久々のQシリーズ用標準レンズで、スタンダード・ズームはそこそこ状況撮影用として使うのですが、ご無沙汰になっていました。単焦点レンズですから、立ち位置や構図は自分で決めて動かないといけません。ズーム・レンズであれば簡単な訳ですが、腐っても単焦点レンズな訳で、撮影結果に満足したければ単焦点レンズという選択は、間違ってはいないと感じています。
ペンタックスQの発表と同じく開発が進められて、最初のレンズとなった訳ですが、キット・レンズにはならずに独立して販売されたレンズとなっています。先ずはボディのみを購入して、その後にスタンダード・プライムを購入しなければならず、多少高く付いた感がありましたが、そこにはペンタックスさんの高級標準レンズとしての思い入れもあるのではないかと感じています。
最新の単焦点標準レンズですから、非球面レンズが入っていて収差が良好に補正されています。色ずれやハロの少ない良好な撮影結果を得る事が出来る優秀レンズです。撮影した感じではまさにはっきりと良く写ると云った印象で、現代レンズの雰囲気を漂わせています。周辺画質も怪しくはならないために、意図的なトリミングを行う必要が無くて好都合です。
焦点距離は8.5mmで、135フォーマット換算でおおよそ40mmレンズの画角になります。準広角の標準レンズとして使えますが、ペンタックスQの画素数が1,400万画素と少ないために短辺側をフルに使った正方形のトリミングで仕上げる様にしています。L判や四つ切りサイズでは画像をフルに使う事が出来ますから、ノー・トリミングを考慮して撮影を行います。あまり拡大トリミングを行わないようにして撮影する事が基本となります。
背面のLCD表示では、微妙なピント合わせが行い辛く、これだけ気持ちが良い描写が行えるレンズでもあるために、光学式ファインダーが欲しくなります。オプションの光学式ファインダーはピント位置よりも構図決定の方に重点を置いていますので、ピントの山は判りません。結局はAF機能を活用してAFアシスト機能も使って微妙なピント合わせを行う事になります。
しかし、被写界深度がある程度深いレンズですから、絞り開放でもピント合わせが容易に行えます。AF機能だけでもピント位置は気になりませんので、微妙なピント外しを気にすることなく、サクサクと撮影が進行します。ピント合わせのストレスが無い分、構図をしっかりと決めて撮影するようになります。また、レンズ玉が小さい分かなり軽量になっていますから、カメラに手ぶれ補正機能が付いているのですが、微ぶれに対する心配が残ります。
レンズ内シャッターが搭載されていますので、ミラーレス一眼レフの弱点であるこんにゃく現象が起こり難く、素早い動きの被写体も容易に撮影が出来ます。不満な所は特に見つからない優秀レンズなのですが、余りにもきれいに写りすぎてしまって、さっぱりとした感触が少し物足りなさを感じます。ハロの演出や色のにじみなど、贅沢な要求ですが少し有ったほうが印象的な感じになりそうです。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/400sec F4.5 ISO200
アメリカ楓の葉が紅葉してきました。うかうかしていると落葉していきますので、手早く撮影します。
ペンタックスQの発表と同じく開発が進められて、最初のレンズとなった訳ですが、キット・レンズにはならずに独立して販売されたレンズとなっています。先ずはボディのみを購入して、その後にスタンダード・プライムを購入しなければならず、多少高く付いた感がありましたが、そこにはペンタックスさんの高級標準レンズとしての思い入れもあるのではないかと感じています。
最新の単焦点標準レンズですから、非球面レンズが入っていて収差が良好に補正されています。色ずれやハロの少ない良好な撮影結果を得る事が出来る優秀レンズです。撮影した感じではまさにはっきりと良く写ると云った印象で、現代レンズの雰囲気を漂わせています。周辺画質も怪しくはならないために、意図的なトリミングを行う必要が無くて好都合です。
焦点距離は8.5mmで、135フォーマット換算でおおよそ40mmレンズの画角になります。準広角の標準レンズとして使えますが、ペンタックスQの画素数が1,400万画素と少ないために短辺側をフルに使った正方形のトリミングで仕上げる様にしています。L判や四つ切りサイズでは画像をフルに使う事が出来ますから、ノー・トリミングを考慮して撮影を行います。あまり拡大トリミングを行わないようにして撮影する事が基本となります。
背面のLCD表示では、微妙なピント合わせが行い辛く、これだけ気持ちが良い描写が行えるレンズでもあるために、光学式ファインダーが欲しくなります。オプションの光学式ファインダーはピント位置よりも構図決定の方に重点を置いていますので、ピントの山は判りません。結局はAF機能を活用してAFアシスト機能も使って微妙なピント合わせを行う事になります。
しかし、被写界深度がある程度深いレンズですから、絞り開放でもピント合わせが容易に行えます。AF機能だけでもピント位置は気になりませんので、微妙なピント外しを気にすることなく、サクサクと撮影が進行します。ピント合わせのストレスが無い分、構図をしっかりと決めて撮影するようになります。また、レンズ玉が小さい分かなり軽量になっていますから、カメラに手ぶれ補正機能が付いているのですが、微ぶれに対する心配が残ります。
レンズ内シャッターが搭載されていますので、ミラーレス一眼レフの弱点であるこんにゃく現象が起こり難く、素早い動きの被写体も容易に撮影が出来ます。不満な所は特に見つからない優秀レンズなのですが、余りにもきれいに写りすぎてしまって、さっぱりとした感触が少し物足りなさを感じます。ハロの演出や色のにじみなど、贅沢な要求ですが少し有ったほうが印象的な感じになりそうです。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/400sec F4.5 ISO200
アメリカ楓の葉が紅葉してきました。うかうかしていると落葉していきますので、手早く撮影します。