小さくて軽い、ペンタックスQシリーズ用の標準レンズです。ペンタックスQが発売された頃から、高性能標準レンズとして販売されていましたので、キット・レンズの中にも入っていない、ある意味高級レンズの一員です。フロント部分から見る限り、あまりレンズ自体の大きさは感じませんが、しっかり大口径標準レンズとして名を連ねています。
Q側の収差補正をONにすると、それこそ歪曲収差の少ない、真っ直ぐなものは真っ直ぐに写せるレンズですし、Q7の場合は135フォーマット換算39mmの準標準広角レンズとして機能します。広角大口径レンズとして、程々のボケ味を味わう事も出来ます。
ペンタックスQの良き相棒として使える、単焦点レンズなのですが、このまま写していてもただ軽くて小さいメリットだけですから、旅行の時だけにポケットに忍ばせて、と云った感じでなかなか出番が無くなってしまいます。F1.9の明るさなのですが、ボケ量はそれほど大きくはなりません。それならば、少し重たくなるK-5に明るい標準レンズを付ければ、ボケ量もある程度大きく稼ぐ事が出来ます。
そこで、今回は収差補正をOFFにして、ダイナミックな歪曲収差とある程度のボケ味実現を試みてみる事にしました。何しろ8.5mmの焦点距離を持つレンズですから、収差補正機能をOFFにすると、見事に画面がたる型に歪曲してきます。K-5と20mm広角レンズでは、ある程度の歪曲を得る事が出来ますが、暗いレンズが多くて被写界深度もかなり深めです。
今回の撮影行では、絞り値をF2.8に固定し、絞り優先AEで露出決定を行う事にしました。絞り開放では、ほんの少し画面が甘く写りますから、1段絞って解像感とコントラストを付け、同時に被写界深度もある程度は確保します。秋の植物は実も含めてかなり大きめになっていますから、ある程度ピント範囲を広げておく事も必要です。
ズーム・レンズと違って、ベスト・ポイントまで近寄って撮影する事になります。日ごろ単焦点レンズばかり使っていますから、焦点距離と最短撮影距離の勘は体が掴んでいます。すっと近寄って、さっと写せる。そのような感じですが、なかなかすっと近寄る様な場所に被写体がありませんので、ズーム・レンズの有難味を感じる事も多くあります。
しかし、色々撮影出来た結果を、家のパソコンで鑑賞していると、納得できるような感じです。単焦点高解像度のレンズですから、隅々まできっちりと解像していて気持ちの良いレンズです。変な癖が無いために、多少端正に写りすぎてもの足りないところがありますが、これも現代レンズの特徴でしょう。現代流のマルチコートで、過酷な光線条件下でも写りますが、やはり斜め上から太陽光線が入ってくると、うっすらフレアになってコントラストが下がります。あまり厳しい光線状態下で撮影しないようにする事が、好結果を生んでいきます。
ズーム・レンズの陰に隠れて、雑誌にはなかなか紹介されない地味レンズですが、価格と外見からは想像出来ない様な好結果を得る事が出来る面白いレンズです。
それでは、先週日曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/60sec F3.5 ISO100
歪曲収差を前面に出したら、やはり木の撮影かもしれません。広々と茂るけやきの木のダイナミック感を出してみました。
Q側の収差補正をONにすると、それこそ歪曲収差の少ない、真っ直ぐなものは真っ直ぐに写せるレンズですし、Q7の場合は135フォーマット換算39mmの準標準広角レンズとして機能します。広角大口径レンズとして、程々のボケ味を味わう事も出来ます。
ペンタックスQの良き相棒として使える、単焦点レンズなのですが、このまま写していてもただ軽くて小さいメリットだけですから、旅行の時だけにポケットに忍ばせて、と云った感じでなかなか出番が無くなってしまいます。F1.9の明るさなのですが、ボケ量はそれほど大きくはなりません。それならば、少し重たくなるK-5に明るい標準レンズを付ければ、ボケ量もある程度大きく稼ぐ事が出来ます。
そこで、今回は収差補正をOFFにして、ダイナミックな歪曲収差とある程度のボケ味実現を試みてみる事にしました。何しろ8.5mmの焦点距離を持つレンズですから、収差補正機能をOFFにすると、見事に画面がたる型に歪曲してきます。K-5と20mm広角レンズでは、ある程度の歪曲を得る事が出来ますが、暗いレンズが多くて被写界深度もかなり深めです。
今回の撮影行では、絞り値をF2.8に固定し、絞り優先AEで露出決定を行う事にしました。絞り開放では、ほんの少し画面が甘く写りますから、1段絞って解像感とコントラストを付け、同時に被写界深度もある程度は確保します。秋の植物は実も含めてかなり大きめになっていますから、ある程度ピント範囲を広げておく事も必要です。
ズーム・レンズと違って、ベスト・ポイントまで近寄って撮影する事になります。日ごろ単焦点レンズばかり使っていますから、焦点距離と最短撮影距離の勘は体が掴んでいます。すっと近寄って、さっと写せる。そのような感じですが、なかなかすっと近寄る様な場所に被写体がありませんので、ズーム・レンズの有難味を感じる事も多くあります。
しかし、色々撮影出来た結果を、家のパソコンで鑑賞していると、納得できるような感じです。単焦点高解像度のレンズですから、隅々まできっちりと解像していて気持ちの良いレンズです。変な癖が無いために、多少端正に写りすぎてもの足りないところがありますが、これも現代レンズの特徴でしょう。現代流のマルチコートで、過酷な光線条件下でも写りますが、やはり斜め上から太陽光線が入ってくると、うっすらフレアになってコントラストが下がります。あまり厳しい光線状態下で撮影しないようにする事が、好結果を生んでいきます。
ズーム・レンズの陰に隠れて、雑誌にはなかなか紹介されない地味レンズですが、価格と外見からは想像出来ない様な好結果を得る事が出来る面白いレンズです。
それでは、先週日曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/60sec F3.5 ISO100
歪曲収差を前面に出したら、やはり木の撮影かもしれません。広々と茂るけやきの木のダイナミック感を出してみました。
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