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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

SMC Macro Takumar 50mmF4(Asahi Pentax ME)

2019-11-13 06:56:30 | タクマー・レンズ
タクマーの人気マクロレンズといえば、50㎜のこのレンズといった感じで、中古価格もかなりリーズナブルですから、Webで見かけるとしばらくのうちに売れてしまって、また見かけなくなってしまいます。このレンズのご先祖様は元祖タクマーの50㎜F4なのですが、このレンズになるとかなり希少品で、購入をためらうような値段になっています。

絞りが自動絞りになったのがスーパータクマーからで、奇しくもスーパータクマーを保有していました。この時代のマクロレンズといえば、複写台にカメラをセットして文献コピーに多用されていましたから、コピー機のなかった時代や会社の中でもおいそれとコピーが取れなかった時代には、このレンズとペンタックスSP、それにミニコピー・フィルムが定番であったと思います。

文献や報告書を長期保管する際には、コピー機のコピーよりもミニコピー・フィルムにして長期保管を行っていたという感じで、今でもミニコピー・フィルムを見かけることがあります。その時に大活躍したのがこのSMCマクロタクマー50㎜F4でもありました。50㎜マクロレンズはいろいろなメーカが作っていましたので、いろいろなメーカ製レンズがあったのですが、不思議と大体同じような格好をしています。

レンズはテッサー構成なのですが、マクロ域に特化するように設計されていますので、近接域から本領を発揮して、コントラストの高いきっちりとした画像を結びます。しかしこのマクロタクマーを汎用レンズとして、標準レンズの代わりに使うとなるとあまり面白くありません。標準レンズは明るい大口径レンズが多いのですが、このマクロタクマーはF4と相当に暗いわけです。

絞り解放からかなり広い範囲のピントが合ってしまいます。つまり被写界深度がかなり深くなってしまいますから、中景から遠景までの間ではパン・フォーカスのようになってしまい、コンパクトカメラのような写真になってしまいます。また、テッサー構成のレンズにたまに見られるうっすらフレアも出てしまいますので、標準レンズの代わりの使い方はあくまでも緊急避難的と考えておいたほうがよさそうです。

あくまでも2m位からの近接撮影と考えて、近寄って写すスタイルで撮影すると効果満点です。昔のマクロレンズは大体同じような感じなのですが、遠景も重視していて近接撮影は柔らかく写るタイプと、近接撮影の解像度はかなり高くてコントラストもしっかりとつくのだけれど、遠景はかなり苦しい描写になる2通りのタイプがあります。

マクロタクマーは後者の味付けであり、標準レンズを一緒に持ち歩くことで、棲み分けをしていた感じです。現代のレンズではフローティング機構が装備されていますので、近接から遠景までしっかりと写る感じです。やはり2刀流で撮影するときには現代のマクロレンズであり、そのことを考えて新しいレンズはマイクロニッコーる60㎜F2.8を保有しています。

台風が過ぎ去って一時的に冬型になりましたが、1日くらいで時雨模様も少なくなり、撮影校のチャンスとばかりにカメラを持ち出します。しかし、雨が降ってくるような黒雲が流れてきますので、雨に降られると大切なレンズがかびてしまいますので、さっと撮影できる近場の撮影行で秋の雰囲気を撮影していきます。

今年は今までが相当に暑かったせいか、木々の紅葉がかなり遅い感じです。いまだに桜の葉が青々として茂っていますので、それも貴重な記録と考えて撮影をしていきます。ほかにもいろいろな草木が夏の状態になっていますので、それも一緒に撮影します。これから寒くなると一気に紅葉して落葉しますので、今年の紅葉はどちらかというと面白くないのかもしれません。

それでは先月半ばに撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME SMC Macro Takumar 50mmF4
撮影データ:1/125sec F5.6 Neopan Acros100
公園のあらかしの実もだいぶん大きくなってきました。まだ緑色の実ですが、これから茶色になっていきます。
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