goo blog サービス終了のお知らせ 

あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

XR Rikenon L 50mmF2(AsahiPentax ME)

2018-11-27 06:55:21 | 国産レンズ
和製ズミクロン、もしくは貧者のズミクロンなどと呼ばれているみたいで、そもそもズミクロンの写りとは何かといった疑問はあるのですが、値段の割には一級品の写りが楽しめそうなレンズです。何しろ廉価版カメラにキット・レンズとして付いていたのがこのレンズで、昔も今も相当安いレンズの一つでした。

しかし、和製ズミクロンの評判が立ってからは、そう簡単に入手が出来なくなって中古価格も高騰し、見かけることも無くなってしまいました。それでも、雑誌コラムの作例を見るにつけ、何とか欲しくなって色々探していくことになります。カメラとセットで販売されていることが多いのですが、元来廉価版レンズであることで、バルサムはがれやコーティング劣化も気になりますから、大半はジャンクになってしまったのではないかと考えています。

このリケノン50mmF2も色々なバージョンがありますが、初代とプラスチック鏡胴のLタイプが富岡光学製といわれています。少し温かみのある色表現とピント位置の切れが特徴のレンズと想像できます。少し線は太いのですがコントラストは高く、質感も良く描写しますので、価格を考えると貧者ズミクロンのほうがしっくりと来るような出来栄えのよさです。

そもそもズミクロンは、ライツの看板にもなっている切れのある一級品レンズですから、価格はこのレンズの数十倍はしそうな感じです。ズミクロンの写りは時々雑誌などでも見ることが出来ますが、柔らかなトーンとピント位置の切れのよさは、流石ライツと思わせてくれるものです。その一級品レンズにある程度近づけるレンズがこれだとすれば、まさに願ったりかなったりという訳です。

しかし、ディジタルカメラに装着すると、ディジタルカメラ自体がコントラストが上がった雰囲気になりますし、フィルム独自の柔らかい雰囲気とは違った印象になります。このXRリケノンもそれなりの低価格レンズですから、像の流れや変形、そして2線ボケなどの癖を少しながら持っていますし、最新の硝子材料では有りませんので色ずれも少しながら有ります。

ディジタルにすると余計にあらが目立ってきてしまう感じで、やはり時代背景からも、フィルムのために作られたレンズということを意識しないといけない印象です。当時はディジタル一眼レフ・カメラは有りませんでしたから、きっちりと写しこんでしまうディジタルカメラでは、気が付かなかった少しの癖が目立ってしまうことになって結構背景や被写体に配慮することになってしまいます。

やはりフィルム時代のレンズにはフィルムが一番な訳で、上手にあらとなる部分を目立たなくしてくれますので、上品な雰囲気を演出してくれることになります。しかし、暗い場所ではあくまでもパン・フォーカスを意識して、かっちりと写すようにすればディジタルでも結構使えます。特に夜間の工場や飲み屋さんの入り口雰囲気描写など、ボケをあまり作品に使わない場合には効果てきめんです。

文化の日の休日は、一つ写真文化でもといった感じで昔から綿々と続いているフィルム撮影を行います。明るくないときれいには写りませんので、晴れの特異日である文化の日に期待していたという感じです。秋の日の特徴を記録しながら、1日が過ぎていくといった感じです。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME XR Rikenon L 50mmF2
撮影データ:1/250sec F11 Superia X-tra400
先月までは緑色だったつげの実も、寒くなってきたこの頃は真っ黒になって光っています。冬の間、小鳥たちの貴重な餌となっている様で、鳥たちが群れているといっぺんで無くなってしまいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Komura 135mmF2.8

2018-11-21 06:52:00 | 国産レンズ
私の年と同じくらいの月日を歩んでいるレンズで、今は無き三協光機製のレンズです。私が大学生になったときに会社がなくなってしまいましたので、レンズは知っていましたが給料をもらってさて買おうかと思った時には、カメラ屋さんにもう売られていなかったという、少し寂しさを感じるレンズです。

値段は安いけれど性能は良いレンズ。当時はその様な認識でした。何しろ持っているカメラがペンタックスSPですので、絞込み測光が不自由なく行えるレンズであれば、あまりストレスを感じなかったというわけです。このため、当時最新のオート絞りや開放測光カメラを持っていれば結構不自由な操作感なのですが、プリセット絞りのレンズもそれなりに使えていたわけです。

コムラー全盛時代はプリセット絞りか実絞り方式でしたので、コスト・パフォーマンスの点からもかなり使う人が多かったように感じています。時代の流れとともにオート絞りや開放測光が流行りだして、コムラーのレンズはだんだん存在価値を失っていきました。それでもコスト的には十分見合うレンズでしたから、会社がなくなるまではカメラ屋さんにレンズが並んでいたといった感じになります。

コスト・パフォーマンスが高いレンズが多くて、色々な種類があったのですが、現在見つけやすいのが135mmF2.8のレンズくらいです。貼り合わせレンズを使っている事が多くて、バルサム剥がれにもなっていることが多いのですが、総じて現用できるレンズが多くてユーザの手許にも残っているのではないかと考えています。

コムラー135mmF2.8は、絞り開放でなんとなく頼りないのですが、F5.6まで絞り込むと俄然画質がかなり向上します。精細感もコントラストもアップしますので、見栄えの良い画像が容易く手に入ります。絞り形状が完全な円形でないところが多少残念な所で、ウニのような形になりますが、F8まで絞り込めば点光源ボケもほぼ円形になってくれます。

後はマニュアル・フォーカスとプリセット絞りの操作なのですが、グリス切れを起こしているレンズも多くて、ピントリングの動作が異様に渋いレンズも存在します。レンズを雑巾絞りのようにつかんで回すと、かなりばらばらになるのですが、長年の湿気などによってねじ部分が溶着している事も多く、CRCのお世話になるレンズもかなり有ります。

貼り合わせレンズがバルサム切れを起こしている事もありますが、たまにバルサム接着を行っていまいレンズも有るみたいです。色々な状況があるといった感じですが、レンズそのものがジャンクとして売られているケースも多くて、数個のジャンクを買ってきて、組み合わせてひとつのレンズを作り上げるといった荒業も出来ます。そして余った部品は壊れた時用に保管しておくと良い感じです。

ほとんどコーティングがされていないレンズなのですが、逆光特性はかなり良好です。今の時期は紅葉の葉裏を写す事も多いのですが、逆光環境でも何とか使えるコムラー135mmF2.8は、ここぞのときに活躍してくれます。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 Komura 135mmF2.8
撮影データ:1/125sec F8 ISO400
はるにれの木の花が9月頃に咲いたみたいで、今では茶色い実が付いています。今年は実が付かないかと思っていたら、しっかりと付いていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Auto Mamiya/Sekor SX 50mmF2(Asahi Pentax ME)

2018-09-18 06:51:21 | 国産レンズ
再スタートの黒白フィルム撮影は何で行おうかと、色々悩みましたがやはり伝統のマミヤさんでしっかりと写し取るのが良さそうです。マミヤさんのレンズは古くから中判という印象がありますが、M42のカメラも作っていましたので、M42レンズではいくつかの種類が中古品でも見られます。

その中でもF2の標準レンズは、廉価版レンズとして各カメラメーカーさんが生産していましたので、わりと中古品で出回る本数も多く、カメラ本体が使えなくなってもレンズは可動部分が少ないので生き残っている感じで、今でも中古品として購入することができます。いたって昔風の、コーティングも昔ながら、そして質実剛健の無骨なレンズです。

マミヤさんのカメラは報道使用を意識した、はっきり・くっきりと写る印象が強いレンズが付いています。コントラストも解像度も高くて、意外と扱いやすいのですが、反面硬く写ってしまいますので、報道写真とすれば最高の出来栄えになるのですが、趣味の写真撮影という見地からすれば、硬すぎて扱いが難しいといった側面を持ちます。

フィルムも選ぶようなレンズですから、硬調なフォマパンやスーパーパンと合わせると、白黒コピーしたような仕上がりになるのではないかと考えています。しかし、絞り開放では少し頼りないような移りになりますので、2段くらいは絞り込んで使うと丁度良い雰囲気になってくれます。コントラストも高いので、ディジタルカメラでは黒つぶれと白とびに注意して撮影します。

何気なくレンズを見ていて気が付いたことは、リコーさんのXRリケノン50mmF2と同じ様な印象であることです。リコーさんもマミヤさんも、その時代のレンズは富岡光学からOEM供給を受けていましたので、もしかしたら同じレンズ構成とも考えている訳です。方やリコーさんのXRリケノン50mmF2は和製ズミクロンとも呼ばれていますので、面白い共通点が有るレンズがまだ有るのではないかとも考えています。

やはり硬調な写りをするレンズには、少し柔らかめの写りとなるフィルムがベストマッチしそうです。コニカパンという方法も良さそうなのですが、現在では入手も不可能ですので、ネオパンアクロスやヨーロッパ系ではアドックスのシルバーマックスがベストマッチしそうです。マミヤセコール50mmF2は、流石報道用のはっきり・くっきりと写し込むレンズですから、中庸な調子で尚且つ微粒子のフィルムが良さそうです。

休日は晴れの天気になりましたので、ISO100のフィルムでも充分にシャッター・スピードが稼げます。今回は現像液と定着液も新調しましたので、ネオパンアクロスのようなしっかりとしたフィルムであると、現像液や定着液にごみが出てくるといった心配もありません。廉価版フィルムを使うと結構気になることなのですが、2本目まではローライやフジフィルム、3本目以降は廉価版フィルムという風に使っています。

36コマのフィルムを一気に使うとかなり使いでがありますが、少し遠い所まで足を伸ばして大切に撮影して行きます。今ではカラーネガ・フィルムよりも高価になった、趣味の撮影用の黒白フィルムですが、帰ってから自家現像が行えて自身の思い入れも反映することが出来る、ある意味自由度が広い黒白フィルムは今後も残って欲しい撮影用アイテムの一つです。

そんなこんなで、全コマ撮影して帰ってきてからは自家現像。フィルムの長さが長くなって1.5m以上ありますから、扱いも慎重になります。ネオパンアクロスの柔らかい描写で、絞り込めばはっきりと、そして空け気味で柔らかくと使い分けが出来て便利です黒白フィルム再開はネオパンアクロスにして満足できる休日になりました。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME Auto Mamiya/sekor 50mmF2
撮影データ:1/250sec F5.6 Neopan Acros100
もみじも少しずつ紅葉してきたみたいです。緑は明るく、そして茶色や赤は少し暗く写ります。結構トーン変化が楽しめて、納得できる仕上がりになりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Auto Chinon 55mmF1.4(Asahi Pentax ME)

2018-08-29 08:08:27 | 国産レンズ
この前から望遠系レンズをよく使っていましたので、標準レンズも使ってみたくなりました。やはり標準レンズは基本となるレンズであり、各社色々のカメラに必ずセットにして売られていたのが標準レンズです。この標準レンズの売れ行きで、カメラが売れるようになっていきますから、コスト・パフォーマンスが相当に高く作られている感じです。

写りの点で手抜きをしてしまうと、以降のレンズ・ラインアップに関心を示してもらえませんから、カメラメーカ各社が一番力を入れていたレンズがこの標準レンズであり、加えて望遠では135mm、広角では35mmのレンズが良く出来ている印象です。標準レンズもF1.8の一般向けとF1.4のハイグレードなレンズに分けられていました。

このオートチノン55mmF1.4は、当時ハイグレードな大口径標準レンズであったであろうと思います。見るからに大きくて、鏡胴内は隙間なくレンズで埋められている印象で、持ち重りのするしっかりとした標準レンズです。M42では、色々なメーカがF1.4のハイグレードなレンズを作っていましたので、タクマーもF1.8の普及品とF1.4の高級品が存在しています。

このオートチノン55mmF1.4は、結構垂涎の的になっているレンズで、たまに中古店のWebショップで見かけますが、直ぐに売れてしまうようです。富岡光学製のレンズで、銘板にもTOMIOKA銘のあるレンズがあったりしますので、まずは間違いが無いようです。暖色系の温かみがある描写と、切れのある描写が得意で、浅い被写界深度と併せてピンボケを量産してしまいそうな怖いレンズです。

ファインダー像からもわかる切れのよさで、ピント位置にある被写体はくっきりと描写します。絞り開放では少し頼りない感じですが、1クリック絞り込むことで解像度が大きく上がります。細かな部分まで良く描写しますので、うかつに縮小して印刷すると細かな部分が潰れてしまってさえない画像になってしまいます。

なるべく大伸ばしのほうが真価を発揮するレンズで、ディジタル一眼レフ・カメラで撮影後拡大トリミングも行いやすいレンズです。フィルムでも高解像フィルムの方が相性が良い感じで、ネオパンアクロスやコダックのT-MAXなどの平板粒子フィルムを使うと効果が出てくるようです。線の細いしなやかな描写をしますので、フィルムも選ぶ傾向にあります。

絞り込んでしまうと、被写界深度が深くなって失敗が少なくなるのですが、反面背景が硬くなってしまって、普通のコンパクトカメラで撮影した画像と同じになってしまいます。作品を意識するときには、やはりF2.8位までの浅い被写界深度で、しっかりと三脚にカメラを据えて撮影する事が望ましいと思えるレンズです。

前線が南に下がって、少し涼しくなりましたので、フィルムカメラを携えて撮影行に出発します。それでも少し歩くと汗が噴出してきますが、大汗にはならないところが救いです。色々歩いて撮影して、休日の一日が充実した感じになりました。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME Auto Chinon 55mmF1.4
撮影データ:1/250sec F5.6 Fomapan200
なかなか花を見ることが無かったのですが、へくそかずらの花が咲き出しました。年の暮れにはつやつやの実で愉しませてくれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Zenzanon MC 150mmF3.5(Zenza Bronica EC)

2018-07-16 12:50:00 | 国産レンズ
35mm判のバルクフィルムを使い始めたおかげで、ブローニー・フィルムの出番が減ってしまいました。中判カメラは大きくて重くて、一苦労しますが、35mm判のフィルムとは少し違った雰囲気で撮影が行えます。中判カメラは画質が良いと考えていますが、描写の雰囲気も全然違います。ですので、中判カメラで撮影してがっかりという事も起こります。

35mm判のフィルムやAPS-Cサイズのディジタルカメラは、レンズの性能限界とフィルムの解像度が程好くマッチしていて、力づよく描写できるのが特徴です。コントラストも高めにしてあるレンズが多いですし、ディジタル素子はかなりコントラストが高くなります。フィルムでもポジフィルムはコントラストが高いですし、相乗効果で力強さが出てきます。

35mm判のカメラで撮影していると、被写界深度もある程度確保できますので、全体的にくっきりとした画像が写りこみます。どの被写体を撮影してもくっきり・はっきりで、そつなく全体をきれいに描写してくれますから、常用する事になりますしこれで十分と考えていたりします。最近では35mm判フルサイズのディジタルカメラが普及して、光解像で力強い画が簡単に手に入れられるようになって来ました。

それでは中判や大判カメラの魅力は何でしょうか。35mm判カメラと同じ様に撮影しても、なんとなく弱弱しい画しか出てきません。パソコンの画面で確認したときには、細かな部分が潰れてしまいますので、なおさらぱっとしない画になってしまいます。しかし、細かな部分は良く描写されていて、拡大すると解像度の高さにびっくりしたりします。

そして、何といっても被写界深度がすごく浅い事で、ほんの少し離れた背景もきれいにボケてくれますので、立体感がきれいに出てきます。しかし、カミソリの刃のような被写界深度と格闘することになりますので出来れば三脚に設置して、前後左右のカメラの振れを無くしてしまうのがきれいに写すコツになります。

大きく伸ばすと良く判るといった感じで、半切り以上に引き伸ばして干渉するのがよいのかもしれませんし、24型くらいのテレビに映して鑑賞するのが良いと思っています。大きく引き伸ばさないと判らない感じで、しなやかで線の細い描写となっていますので、あまり小さなサイズにして細かな部分をつぶしてしまうと、大雑把で見所の少ない画になってしまいます。

そんなこんなで今回はゼンザブロニカとゼンザノン150mmに活躍してもらいます。フィルムの大きさが35mm判フィルムの4倍はありますので、必然的に換算焦点距離は75mmと中望遠レンズになってしまいます。しかしボケ味は150mmレンズの特徴を受け継ぎますし、更に4倍の面積に引き伸ばされますので、簿かはほぼ形を残さないほどになります。多少絞り込んでもボケ味はあまり変わらない印象で、うんと絞り込んで撮影を行います。

今では220フィルムがなくなってしまって、最大16枚しか撮影できない中判カメラですが、その分しっかりと撮影目標を決めて、目的の被写体のある場所にさっと移動して、時間をかけて撮影します。結構重たい中判カメラと切れ味の鋭いゼンザノンMC150mmF3.5を使って、健康ウオーキングのように体を使って撮影しています。

それでは、先月後半に撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Zenzanon MC 150mmF3.5
撮影データ:1/125sec F8 Rollei Retro 400S
アメリカ楓の葉も大きく成長して、格好の日陰を提供してくれるようになりました。スーパーパンクロマチック・フィルムを使うと、日陰の葉でも濃淡がきれいに出て、見た目と違った仕上がりになります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする