コムラーで写真を撮影して来て、昔ながらの解像感と立体感にこれこれと思いながら、少し庭の写真でもと思い付きました。コムラーのレンズは、それこそノンコートに近い昔レンズですから、カラー用と謳っていますが、黒白フィルム用途としてチューニングがされていた頃のレンズです。特にコムラノン以前の古いレンズは、黒白フィルムの方が良く写る感じです。
黒白フィルム現像は、機材さえ整えば始める事が出来ますし、廃液を引き取ってくれるカメラ屋さんを見つけておけば、すべての工程を難なく行う事が出来ます。フィルム現像だけと割り切ってしまえば、使用する液量もそれほど多くはありませんし、今の写真撮影のペースでは数カ月に一回、小さな廃液タンクに半分位入れた所で処理してもらいますから、数カ月に一度と言う按配です。
それでも、現像を自らの手でと云う感じになるのは、コントラストやネガ濃度を自身の撮影した状況に合わせて、微妙に合わせ込む事が出来るからというのが本音です。現像の時間設定でそれが出来るのですが、温度を鑑みながら30秒単位で時間を決めて行きます。今日はもやっとした雰囲気だったから、少し長めでコントラストを出そうとか、色々な事を考えて現像していく訳です。
コツはおおらかに行う事で、液の逆戻しをしない限りは現像液や定着液がダメになると云う事はありませんし、厳密にやってもあまり効果が得られませんから、ゆっくりと確認を行って丁寧に仕上げていきます。現像が終わって停止する際には亜硫酸ガスが出たり、定着液や停止液の酢酸のにおいが気になったりしますので、換気は充分に行いながら実施する事が得策です。
それでも、すべての工程が終わって、リールからフィルムを取り出す際には、撮影した画像を真っ先に確認出来る愉しみがありますので、この愉しみを求めて更に現像作業を続けていくことになります。画像が出たフィルムを見るのは感動ものですから、それが愉しみと云った感じです。自動現像機では行えない様な細かな配慮が行える訳で、ある種病み付きになります。
水洗が終わったら時間をかけて自然乾燥を行う訳ですが、重りでテンションをかけて放っておくのが一番効果的で、フィルム自体に変な癖が付かず真っ直ぐになりますから、あせらずにじっくりと乾かします。クリップも専用のものではなくて、事務機屋さんに売っている、ごく普通の目玉クリップに重りを縛り付けたもので充分と云った気軽さも続けられる理由になっています。現像タンクとリール以外は簡単な台所用品と事務用品で賄う体制が大事と、痛感させられました。
スキャンした結果は、思い通りのトーンが出てきて結構満足と云った感じです。カラーではなかなかできない事ですが、黒白フィルムならではと云った愉しみ方です。
それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。

AsahiPentax SP Komura 135mmF2.8
撮影データ:1/60sec F5 Neopan Acros100
家の庭に生えているやぶみょうがが花を咲かせています。少し前から咲き始めた様ですが、気付かなかったのが悔しい所です。白色の花をきれいに撮影出来るのは、さすが黒白のネオパンで微妙な白色のグラデーションを出してくれます。
黒白フィルム現像は、機材さえ整えば始める事が出来ますし、廃液を引き取ってくれるカメラ屋さんを見つけておけば、すべての工程を難なく行う事が出来ます。フィルム現像だけと割り切ってしまえば、使用する液量もそれほど多くはありませんし、今の写真撮影のペースでは数カ月に一回、小さな廃液タンクに半分位入れた所で処理してもらいますから、数カ月に一度と言う按配です。
それでも、現像を自らの手でと云う感じになるのは、コントラストやネガ濃度を自身の撮影した状況に合わせて、微妙に合わせ込む事が出来るからというのが本音です。現像の時間設定でそれが出来るのですが、温度を鑑みながら30秒単位で時間を決めて行きます。今日はもやっとした雰囲気だったから、少し長めでコントラストを出そうとか、色々な事を考えて現像していく訳です。
コツはおおらかに行う事で、液の逆戻しをしない限りは現像液や定着液がダメになると云う事はありませんし、厳密にやってもあまり効果が得られませんから、ゆっくりと確認を行って丁寧に仕上げていきます。現像が終わって停止する際には亜硫酸ガスが出たり、定着液や停止液の酢酸のにおいが気になったりしますので、換気は充分に行いながら実施する事が得策です。
それでも、すべての工程が終わって、リールからフィルムを取り出す際には、撮影した画像を真っ先に確認出来る愉しみがありますので、この愉しみを求めて更に現像作業を続けていくことになります。画像が出たフィルムを見るのは感動ものですから、それが愉しみと云った感じです。自動現像機では行えない様な細かな配慮が行える訳で、ある種病み付きになります。
水洗が終わったら時間をかけて自然乾燥を行う訳ですが、重りでテンションをかけて放っておくのが一番効果的で、フィルム自体に変な癖が付かず真っ直ぐになりますから、あせらずにじっくりと乾かします。クリップも専用のものではなくて、事務機屋さんに売っている、ごく普通の目玉クリップに重りを縛り付けたもので充分と云った気軽さも続けられる理由になっています。現像タンクとリール以外は簡単な台所用品と事務用品で賄う体制が大事と、痛感させられました。
スキャンした結果は、思い通りのトーンが出てきて結構満足と云った感じです。カラーではなかなかできない事ですが、黒白フィルムならではと云った愉しみ方です。
それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。

AsahiPentax SP Komura 135mmF2.8
撮影データ:1/60sec F5 Neopan Acros100
家の庭に生えているやぶみょうがが花を咲かせています。少し前から咲き始めた様ですが、気付かなかったのが悔しい所です。白色の花をきれいに撮影出来るのは、さすが黒白のネオパンで微妙な白色のグラデーションを出してくれます。