久しぶりに装着した超広角タクマーで、秘蔵っ子のレンズです。カメラ屋さんの中古品棚を覗いて、このレンズを見かけてもため息が出るような高額で、いつも購入をためらっていたレンズです。リーズナブルなタクマー・レンズの中では唯一高級感を醸し出しています。超広角レンズや魚眼レンズは高嶺の花レンズな訳で、どうしても撮影したい時にコシナさんのリーズナブル・レンズが有りました。
もう一つ購入をためらう理由がその暗さにあります。F3.5までのレンズであれば、ファインダーのかげりも少なくて、そこそこ無難に撮影できるのですが、F4.5位になると俄然暗さが目に付くようになります。ピント合わせのマイクロプリズムやスプリット・プリズムが陰ってしまって、なかなかピントが合わなくなります。
無理に超広角を追いかけなくても、SMCタクマー24mmF3.5がありますので、少し暗い日の時には、24mmレンズを使うことで撮影が容易になります。しかし、この時代の超広角レンズは、単焦点レンズの利点をフルに活かして、歪曲収差を目立たないようにしています。陣笠状の波打ったような歪曲が残るのですが、あまり目立ちません。
しっかり真面目に描写するために、多少暗い事を大目に見れば使い勝手が非常に良いレンズになります。F8位に絞り込めばほぼパン・フォーカスになりますので、ピント合わせを気にすることなくどんどん撮影が出来ます。無限遠からかなり近い部分までピントが合っていますから、街中スナップ撮影を行うには最適のレンズとなります。
パン・フォーカスが容易なレンズですから、反面近接時の背景ぼけは硬くなります。きれいにはぼけてくれませんので、ある程度大柄で大雑把な背景を選ぶと、そこそこぼけてくれて被写体が浮かび上がりますから、背景選びにも真剣になります。かなり近接できますが、広角マクロ撮影を行うためには被写体にうんと近寄らなくてはいけません。
あまり近寄ると前玉が接触して傷が付いてしまいますので、ファインダーよりも実際を良く見て対処することが必要です。画角が広いレンズですから、薄手のフィルターを装着しただけでも、けられることはないのですがフードが取り付けられなくなります。フード+フィルタでは四隅がけられてしまいますので、注意が必要な訳です。
専用フードは大きくて薄いのですが、現代では希少価値があるフードですから、凄く高いというのが印象です。かなり大きなフードですから装着すると存在感だらけになります。人物撮影でこのフードを装着するとびっくりされそうで、少し小さめのフードを自作して装着しています。
タクマー・レンズは実直真面目に写せるレンズで、個性は強くありませんが見たままそのままに写ります。どちらかというと派手に描写するほうではないレンズが多いので、物足りなさが残ることがあります。しかし、今はディジタルの時代で、撮影後のディジタル現像で描写の物足りなさを見事に補うことが出来ます。撮影時には少し物足りない描写でも、ピクセル等倍で確認すると見事に細部まで描写しています。このために撮影後のディジタル現像でコントラストや彩度補正を行うと、現代レンズと見分けが付かなくなります。
少し暗いけれど、その欠点を補うように撮影すれば、20mmレンズらしい広角の描写をしてくれます。単焦点レンズらしい収差補正がしっかりと行われているSMCタクマー20mmF4.5は、晴れた日の良き相棒として活躍してくれています。
それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 SMC Takumar 20mmF4.5
撮影データ:1/250sec F8 ISO100
玄関先の蝋梅が年が明けてもまだ咲かない様子です。例年雪の降り出す頃に咲きますので、今年は寒い年かと考えています。
もう一つ購入をためらう理由がその暗さにあります。F3.5までのレンズであれば、ファインダーのかげりも少なくて、そこそこ無難に撮影できるのですが、F4.5位になると俄然暗さが目に付くようになります。ピント合わせのマイクロプリズムやスプリット・プリズムが陰ってしまって、なかなかピントが合わなくなります。
無理に超広角を追いかけなくても、SMCタクマー24mmF3.5がありますので、少し暗い日の時には、24mmレンズを使うことで撮影が容易になります。しかし、この時代の超広角レンズは、単焦点レンズの利点をフルに活かして、歪曲収差を目立たないようにしています。陣笠状の波打ったような歪曲が残るのですが、あまり目立ちません。
しっかり真面目に描写するために、多少暗い事を大目に見れば使い勝手が非常に良いレンズになります。F8位に絞り込めばほぼパン・フォーカスになりますので、ピント合わせを気にすることなくどんどん撮影が出来ます。無限遠からかなり近い部分までピントが合っていますから、街中スナップ撮影を行うには最適のレンズとなります。
パン・フォーカスが容易なレンズですから、反面近接時の背景ぼけは硬くなります。きれいにはぼけてくれませんので、ある程度大柄で大雑把な背景を選ぶと、そこそこぼけてくれて被写体が浮かび上がりますから、背景選びにも真剣になります。かなり近接できますが、広角マクロ撮影を行うためには被写体にうんと近寄らなくてはいけません。
あまり近寄ると前玉が接触して傷が付いてしまいますので、ファインダーよりも実際を良く見て対処することが必要です。画角が広いレンズですから、薄手のフィルターを装着しただけでも、けられることはないのですがフードが取り付けられなくなります。フード+フィルタでは四隅がけられてしまいますので、注意が必要な訳です。
専用フードは大きくて薄いのですが、現代では希少価値があるフードですから、凄く高いというのが印象です。かなり大きなフードですから装着すると存在感だらけになります。人物撮影でこのフードを装着するとびっくりされそうで、少し小さめのフードを自作して装着しています。
タクマー・レンズは実直真面目に写せるレンズで、個性は強くありませんが見たままそのままに写ります。どちらかというと派手に描写するほうではないレンズが多いので、物足りなさが残ることがあります。しかし、今はディジタルの時代で、撮影後のディジタル現像で描写の物足りなさを見事に補うことが出来ます。撮影時には少し物足りない描写でも、ピクセル等倍で確認すると見事に細部まで描写しています。このために撮影後のディジタル現像でコントラストや彩度補正を行うと、現代レンズと見分けが付かなくなります。
少し暗いけれど、その欠点を補うように撮影すれば、20mmレンズらしい広角の描写をしてくれます。単焦点レンズらしい収差補正がしっかりと行われているSMCタクマー20mmF4.5は、晴れた日の良き相棒として活躍してくれています。
それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 SMC Takumar 20mmF4.5
撮影データ:1/250sec F8 ISO100
玄関先の蝋梅が年が明けてもまだ咲かない様子です。例年雪の降り出す頃に咲きますので、今年は寒い年かと考えています。
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