておいて、次の指位置の取り掛かりにするのもペダルの役目ですから、冬のコンサートでは、ペダルを使った練習を早くから始めてみました。しかし、ペダルに頼ってしまう癖が出て来ますので、あまり面白くはありません。結局は中途半端に練習してしまって、ようやくコンサートの一週間前で形になったと云う感じです。

どうすれば良いかと云う感じですが、思い切ってペダルの上に足を乗せて、踏まないで練習することも良いかもしれません。これだと体が演奏に慣れるのも早いと思い、今年から始めています。ペダルを一回底まで踏んで、感覚を確かめてから練習をするのも悪くはありません。年々難しくなる楽譜ですが、練習期間が長くなる訳ではありませんので、これも一手であろうと思います。

そんなこんなで、ピアノネタも年に数回出していくことにしたいと思います。やってみないと判らない。今回は掃除ネタと違った角度で斬り込んでみました。しかし、撮影行も毎週行っていますので、掲載する写真はいつもの写真になります。

それでは、昨年末に撮影した写真から掲載します。


Asahi Pentax SP Komura 135mmF2.8
撮影データ:1/250sec F5.6 Fujicolor100(業務用)
木々が落葉してしまうと、残された枝が影となって地面に複雑な画を描きます。晩秋から早春にかけて、追いかける冬の被写体です。
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パソコンがピンチに

2016-01-07 19:50:31 | いろいろあります
日ごろブログの原稿書きや、撮影してきた写真のスキャンとディジタル現像、そしてWeb閲覧にも活用しているノートパソコンですが、8年目位になってくるとそこそこガタが出て来ます。寒くなってきた時に突然リセットがかかるようになってしまいました。今は何とか動いている状況なのですが、これから先使い続ける事が出来るのかと考えると、一抹の不安があります。

もうそろそろサポートが無くなるVistaのパソコンですから、この際新しいパソコンにと考えていますが、最近では安価な新品パソコンが多く出回っていますし、昔、苦労してやっとパソコンを買った時代がうその様です。その中でも昔ながらのキーボード操作が行えるOSが欲しいと思っていました。ですので、今はやりの画面タッチ操作には馴染めません。

CADもそこそこ使うために、マウスによる操作が手になじんでいます。ですので、そう簡単に新しい環境に移れないと云った感じがあります。このため、少し古いのですがウィンドウズ7のパソコンを何とか探しだして、注文してしまいました。またずっと使う訳ですから、壊れない頑丈なものと云う考えが頭の中にあります。

カメラだと、古くても使えるのにねぇ。等と考え込んでしまいます。使い込むほどに体になじんできて、手放せないものになる雰囲気もパソコンに求めたい所ですが、現状からすると保証期間を外れてしまったら、更新して新しいものへ替えて行く風潮が根付いていますので、従うしかないと云う感じです。最新CPUで昔のOSを使うとバリバリ速くなって、ストレス皆無に操作が出来そうと思うのですが、そうもいきません。

新しいパソコンは業務用の超小型タワーの形にしました。今のノートパソコンは、まだ動きそうですので、分解してOSをインストールし直して、出張時の簡易パソコンとして再活用させてやろうと思います。しかし、それを考えているよりも、凄く安価に中古パソコンがあったり、お下がりで貰えそうな使い古しのパソコンもあったりしますから、これからの使い方を考えながら、決めて行こうと思っています。

不調のパソコンを使いながら、何とか年賀状と新しい年のカレンダー製作を終え、ほっと一息ついた所で新年を迎えました。これからは、週1回の撮影行データの現像位と、パソコンの使用頻度が少なくなっていきます。8年間も1台のノートパソコンで色々な事を行ってきていましたので、感謝の感じです。

カメラの方は、50年選手のコムラーとペンタックスSPを持ち出して、昔からあるフジカラー100を詰め込んで撮影行に出掛けます。今でも現役で使えることにびっくりな訳ですが、撮影後の鑑賞で、満足できる画像を撮影出来ることは驚異です。塗り替えられる歴史と今でも温めながら存在する歴史の二極を感じる事が出来て、幸せな感じです。

それでは昨年末に撮影した写真から掲載します。


Asahi Pentax SP Komura 135mmF2.8
撮影データ:1/125sec F4 Fujicolor100(業務用)
キラキラと輝く木が気になって近づくと、はるにれの木でした。葉が先に落葉して実だけが残ったようです。ピント合わせが行い難い被写体で、もう少しピントをしっかり合わせればと後悔しきりです。
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Ai Af Micro Nikkor 105mmF2.8(Nikon FE)

2016-01-05 12:52:07 | 国産レンズ
ニコンのカメラで撮影を行っていた時もあって、その時に購入したのが中古のこのレンズでした。そのため、ディジタル対応でもありませんし、流行りの手ぶれ防止機能も付いていない、いたって普通のマクロレンズです。しかし、タクマーの100mmマクロには無い機能が備わっているために、今でも手放すことなく現用で使っています。

仕事柄色々なものを撮影することが多かったために、マクロから中景撮影まで、色々写す事になりましたが、どの様な倍率でも至って端正に描写をしてしまいます。即ち使えるレンズな訳で、タクマーの様にマクロ域を選んで撮影する必要性が無い事から、ごく一般的に撮影が出来る優れものマクロレンズであった感じです。

趣味として撮影が行えるようになってくると、この端正な写りが平凡に見えてくるのですが、非凡さや特徴を求める時にはタクマーな訳で、マクロレンズを交換しながら色々撮影出来て面白いと感じています。撮影していて端正な写りが欲しくなった時にはこのレンズな訳で、色々なシチュエーションに対応できる優れものレンズですから、今でも手放せません。

全群繰り出しのマクロレンズと違って、前群レンズが撮影距離に応じて微妙に移動していきます。発売が相当に古いレンズなのですが、しっかりと現代のレンズにあるフローティング機構が装備されている訳で、バリバリの等倍マクロ撮影から遠景の望遠撮影まで至って普通に写せます。

流石にコーティングは現代流とまでは行きませんが、真面目に設計されたレンズである事は違いなく、フレアや色ずれ、そしてボケの変形や二線ボケが発生しない優秀レンズです。ピント位置の解像感は流石のマクロレンズで、これさえあれば他のレンズは必要ないと思わせてくれる凄さがあります。カビさせないように、これからもずっと使い続けたいと思わせてくれる魅力を持っています。

ずっしり・ぼってりの重量級マクロレンズに、重たいニコンカメラを組み合わせると、持つだけで一苦労な訳ですが、その重さが幸いして手ぶれがほとんど無くなります。抱え込んでも、膝の上に乗せても不思議と安定して振れが少なくなります。重量バランスも見事にマッチしている訳で、手ぶれ補正が付いていないレンズですが、ぶれの少ない画像を手にする事が出来ます。

等倍近くではなくても、お気楽マクロ撮影と云う感じで、フィルムでも使ってみたくなりました。花や葉などを拡大撮影すると、色の表現に関する欲求が少なくなります。即ち同色で表現できる部分が広くなってきて、黒白フィルムのトーンで表現した方が見栄えが良くなると云う感じです。

昨年暮れの撮影行は、ネオパンアクロスを詰め込んで近くの公園へ出かけました。帰ってからは自家現像。フィルムも36枚撮りを半分にしていますので、丁度使いきって良い感じです。忙しい時のプチ撮影行も気分転換になって良いものです。

それでは、昨年暮れに撮影した写真から掲載します。


Nikon FE Ai・Af Micro Nikkor 105mmF2.8
撮影データ:1/60sec F3.5 Neopan Acros100
さざんかの花ももう終わりになって来て、散ってしまう前にしべの部分を大きくして撮影しました。色が余り無い時期ですので、黒白フィルムでも結構表現できています。
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SMC Takumar 120mmF2.8

2016-01-03 15:41:15 | タクマー・レンズ
質感描写にすぐれた120mmタクマーで、Web上でもカメラ雑誌のコラムでも評価の高いレンズですが、何しろ生産数が相当に少ないと思われ、探すにも苦労しますし、探し当てたとしても望遠系タクマーの価格とは思えない様な高さです。Kマウントに移行する直前に生産が開始されていますから、タクマーで撮影を行っていた我が身としても気が付かなかったレンズと言う事が出来ます。

このレンズの存在に気付いたのが、Kマウントの絞り優先レンズであるSMCペンタックスAレンズの頃でしたが、時すでに遅く店頭にも並んではいませんし、何しろレンズ愛好家の方々が使用されている真っ最中ですから、カメラ屋さんを探しまわっても見つけられない状況であったと思います。その頃はM42のタクマー・レンズの中古品も値段が高くて、おいそれと買い足しが出来なかった事を覚えています。

105mmのタクマーから15mm刻みで150mmまで、レンズが揃っているのがペンタックスさんの特徴で、4種類のタクマーを並べてみると少しずつ鏡胴の長さが違います。各々のレンズがはっきりとした描写の主張を持っていますから、被写体に合わせてレンズをチョイスするようにして使うと面白い訳です。

評判の割にと言う訳ではないのですが、SMCタクマー120mmF2.8のレンズも、ある種の癖を持っています。確かにコントラストが高くなる日中を選んで、順光撮影を順守して撮影すれば質感も高い納得できる画像となります。しかし、コントラストが少し低めのレンズですから、薄暗い場所や夕方などの雰囲気では、画像が相当に眠くなってしまい、メリハリのない画像になってしまいます。

また、被写体と背景の輝度差が余りにも大きいと、タクマー特有の収差フレアが出て来ますから、白い被写体は苦手の雰囲気になってきます。線の細い描写をするレンズですが、その特徴を発揮させるために被写体探しに苦労するレンズと云えます。絞り開放からある程度解像感も出ている現代レンズに近いレンズですから、玉ボケを狙うのであれば絞り開放からF3.5位が丁度良い感じがします。

色々考えて撮影することが必要なレンズですが、苦労の甲斐があるレンズでもありますから、じっくりと時間をかけて最良の雰囲気をレンズに提供することが必要で、撮影に苦労しますから余り持ち出す機会が少なくなるレンズでもあります。背景ボケがきれいなレンズですが、その分被写界深度が近接時に狭くなりますので、背景ボケを活かす様にF4位までの間で点光源ボケの形を見ながら絞り込むことになります。

ネガフィルムよりもポジフィルムの方が、コントラストが出ますからくっきりとした写りになりますし、ポジフィルムよりもディジタル一眼レフ・カメラの方がくっきりと写ります。昔は気になった癖も、今では気にならない位に改善されますから、しっかりと使っていこうと考えています。

それでは昨年末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 SMC Takumar 120mmF2.8
撮影データ:1/640sec F3.5 ISO100
待ちわびた蝋梅の花が咲き始めました。例年は雪の中の開花となるのですが、異常気象の影響もあって咲き始めがかなり遅くなっています。
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