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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

01 Standard Prime 8.5mmF1.9(Pentax Q7)

2015-11-10 17:30:25 | ミラーレス一眼レフ
久々のQシリーズ用標準レンズで、スタンダード・ズームはそこそこ状況撮影用として使うのですが、ご無沙汰になっていました。単焦点レンズですから、立ち位置や構図は自分で決めて動かないといけません。ズーム・レンズであれば簡単な訳ですが、腐っても単焦点レンズな訳で、撮影結果に満足したければ単焦点レンズという選択は、間違ってはいないと感じています。

ペンタックスQの発表と同じく開発が進められて、最初のレンズとなった訳ですが、キット・レンズにはならずに独立して販売されたレンズとなっています。先ずはボディのみを購入して、その後にスタンダード・プライムを購入しなければならず、多少高く付いた感がありましたが、そこにはペンタックスさんの高級標準レンズとしての思い入れもあるのではないかと感じています。

最新の単焦点標準レンズですから、非球面レンズが入っていて収差が良好に補正されています。色ずれやハロの少ない良好な撮影結果を得る事が出来る優秀レンズです。撮影した感じではまさにはっきりと良く写ると云った印象で、現代レンズの雰囲気を漂わせています。周辺画質も怪しくはならないために、意図的なトリミングを行う必要が無くて好都合です。

焦点距離は8.5mmで、135フォーマット換算でおおよそ40mmレンズの画角になります。準広角の標準レンズとして使えますが、ペンタックスQの画素数が1,400万画素と少ないために短辺側をフルに使った正方形のトリミングで仕上げる様にしています。L判や四つ切りサイズでは画像をフルに使う事が出来ますから、ノー・トリミングを考慮して撮影を行います。あまり拡大トリミングを行わないようにして撮影する事が基本となります。

背面のLCD表示では、微妙なピント合わせが行い辛く、これだけ気持ちが良い描写が行えるレンズでもあるために、光学式ファインダーが欲しくなります。オプションの光学式ファインダーはピント位置よりも構図決定の方に重点を置いていますので、ピントの山は判りません。結局はAF機能を活用してAFアシスト機能も使って微妙なピント合わせを行う事になります。

しかし、被写界深度がある程度深いレンズですから、絞り開放でもピント合わせが容易に行えます。AF機能だけでもピント位置は気になりませんので、微妙なピント外しを気にすることなく、サクサクと撮影が進行します。ピント合わせのストレスが無い分、構図をしっかりと決めて撮影するようになります。また、レンズ玉が小さい分かなり軽量になっていますから、カメラに手ぶれ補正機能が付いているのですが、微ぶれに対する心配が残ります。

レンズ内シャッターが搭載されていますので、ミラーレス一眼レフの弱点であるこんにゃく現象が起こり難く、素早い動きの被写体も容易に撮影が出来ます。不満な所は特に見つからない優秀レンズなのですが、余りにもきれいに写りすぎてしまって、さっぱりとした感触が少し物足りなさを感じます。ハロの演出や色のにじみなど、贅沢な要求ですが少し有ったほうが印象的な感じになりそうです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/400sec F4.5 ISO200
アメリカ楓の葉が紅葉してきました。うかうかしていると落葉していきますので、手早く撮影します。
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02 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5(Pentax Q7)

2015-04-14 08:35:32 | ミラーレス一眼レフ
家の中の色々を撮影したり、出張の時に連れ出したりと、色々活躍しているズーム・レンズです。使わなくなってしまったズーム・レンズが多い中で唯一現用していますので、使い勝手もそう悪くは無いし画質もそう悪くは無いレンズですから、今ではQ7の常用レンズとして装着しています。

現代のレンズらしく、非球面レンズや分散レンズを使っていますので、変なボケや色のにじみ、そしてハロの発生がありません。気になる歪曲収差はカメラ側で真っ直ぐに補正してくれますから、後ろのモニターで見ている限りはそれほど気にならない感じです。

室内撮影で重宝するのが、買ってきたカメラ・アクセサリーの撮影や、自作した小物の撮影等で、癖のない自然な雰囲気で撮影が出来ます。ズーム・レンズを使っていると、一番気になる癖は歪曲収差なのですが、ぱっと見でほとんど気にならない感じに仕上がります。

このレンズ一本持っていると、そこそこきれいな写真が撮影出来ますので、ずっと使っている訳です。しかし、解像感や癖を取り入れた表現となると、余り癖のないこのレンズよりも、スタンダード・プライムやM42のレンズ群で撮影した方が満足感が高くなります。手早くさっと、目標の画像を手にするために使っている感じですから、この使い方もあっているように感じます。

AFでピント合わせを行った後で、マニュアルで微調整が行えるのもこのレンズの特徴で、ピントリングを動かすと、自動的に被写体となる部分を拡大して、縁取りの様な画像にしてくれますから、細部のピントを合わせたい所に微調整してシャッターを切る事が出来ます。これは以外と便利で、ピント外しを防いでくれる感じです。

絞り開放では、相当に甘い画像になってしまいますから、F5.6位まで絞り込んで撮影する事が必要なレンズです。解像度のピークがF5.6位にある様で、しっかり写したい時にはF5.6以上、少しふんわり感を出したい時にはF4位で撮影しています。作品撮りには、やはりK-5を使いますから、このレンズを用いる時には、あくまでも機動性と速効性を重視している時に使います。

絞り込むと背景が硬くなりますから、記録用と考えて写すことにしています。撮影までの間に、レンズの選択やカメラ、そして記録媒体の選択をするのは、昨年の撮影状況を思い出しながら行っていますので、時間的な余裕が必要になります。作品撮りの場合には、前の週から色々と考えて、作戦を練っている訳ですから、この様な場合はディジタル一眼レフのK-5か、フィルムカメラ、そして中判カメラのブロニカをチョイスして持っていきます。

今回も、庭のカタクリが咲き始めたと云う事で、早々と一枚をものにしてきました。うかうかしていると、散ってしまいますから、一番きれいな状態で、花びらが良い具合に反った花を撮影する時には、やはり即効性のあるスタンダード・ズームで押さえておいて、その後でゆっくりと作戦を練って、作品にできそうなレンズとカメラで撮影します。

この春のかたくりも、無事撮影する事が出来ました。それでは先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/250sec F4.5 ISO200
咲いたばかりのかたくりの花で、花びらがまだ十分に反りかえっていない感じですが、咲き始めの淡い紫色の雰囲気が表現できて良かったと思っています。
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02 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5

2015-03-03 20:02:17 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQ用の標準ズームです。数十本あるレンズの内で気にいって使っているズーム・レンズで、Q7とセットで持ち出す事が多い感じです。Q7で使うと35mm換算で23~68mmと、少し広角寄りにシフトしますが、手ぶれを起こし難い画角でもあり、安心して撮影に専念できる点が気に入っています。

発色は少しおとなし目な感じですが、空の青色はかなり出て来ますので、ペンタックスのテイストは受け継がれている感じです。絞り開放では少し柔らかめなのですが、1段程絞り込むと画像が締まって、解像感も出て来ます。何しろキットレンズの一員ですから、あまり大きな期待をしないようにして撮影すると満足できる感じです。

中庸な扱い易さを持ったレンズでもあり、どの様なシーンでも対応できる感じです。加えて歪曲収差はほとんど問題にならない位に優秀ですから、色々な場所に持っていく事が出来て便利です。失敗したくない時に使うレンズであり、殊更気になる癖や特徴を持っていません。

この様な事を書いていると良いレンズなのですが、作品として鑑賞しようと考えるとあまりぱっとしない感じになります。中央部が浮き立つような収差や、レトロ調のなだらかな周辺減光がありませんから、主題を強調するのに何かと苦労します。背景を主題の被写体からかなり離さないと優雅なボケが得られない感じで、そのようなシチュエーションは余りありません。

丁度標準タクマー・レンズを中遠景で使ったと同じ感じで、背景ボケが少なくなって主題があまり強調されません。集合写真や説明用写真には程良い雰囲気なのですが、鑑賞用となると堪えられないと云った感じでしょうか。この場合は、単焦点望遠レンズを使用して薄い被写界深度に耐えながら一枚をものにする方が良い感じです。

加えて、旅行時の記録写真では、じっくり構えて撮影する時間がそうありませんので、色々な画角が使えるズーム・レンズが重宝します。その点から考えると作品として鑑賞する時にはスタンダード・プライムが、旅先でのスナップにはスタンダード・ズームと云う住み分けが出来て来ます。

それでも、ある程度浅い被写界深度が愉しめるレンズとして、テレフォト・ズームがあります。F2.8通しのレンズですから、テレ端で被写界深度が深くなりません。糸巻き型の歪曲収差もカメラ側で補正できますから、端正な画像となりそうです。機会があれば購入と云う感じで、狙っているレンズです。

最初は超望遠撮影用として購入したQ7ですが、Q用のズーム・レンズも活躍してくれますので、単焦点はK-5のディジタル一眼レフ、ズームはQシリーズでといった組み合わせが定着しつつあります。あまりズーム・レンズには食指が伸びないのですが、Qシリーズはズームで揃えると云った感じで、レンズが増えて行きます。

今年中にはKシリーズにフルサイズと云った感じですが、ブロニカ中判の圧倒的な解像力と豊かなグラデーションが使えますから、フルサイズにするならフィルムでと云った住み分けも出来つつあります。フルサイズにするなら豊かなボケ味とグラデーションで表現すると云った感じです。

それでは、先々週日曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/200sec F4.5 ISO1600
玄関先の雪割草も花芽が大分膨らんできました。もうそろそろ咲きそうで、期待しながら待っているこの頃です。
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01 Standard Prime 8.5mmF1.9

2014-12-12 20:07:28 | ミラーレス一眼レフ
135フォーマット換算で39mmの画角を持つ、ペンタックスQ用の単焦点標準レンズです。ペンタックスQ7になって素子サイズが大きくなると、標準画角から少し広くなって、準標準レンズの画角になりましたが、程々の後ボケが得られる高精細なレンズです。

絞り開放から解像感が高い画像を得る事が出来るのですが、大口径レンズよろしく被写界深度が浅くなりますので、油断しているとピンボケを量産してしまいます。カメラのAF機能と、マニュアルフォーカスの微調整が行えるレンズですから、慎重にピント合わせを行う事が大切なレンズです。

軽くて小さくて、程々に求めやすい値段ですが、キットレンズではないために中古価格も高めなレンズです。高いなりに高性能な、価格相応のレンズですから作品の撮影はこれでと、力が入るレンズです。焦点距離が8.5mmなので、広角レンズ特有のたる型歪曲収差が見られます。ペンタックスQの収差補正をONにすると目立たなくなりますが、OFFにするとかなり目立ちます。

使い様によっては、広角レンズのデフォルメ感や標準レンズの端正な写りが愉しめますから、被写体によって使い分ける事が出来て便利です。最短撮影距離は20cm位で、かなり近寄れますから、広角マクロや標準マクロ風な撮影が出来る訳です。このレンズ一本で色々な表現が出来ますし、F1.9の大口径レンズですから、ボケも素直です。

ズームレンズ全盛の現代で、単焦点標準レンズを発売する所が、いかにもペンタックスらしく、FA43mmのレンズを思ってしまう様な写りの良さがあります。パンケーキまではいきませんが、小さな今川焼みたいな雰囲気で、レンズが出しゃばらないのがとても良い感じなのですが、Q7自体が小さいので少し物足りない感じになります。

標準で発売されているドーム・フードでは、小さくなりすぎて撮影時に物足りなさを感じてしまう感じです。ここは思い切って市販の標準レンズ用の一般フードを取り付けた方が、全体的にカメラらしくなる感じです。加えてプライム用の光学ファインダーを取り付けると、よりカメラらしくなってきて雰囲気満点です。

解像感は絞り開放からかなり高いレンズですし、低分散レンズを使用している高級レンズですから、フレアやにじみの基になる収差がとれて、すっきりとした写りになります。収差が無い分癖と呼ばれる味が無くなり、面白味が無くなるのですが現代流の写りが楽しめるレンズですから、それもまた良しと云ったところです。ぼけの変形や流れも余りありませんから、状況撮影などに適している感じです。

光学ファインダーを付けて、背面LCDを消して、構図と撮影に専念するのも悪くはありません。そのうち光学ファインダーを購入するかもと云う感じですが、カメラ撮影は、やはりファインダーを覗いて撮影するのが一番適していると思います。近頃気になる老眼の雰囲気で、背面LCDの画像が見え難くなってきていますので、これも一つの手段と考えています。

気楽に作品スナップ、そのような事が簡単に行えるレンズは、これからも使おうと云う気にさせてくれる不思議なレンズです。
それでは先週金曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9(Close-up Lens#2)
撮影データ:1/60sec F5 ISO500
シクラメンの種が出来たので、植木鉢に蒔いておいたら芽が出て来ました。小さくてもシクラメンの葉の形をしていますので、思わずびっくりです。
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02 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5

2014-11-12 08:56:08 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQの標準レンズキットを買うとついてくるレンズで、後から単体で購入すると値段が張りますから、レンズキットで購入した方が満足できるレンズです。EDレンズを使用してあるために、ズーム・レンズとはいえ抜けの良さを実感できます。値段の割には良く写るレンズで、すっきりとした画像は印象が良いものです。

35mm判の換算で、23mm~68mmの画角となりますので、ほんの少しだけ広角寄りに設定してあるズーム範囲は、とかく使い勝手が良くて記録用のレンズとして重宝します。単焦点レンズの様な近寄り方はあまり出来ませんから、程々の近接と遠景で使用したいレンズです。

絞り開放では何となく眠たい仕上がりになりますから、少し絞り込んでF5通し位の感じで使うと、解像度も上がってはっきりとした一枚を得る事が出来ます。これよりも解像感とボケ味を愉しみたいとすれば、スタンダード・プライムがありますから、あくまでも記録用と割り切って使うと、コンパクト・ディジタルカメラ以上の画質を簡単に得る事が出来ます。

現代の優等生レンズの一員ですから、発色はいたってさっぱりした感じになります。描画の癖は感じられない程に優秀なレンズですから、そのまま撮影してしまうと味気ない雰囲気になります。やはり癖持ちのレンズですと撮影していて楽しい感じなのですが、M42レンズを集めている我が身としては、レンズの主張がもう少しあれば良いな等と思ったりしています。

ズーム域内で歪曲補正が効きますから、真っ直ぐなものは真っ直ぐに写せる貴重なズーム・レンズです。これも、レンズの種類を特定できる、ペンタックスQならではの補正と考えています。実際に撮影しても、超広角ズーム・レンズの様な焦点距離を持つレンズですから、一抹の不安はあったのですが、見事まっすぐに写せていますので、使いだす様になったと云う訳です。

普段の撮影では、ディジタル一眼レフ・カメラと単焦点レンズ達が活躍してくれますから、主な活躍の場は出張や旅行時のスナップ撮影と云う事になります。重たくてかさばるブロニカやディジタル一眼レフ・カメラは、余程作品撮影を行わない限りは持ち歩く気になりません。旅行の時は現地のベスト・ポイントを掴んでいませんので、軽くて軽快なスタンダード・ズームとQの取り合わせが好都合です。

ビデオ・モード撮影でも、ズーム倍率を稼ぐタイプでありませんから、ぶれの少ないビデオ画像を得る事が出来て、満足感が高くなります。動くものを記録として残し、後からテレビ鑑賞をHDの高画質で愉しめますので、お得感いっぱいの気分が味わえるレンズです。AFがしっかり効くレンズですから、ピント調整をカメラ任せで行う様にすると、構図に専念出来てストレスが少なくなります。

今回の出張では、特に写すポイントがありませんでしたから、スタンダード・ズームとQ7の取り合わせを持って行きました。簡単にスナップ撮影、これも結構面白いものです。
それでは先々週火曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/200sec F5 ISO200
余部の鉄橋の所で、海辺を見るともう相当に波が高くなっています。夏の静かな海から冬の荒波へ、季節は確実に進んでいるようです。
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