探されておられる方もかなりいそうで、富岡レンズの紹介がWebに載るようになってくると、中古価格もだいぶん高くなってきてお店の中古品棚から早々に姿を消してしまった銘レンズです。富岡光学のOEMレンズとしてかなり有名になりましたので、さもありなんといった感じです。しかし有名になる前のM42レンズは大体かわいそうなくらいの値付けでしたので、びっくりといった感じです。
高級標準レンズのオートチノン55㎜F1.4なのですが、普及品レンズでF1.8のレンズも販売されていた感じです。基が富岡光学レンズですから、OEM供給していたメーカも多く、このF1.8とF1.4のレンズは探せばいろいろ見つかります。また、このレンズにも兄貴分のレンズが存在していて、55㎜F1.2のレンズは自動絞りピンのスペースを確保するために、レンズ自体を削っているということも評判になっています。
かなり評判になったレンズなのですが、操作感というとあまり思わしくはありません。何しろ研ぎ澄まされた刃物のようなレンズですので、うかつに扱うと痛い目にあってしまいます。少し絞り込まないと解像度が上がりませんし、かといってうんと絞り込むと点光源が絞りの形にとがってしまいます。絞り開放に近くなると被写界深度がうんと薄くなりますので、ピンボケを量産してしまいます。
絞り開放付近で近接撮影は、ピンボケを量産してしまうことになりますので、三脚に固定して撮影する事になります。かといって手持ち撮影を行うときには少し絞り込んで撮影する事になるのですが、今度は背景が固くなって点光源が絞りの形に変形してしまいます。かなり厄介なレンズなのですが、その分しっかりと背景を選んで、点光源の有無をしっかり確認して撮影を行えば、かなり満足できる感じです。
中望遠の85㎜レンズもこれと似た感じで、55㎜レンズでこの描写を実現している富岡光学には脱帽なのですが、試練のような条件をクリアすればかなり満足できます。初心者の方にとってみれば厄介なレンズということもできます。この場合にはF1.8クラスのレンズにすれば少しは満足できるといった感じです。自信がなければ使わない方が良いという優秀レンズで、泣かされるといった感じです。
それでもあまり近接しなければ被写界深度も確保されますし、失敗が少なくなります。このため歩きながらのスナップ撮影では、あまり近接せずに被写界深度をある程度稼ぐ手段に出ていたりしています。それでもかなり被写界深度は薄くなりますので、しっかりとファインダー像を見ながら体の振れを木などに寄りかかって止め、撮影する事が必要になります。元来かなり明るいレンズですから、シャッター・スピードの上限をよくつかんで撮影する事も必要です。
丁度秋の紅葉シーズンが始まりましたので、APS-CサイズのK-5とのコンビで連れ出すことにしました。気難し屋のレンズなのですが、紅葉をこのレンズで撮影すると、富岡光学レンズの暖色系の色を誇張する特徴が良く出てきて、少し寒い秋の色合いを暖かく変化させてくれます。このような特徴を引き出せるのもこの時期ならではのことで、APS-Cサイズのカメラと合わせるとボケも大きくなりますので、背景ボケの硬さが緩和されます。
しかし、ファインダー像でピシッとピントの山がつかめることは、ある意味爽快感があります。レンズの出来の良さがわかりますので、短い撮影行なのですが結構満足できるコマがいっぱい撮影できます。結構苦労するレンズなのですが、その分後からの仕上がりに満足できるといった感じです。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Auto Chinon 55mmF1.4
撮影データ:1/200sec F2.8 ISO100
少し前から咲きだした菊の花です。いろいろな色と種類がありますので、これから晩秋にかけて格好の被写体になってくれます。
高級標準レンズのオートチノン55㎜F1.4なのですが、普及品レンズでF1.8のレンズも販売されていた感じです。基が富岡光学レンズですから、OEM供給していたメーカも多く、このF1.8とF1.4のレンズは探せばいろいろ見つかります。また、このレンズにも兄貴分のレンズが存在していて、55㎜F1.2のレンズは自動絞りピンのスペースを確保するために、レンズ自体を削っているということも評判になっています。
かなり評判になったレンズなのですが、操作感というとあまり思わしくはありません。何しろ研ぎ澄まされた刃物のようなレンズですので、うかつに扱うと痛い目にあってしまいます。少し絞り込まないと解像度が上がりませんし、かといってうんと絞り込むと点光源が絞りの形にとがってしまいます。絞り開放に近くなると被写界深度がうんと薄くなりますので、ピンボケを量産してしまいます。
絞り開放付近で近接撮影は、ピンボケを量産してしまうことになりますので、三脚に固定して撮影する事になります。かといって手持ち撮影を行うときには少し絞り込んで撮影する事になるのですが、今度は背景が固くなって点光源が絞りの形に変形してしまいます。かなり厄介なレンズなのですが、その分しっかりと背景を選んで、点光源の有無をしっかり確認して撮影を行えば、かなり満足できる感じです。
中望遠の85㎜レンズもこれと似た感じで、55㎜レンズでこの描写を実現している富岡光学には脱帽なのですが、試練のような条件をクリアすればかなり満足できます。初心者の方にとってみれば厄介なレンズということもできます。この場合にはF1.8クラスのレンズにすれば少しは満足できるといった感じです。自信がなければ使わない方が良いという優秀レンズで、泣かされるといった感じです。
それでもあまり近接しなければ被写界深度も確保されますし、失敗が少なくなります。このため歩きながらのスナップ撮影では、あまり近接せずに被写界深度をある程度稼ぐ手段に出ていたりしています。それでもかなり被写界深度は薄くなりますので、しっかりとファインダー像を見ながら体の振れを木などに寄りかかって止め、撮影する事が必要になります。元来かなり明るいレンズですから、シャッター・スピードの上限をよくつかんで撮影する事も必要です。
丁度秋の紅葉シーズンが始まりましたので、APS-CサイズのK-5とのコンビで連れ出すことにしました。気難し屋のレンズなのですが、紅葉をこのレンズで撮影すると、富岡光学レンズの暖色系の色を誇張する特徴が良く出てきて、少し寒い秋の色合いを暖かく変化させてくれます。このような特徴を引き出せるのもこの時期ならではのことで、APS-Cサイズのカメラと合わせるとボケも大きくなりますので、背景ボケの硬さが緩和されます。
しかし、ファインダー像でピシッとピントの山がつかめることは、ある意味爽快感があります。レンズの出来の良さがわかりますので、短い撮影行なのですが結構満足できるコマがいっぱい撮影できます。結構苦労するレンズなのですが、その分後からの仕上がりに満足できるといった感じです。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Auto Chinon 55mmF1.4
撮影データ:1/200sec F2.8 ISO100
少し前から咲きだした菊の花です。いろいろな色と種類がありますので、これから晩秋にかけて格好の被写体になってくれます。