マクロスイターとそっくりさんの国産レンズです。販売されていた頃にはスイス・ピニオン社からマクロスイターとオートアルパマクロが販売されていましたが、このレンズはチノンさんがOEM製造していたと云う記述があります。このため、レンズ銘表記を自社銘にして販売していたと思われるのがこのレンズと推測できます。
レンズのコーティングは、赤紫色で国産レンズの雰囲気とは微妙に違います。むしろ旧ドイツやロシアのレンズと似ている雰囲気を漂わせている事から、レンズエレメントの供給を受けて生産されていたとも考えられます。スイターのアポクロマート構成はしっかりと行われていて、実際に撮影しても色ずれやにじみ、そしてハロの発生も少ない優秀レンズである事から、マクロスイターの銘板違い品と考える様にしています。
購入を思い立った時にWebで検索しましたが、ほとんど記述が見当たらない訳で、国内ではほとんど流通していない稀少品レンズと表現する事が出来ます。このレンズも手に入れた事自体凄くラッキーな事であって、チャンスを逃せば二度と手に入らなかったであろうと思われます。恐らくはいったん輸出されて海外ユーザの手に取られ、しばらく使われた後に故郷を偲ぶように帰ってきたレンズとも考えられます。
M42レンズ探しで、色々なWebページを眺め、また出張先でふらっと覗いた中古品棚の探索し、そしてこのカメラ良かったらどうぞと、譲り受けたものに付いていたレンズと、色々なシチュエーションでレンズが手に入ってきますが、むきになって探さない程稀少品レンズが手に入ってくるように感じます。たまたま壊れた時の補修用にと購入したスーパータクマー55mmF1.8が、帰ってから良く見るとSMCコーティングの過度期に出来た稀少品であった訳で、そこそこチャンスには恵まれていると感じています。
色ずれが少ないまっとうな描写は、現代レンズに撮ってみれば当たり前の感じですが、今から30年以上も前のレンズとして見れば大した性能な訳です。このレンズを使うと昔レンズで現代風の写りが手に入る訳で好都合な感じですが、このレンズが持っている本来の癖が更に描写性能を高めているように感じます。
それは、マクロ域での不完全な収差補正によるところが大きく、何しろ全群繰り出しで無理に繰り出し量を増やしていますから、取り切れなかった収差が意外な効果をもたらしてきます。アポクロマートとレンズ設計の良さから出てくるピント位置の解像感の高さと相まって、想像以上の効果をもたらす訳です。
中判フィルムに比べて、被写体の立体感が出し難い135フォーマット・フィルムですが、不完全な収差補正の効果が出てきて、APS-Cフォーマットのディジタルカメラでも難なく立体感が出て来ます。特に0.1倍以上の撮影時に効果が判る程に出て来ますから、面白い訳です。ファインダー像では被写界深度が深くなった様に見えますが、それ以上にぼけて写りますから、しっかりと目標点にピント合わせを行って慎重に写します。
撮影後の確認で立体感が充分に表現されているコマが多く、満足できる結果となりました。次はフィルムで行いたいと期待感が膨らむ撮影行になりました。
それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Chinon MC Macro 50mmF1.7
撮影データ:1/125sec F4 ISO200
前日までの雨があがって、葉の裏に隠れていた蜘蛛が透けて見えています。桜の紅葉も一気に落葉の時期になってきましたので、手早く撮影します。
レンズのコーティングは、赤紫色で国産レンズの雰囲気とは微妙に違います。むしろ旧ドイツやロシアのレンズと似ている雰囲気を漂わせている事から、レンズエレメントの供給を受けて生産されていたとも考えられます。スイターのアポクロマート構成はしっかりと行われていて、実際に撮影しても色ずれやにじみ、そしてハロの発生も少ない優秀レンズである事から、マクロスイターの銘板違い品と考える様にしています。
購入を思い立った時にWebで検索しましたが、ほとんど記述が見当たらない訳で、国内ではほとんど流通していない稀少品レンズと表現する事が出来ます。このレンズも手に入れた事自体凄くラッキーな事であって、チャンスを逃せば二度と手に入らなかったであろうと思われます。恐らくはいったん輸出されて海外ユーザの手に取られ、しばらく使われた後に故郷を偲ぶように帰ってきたレンズとも考えられます。
M42レンズ探しで、色々なWebページを眺め、また出張先でふらっと覗いた中古品棚の探索し、そしてこのカメラ良かったらどうぞと、譲り受けたものに付いていたレンズと、色々なシチュエーションでレンズが手に入ってきますが、むきになって探さない程稀少品レンズが手に入ってくるように感じます。たまたま壊れた時の補修用にと購入したスーパータクマー55mmF1.8が、帰ってから良く見るとSMCコーティングの過度期に出来た稀少品であった訳で、そこそこチャンスには恵まれていると感じています。
色ずれが少ないまっとうな描写は、現代レンズに撮ってみれば当たり前の感じですが、今から30年以上も前のレンズとして見れば大した性能な訳です。このレンズを使うと昔レンズで現代風の写りが手に入る訳で好都合な感じですが、このレンズが持っている本来の癖が更に描写性能を高めているように感じます。
それは、マクロ域での不完全な収差補正によるところが大きく、何しろ全群繰り出しで無理に繰り出し量を増やしていますから、取り切れなかった収差が意外な効果をもたらしてきます。アポクロマートとレンズ設計の良さから出てくるピント位置の解像感の高さと相まって、想像以上の効果をもたらす訳です。
中判フィルムに比べて、被写体の立体感が出し難い135フォーマット・フィルムですが、不完全な収差補正の効果が出てきて、APS-Cフォーマットのディジタルカメラでも難なく立体感が出て来ます。特に0.1倍以上の撮影時に効果が判る程に出て来ますから、面白い訳です。ファインダー像では被写界深度が深くなった様に見えますが、それ以上にぼけて写りますから、しっかりと目標点にピント合わせを行って慎重に写します。
撮影後の確認で立体感が充分に表現されているコマが多く、満足できる結果となりました。次はフィルムで行いたいと期待感が膨らむ撮影行になりました。
それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Chinon MC Macro 50mmF1.7
撮影データ:1/125sec F4 ISO200
前日までの雨があがって、葉の裏に隠れていた蜘蛛が透けて見えています。桜の紅葉も一気に落葉の時期になってきましたので、手早く撮影します。