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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

02 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5(Pentax Q7)

2014-11-08 06:33:28 | ミラーレス一眼レフ
唯一気に入って使っている、標準ズームレンズです。Q7の歪曲収差補正をONにすると、真っ直ぐなものは真っ直ぐに写りますから、撮影時のストレスはありません。絞り開放ではかなり柔らかく写り、軽いピンボケの様になりますが、半絞り位絞り込むとすっきりとした緻密な画像を得る事が出来ます。

現代レンズにふさわしく特殊レンズが使われており、抜けの良い画像となります。このため、F値を5位に合わせてF5通しの撮影を行うと、画質は安定して安心して構図決めに専念できます。F5位であれば、背景ボケも思ったほど硬くはなりませんから、近接撮影も無難にこなす感じです。

発色は現代流のレンズを感じさせるさっぱり感で、これと言った色使いの主張を持ちません。また、流れボケや色収差等、癖がありませんから、優等生的な写りで逆に物足りなさを感じるかもしれません。ある意味写りの癖を愉しむ時には、トイレンズのライン・アップがありますから、トイレンズを使用して個性を主張する事も悪くはありません。

この様なレンズですから、風景や旅行の際の証拠写真撮影にはもってこいです。変な癖を持たないために人物を入れた撮影も楽にこなしますし、建造物やオブジェが変形したりしませんから、後から形状を思い出す事が出来て好都合です。しかし、焦点距離からして超広角ズームレンズです。被写界深度がある程度深くなる事を考慮して、旅先スナップと考えて撮影するのが無難です。

ペンタックスQ7も1,200万画素機ですから、拡大トリミングを行うと粒子荒れが多少目立ちます。画面の縦の長さを一辺としたスクウェア・サイズにするか、それともA4サイズにするかと云う選択肢で、最大限のトリミング・サイズを確保する方が満足できる感じです。1,600万画素機と比べて、多少は物足りない感じですが、撮って出しのカメラ屋さんへプリント依頼が良さそうな感じです。

とにかくAFとAEを駆使して、お任せ定食的な撮影に徹する事が出来るレンズですから、ズーム機能を使って被写体と背景を合わせ込んで、気楽に撮影する事が成功カットが多くなる秘訣です。準マクロ的に近接撮影も行えますが、ピント合わせにしこたま苦労します。近接時もそこそこ離れて、ある程度大写しにすると、レンズのそこそこ深い被写界深度が相まってピント外しの危険度が低くなります。

コンパクト・ディジタルカメラと比較して、かなり余裕を持って作りこんでありますから、画質の差や雰囲気は一段上の感じで、2,000万画素のコンパクト・ディジタルカメラよりも、数段雰囲気良く写せます。雰囲気や画質のおまけがついた、お散歩カメラとして使えるスタンダード・ズームは、キットレンズ以上の愉しみを与えてくれます。

それでは、先々週金曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/320sec F5 ISO200
しゃらの葉が紅葉してきました。広範囲にピントが合うスタンダード・ズームですが、ダイナミック感が出せて良い仕上がりになりました。
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SMC Takumar 135mmF2.5(後期型)

2014-11-02 08:30:32 | ミラーレス一眼レフ
ぼってり大型の望遠レンズです。SMCペンタックスA★135mmF1.8が出てくるまでは、ペンタックスの大口径中望遠レンズとして頑張っていたレンズです。後期型がそのままSMCペンタックス135mmF2.5に化粧直しされて活躍しましたから、ある意味息の長いレンズと言えます。欲しかったレンズの一つで、やっと購入できましたが、大口径望遠でボケがきれいなレンズです。

135mmF2.5レンズは、色々なメーカがしのぎを削ったレンズでもあります。今流で云えばサンニッパのレンズ位のバリューでしょうか。レンズ価格も相当に高くて手が出なかった感じです。F2.8レンズよりもほんの少し明るいのが取り柄です。今ではハイスピード・レンズと呼ばれている感じですが、F1.8やF2.5の大口径望遠レンズは、暗い所でもシャッター・スピードが稼げる貴重なレンズです。

F2.5の開放F値は、ある意味描写性能や癖を回避するための策であったと思います。あまり大口径にするとレンズ独特の流れボケやハロが多く出てしまいます。鏡胴の体積に余裕が無いと、迷光が増えてしまう感じですから、一番癖の出ない取り合わせを考えるとF2.5のレンズであろうと考えています。

SMCタクマー135mmF2.5のレンズは、前期型と後期型の2種類があります。写りの感じはどちらも同じで、少し柔らかめで線の細い、しっかりとした描写になります。かなり細かな部分までしっかりと描写するのですが、フィルム時代には感光粒子の粗さから、少し軟調に描写される傾向にあります。

少し硬めの描写となって、コントラストの高いディジタル一眼レフ・カメラでは、硬さとコントラストが相殺されてはっきりとした写りとなります。現代になって重宝されるようになったレンズと言えそうで、はっきりとした線の細い描写となります。後期型は従来から継承されていたエルノスター型より、ガウス構成に近い構成になっています。

この為に、レンズの構成枚数が増えているのですが、SMCコーティングのおかげでレンズ内の迷光が軽減されて、フレアやハロの少ないしっかりとした画像となっています。レンズ・エレメントの在庫が残っていたようで、SMCタクマー135mmF2.5は従来からのエルノスター構成のレンズが存在し、これが前期型となっています。

ボケ味がきれいで、しっかり写るSMCタクマー135mmF2.5は、デジジタル一眼レフ・カメラにおあつらえ向きのレンズと言えます。前期型と後期型ですが、どちらもほぼ同じ描写特性ですから、小さめの前期型は携行に有利、どちらかと云うと硬めの描写になって癖の少なめな後期型は、販売数が多めである事もあって無難な路線と言ったところでしょうか。

稀少品と言える程のレンズではありません。探せば見つかるレンズですから思い立った時に購入しておくと、優雅なボケ味としっかり細い描写が得られる貴重な存在になります。
それでは、先々週土曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 SMC Takumar 135mmF2.5
撮影データ:1/800sec F4 ISO100
柿の実が熟してきました。甘柿か渋柿か判らないのですが、美味しそうです。細かな部分が描写されていますので、なるべく大きく引き伸ばして鑑賞します。
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Meyer-Optik Domiplan 50mmF2.8(Pentax Q7)

2014-10-17 21:20:57 | ミラーレス一眼レフ
ドミプランとぐるぐるボケ、出て欲しくない状況下で盛大に出て来ますから、ある意味被写体と雰囲気が限定されて、あまり出動機会が少ないレンズです。しかし、トリプレット構成の抜けの良さが欲しくて、使う前にシチュエーションを考えてしまうレンズです。APS-Cサイズのディジタル一眼レフ・カメラでは、ぐるぐるボケも気にならない位になりますから、あまり気にしないで持ち歩くようになったレンズです。

安い普及品のレンズですが、中心部の解像感はトリオプラン同様に高く、はっきりと被写体を捉えてくれます。中心部の解像感は1,600万画素のK-5クラスでも、ドット以上に解像している感じで、質感も高くくっきりとした画像を手にする事が出来ます。解像感は2,000万画素を超えている感じで、素晴らしく高精細な優秀レンズです。

今回は、この美味しい真ん中部分を戴こうと云う感じです。ペンタックスQ7の撮像素子は、フルサイズの1/5位の面積しかありませんので、真ん中の部分が切り取れると思います。しかし、今度はレンズ性能の限界が見えて来ます。小さなQ7の撮像素子で1,000万画素ですから、フルサイズの大きさにすると4,500万画素位になります。

レンズの性能は、APS-Cサイズのディジタル一眼レフ・カメラで2,000万画素と考えると、フルサイズにした場合は、おおよそ3,000万画素相当の解像度になります。つまり、レンズの解像度がディジタルカメラの解像度に追いついていない事になります。細部が柔らかく写りますから、あまりシビアに考えないで撮影していこうと云う訳です。

それでも、持ち前の抜けの良さと発色は充分に発揮される訳ですから、大いに期待したいところです。しかし、ペンタックスQ7の場合は、35mm換算でレンズの焦点距離が4.5倍になりますから、実質225mmのレンズに早変わりしてしまい、Q7の手ぶれ補正機能を使って、何とか手持ち撮影を行う必要があります。

実際に撮影を行ってみると、かなり面倒くさい事になってしまいます。諧調感と抜けの良さが味わえるレンズなのですが、どちらかというと軟調な雰囲気になりますから、あまりコントラストが付かないために、背面のTFT液晶ではピント合わせが簡単に行えず、苦労しました。これで合っているかな、という感じで、絞り開放でピントを合わせたら、F5以上に絞り込んで被写界深度を確保します。

ピント合わせにイライラする所はありますが、総じて成功カットが多く、満足できる撮影行になります。何しろ周辺部の画質の悪さが全部削られていますので、気になるぐるぐるボケも皆無です。発色の良さがある程度出てきて、後から仕上がりを調整して満足できる感じです。気になる解像感低下はさほど気になりませんでした。手軽に高解像で発色の良い取り合わせ。今後はこの取り合わせも行っていく事にしましょう。

それでは、先々週日曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Meyer-Optik Domiplan 50mmF2.8
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO250
川沿いの道端にしゃくちりそばが花を開き始めました。真っ白でしべがピンクのかわいらしい花です。白飛びするかなと思いましたが、かなり頑張って持ちこたえる所が、ドミプランの良いところです。
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01 Standard Prime 8.5mmF1.9(Pentax Q7)

2014-09-29 19:25:01 | ミラーレス一眼レフ
小さくて軽い、ペンタックスQシリーズ用の標準レンズです。ペンタックスQが発売された頃から、高性能標準レンズとして販売されていましたので、キット・レンズの中にも入っていない、ある意味高級レンズの一員です。フロント部分から見る限り、あまりレンズ自体の大きさは感じませんが、しっかり大口径標準レンズとして名を連ねています。

Q側の収差補正をONにすると、それこそ歪曲収差の少ない、真っ直ぐなものは真っ直ぐに写せるレンズですし、Q7の場合は135フォーマット換算39mmの準標準広角レンズとして機能します。広角大口径レンズとして、程々のボケ味を味わう事も出来ます。

ペンタックスQの良き相棒として使える、単焦点レンズなのですが、このまま写していてもただ軽くて小さいメリットだけですから、旅行の時だけにポケットに忍ばせて、と云った感じでなかなか出番が無くなってしまいます。F1.9の明るさなのですが、ボケ量はそれほど大きくはなりません。それならば、少し重たくなるK-5に明るい標準レンズを付ければ、ボケ量もある程度大きく稼ぐ事が出来ます。

そこで、今回は収差補正をOFFにして、ダイナミックな歪曲収差とある程度のボケ味実現を試みてみる事にしました。何しろ8.5mmの焦点距離を持つレンズですから、収差補正機能をOFFにすると、見事に画面がたる型に歪曲してきます。K-5と20mm広角レンズでは、ある程度の歪曲を得る事が出来ますが、暗いレンズが多くて被写界深度もかなり深めです。

今回の撮影行では、絞り値をF2.8に固定し、絞り優先AEで露出決定を行う事にしました。絞り開放では、ほんの少し画面が甘く写りますから、1段絞って解像感とコントラストを付け、同時に被写界深度もある程度は確保します。秋の植物は実も含めてかなり大きめになっていますから、ある程度ピント範囲を広げておく事も必要です。

ズーム・レンズと違って、ベスト・ポイントまで近寄って撮影する事になります。日ごろ単焦点レンズばかり使っていますから、焦点距離と最短撮影距離の勘は体が掴んでいます。すっと近寄って、さっと写せる。そのような感じですが、なかなかすっと近寄る様な場所に被写体がありませんので、ズーム・レンズの有難味を感じる事も多くあります。

しかし、色々撮影出来た結果を、家のパソコンで鑑賞していると、納得できるような感じです。単焦点高解像度のレンズですから、隅々まできっちりと解像していて気持ちの良いレンズです。変な癖が無いために、多少端正に写りすぎてもの足りないところがありますが、これも現代レンズの特徴でしょう。現代流のマルチコートで、過酷な光線条件下でも写りますが、やはり斜め上から太陽光線が入ってくると、うっすらフレアになってコントラストが下がります。あまり厳しい光線状態下で撮影しないようにする事が、好結果を生んでいきます。

ズーム・レンズの陰に隠れて、雑誌にはなかなか紹介されない地味レンズですが、価格と外見からは想像出来ない様な好結果を得る事が出来る面白いレンズです。
それでは、先週日曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/60sec F3.5 ISO100
歪曲収差を前面に出したら、やはり木の撮影かもしれません。広々と茂るけやきの木のダイナミック感を出してみました。
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01 Standard Prime(Pentax Q7)

2014-06-29 15:27:21 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQが発売された時から、良く写る標準レンズとして発売されていた、高級レンズです。しかし、今の時代はズーム・レンズ全盛ですから、同じく販売されていたスタンダード・ズームがキット・レンズとして重宝され、あまり日の目を見る事がありません。スタンダード・ズームの写りが結構良い事と、レンズの歪曲収差が良好に補正されるために、敢えて必要を感じないと云ったところでしょうか。

軽くて小さな標準レンズですから、ペンタックスQに付けると、さらに小顔に見えてしまいます。ドーム型の純正フードを装着すると、さらにコンパクトになってしまいますから、カメラの存在感を得たい時には、普通の標準フードを取り付けると格好良くなります。

そこそこの背景ボケが得られる、いっぱしの標準レンズであり、また、非球面レンズや分散レンズが使われている様で、収差の補正もしっかりと効いた、現代の高級レンズの写りをします。高級な標準レンズとは言ってもそれほど高くはありませんが、あまり店には置いていないレンズですから、取り寄せになってしまうのが難点のレンズです。

出張や旅行など、それなりの風景を作品として残したい時に、大きなディジタル一眼レフ・カメラでは辛いところがあります。そこで、小さくまとまっていてきれいな写りをするカメラと云う事になります。しかし、ズームとなるときれいな背景ボケは諦めなくてはいけません。自ずと撮影する対象に合わせて、レンズを交換して、同行させると云う事になります。

面倒くさいから両方持っていけば、と云う事になるのですが、何しろペンタックスQは、撮像素子むき出しのミラーレス一眼レフですから、埃の少ない自宅の室内以外では、レンズ交換をしたくないのも実情です。結局は一度レンズを装着して、出張や旅行に出たら、そのまま装着したレンズで撮影を行う。と云う訳です。

ペンタックスQ7になって、撮像素子が大きくなりましたから、スタンダード・プライムも、ある意味広い場所が写せる準広角レンズとして使う事が出来ます。この少し広めが写せる事が有難く、大きな被写体からあまり離れないで写せますから、便利至極です。加えて高精細な結果が付いてきますから、嬉しくなります。

近寄って、マクロ撮影もある程度こなします。インナー・フォーカス機能のレンズですから、近接撮影時にレンズが伸びる事が無くて便利なのですが、反面近接撮影時の拡大倍率があまり稼げません。ペンタックスQが、1,200万画素機ですから、後から拡大トリミングを行ってしまうのも一手と考えています。唯一の欠点は癖が少ない事で、漫然と撮影してしまうと、なんとも味のない写真になってしまうのです。場合によっては収差補正をかけないで撮影したり、露出補正やホワイトバランス、ピント位置も微調整したり、色々と撮影時に時間をかける事が必要です。

簡単だけど、難しい。現代レンズはこの様な難しい側面を持っています。
それでは出張時のひとコマから掲載します。


PENTAX Q7 01 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/160sec F3.2 ISO200
架け替えられた山陰本線餘部橋梁です。真ん中付近の橋が記念に残されています。以前は望遠鏡で覗くしかなかった部分が、間近に見られる事に時代の流れを感ます。
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