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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5(PENTAX Q7)

2016-05-28 16:18:05 | ミラーレス一眼レフ
連休中のちょっとした撮影にと、ペンタックスQ7にスタンダード・ズームを取り付けて、部屋の中に転がしておきました。解像度の関係からズーム・レンズをあまり持たない撮影行ですが、被写界深度とぼけ味を求めない撮影では、思い切り絞り込んでパン・フォーカスに近い感じで撮影しますから、ズーム・レンズでもそれなりに撮影できることになります。

後ボケのうるささを嫌う時には、スタンダード・プライムがありますので、ズーム・レンズの持ち味である画角可変を有効に活用して、風景と人物スナップを行う時には、構図が瞬時に決まるズーム・レンズが有利です。後ボケの味わいや被写体の立体感などを要求する時には、単焦点レンズと一眼レフ・カメラを用いれば事足ります。

ペンタックスQ用のスタンダード・ズームは、手軽なキット・レンズですが、思った以上に良く写るといった印象です。色ずれが現代レンズらしくほとんど感じられませんし、後ボケの角ばりも思った以上に出てきません。撮像素子の小さなQ7ですから、それほど大きなボケが期待できない感じですが、そこそこボケてくれて解像感も良い仕上がりになっています。

作品撮影よりも手軽なスナップ撮影で、思った以上の結果を出してくれる優秀なレンズであり、昔の単焦点キット・レンズにかけるメーカの意気込みが感じられる仕上がりになっています。コスト・パフォーマンスも抜群な訳で、Q7を使わない時にはこのレンズを付けっぱなしにしておいて、不意の撮影の時に活用するようにしています。

35mmフィルム換算で28mm~70mmの極一般的な撮影画角をカバーしますから、おおよそ考えている普通のスナップ撮影の範囲をカバーしてくれますし、たる型や糸巻き型の歪曲収差補正はカメラ側で補正してくれますから、変に画面がディフォルメーションされてしまうこともありません。もちろん強烈な歪曲表現をする時には、カメラ側の補正をOFFにするだけですから、至って簡単に表現を切り替えることが出来ます。

今回は京都旅行の時にバッグの中に一緒に入れておきました。少し薄暗いところで撮影結果に不安のあるときの補完用として、また広角表現を行いたい時の撮影用として活躍してくれました。近接撮影もこなしますから、道端の珍しい花を見つけたときでも直ぐに撮影が出来るメリットがあります。

撮影頻度はヤシカDに比べると少なくなりますが、状況撮影としての役目は十分に果たしてくれます。おまけに簡易露出計としての役割も果たしてくれますから、露出だけ見て大体その位置にヤシカDの設定を行えば、設定はバッチリな訳です。ズーム機能を駆使すればスポット測光の様になりますから、効果てきめんという感じです。

撮影枚数は多くないにせよ、十分に活用できました。ヤシカDで撮影したネガフィルムの出来栄えも良くて、濃過ぎず、そして薄すぎずの濃度が得られたことは良かったと思っています。

それでは、連休中に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/1000sec F2.8 ISO100
神社の赤と空の青、そして新緑が重なって、5月の爽やかさが表現できます。少し明るめに補正することでちょうど良い雰囲気になりました。
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ペンタックスQを愉しむ

2016-05-18 09:05:16 | ミラーレス一眼レフ
大きなディジタル一眼レフ・カメラや、少し重めのコンパクト・フィルムカメラを持ち歩くのは、やはりピント合わせや露出を手動で合わせこみますから、もう少し全自動のカメラがあればと思うときがあります。似たようなカメラでオリンパスペンがありますので、フィルムを使う時にはペンにしますが、ディジタルで簡単にと思うときにはQの出番になります。

ペンタックスQは、専用の交換レンズを用いたほうが、しっかりと写りますので満足感が大きくなります。何しろ35mmフィルム換算で焦点距離が4.5倍に伸びますので、マウントアダプタを用いて35mmカメラ用のレンズを使うと、ほとんどのレンズが超望遠レンズに化けてしまい、また画面を大きく引き伸ばしますから、レンズの解像力の限界以上に引き伸ばすことになってしまって、芯のない画像を量産することになってしまいます。

その点、専用レンズは小さいのですが、無理のないレンズ設計をしているおかげで解像感も確保されていますし、分散レンズや非球面レンズを使用していますから、色ずれや解像力不足をあまり感じません。総じてしっかりと写る印象で、ズーム・レンズもこの位の解像度であれば使ってみようという気になります。

撮像素子サイズが小さい分、被写界深度が深くなりますから、コンパクト・ディジタルカメラの感覚で高解像な撮影を行うことが出来ます。ピント外しも少なくなって好都合な感じですが、落とし穴もあります。それは近接撮影の時で、ねらい目のピント位置にはなかなかピントが合ってくれないことが起こります。

マクロ撮影をオート・フォーカスにすると、色々な深度の部分にピントが合います。ピントを微調節することも出来るのですが、何しろスナップ感覚で撮影していますので、後から画像を確認してがっかりということが起こります。光学ファインダーでは、ピントの合った部分が良くわかりますから、ある意味ピント外しが判るのですが、Qの場合は背面TFT画像ですから、良く判らないでシャッターを押し込んでしまいます。

それでも、中景や遠景撮影ではピントを外しませんので、結果に満足するという感じです。近接撮影では2cmくらいの深度でいくつかのピントが合焦するポイントがありますから、別の部分にピントが合ってしまって、狙いの部分が微妙なピンと外しという事になります。この事はあまり解決しそうにありませんので、近接撮影時にはスナップ感覚よりもピンと位置を良く確認して、時間をかけて写した方がよさそうです。

オリンパスペンと一緒に、ペンタックスQも同行させて撮影行。小さなカメラ同士ですから、2台持ち歩いても苦にはなりません。Qの専用レンズは現代レンズですから、色彩のこってり感は少なく、あっさり目に描写しますがそれもまた良いものです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/500sec F4 ISO100
川沿いのくるみの木が歩道の至近距離で花を咲かせています。くるみの雌花はこのような感じで大分地味なのですが、秋には大きな実を実らせます。
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01 Standard Prime 8.5mmF1.9(PENTAX Q7)

2016-03-29 18:58:23 | ミラーレス一眼レフ
春の花は最初小さな花から始まって次第に大きな花になりますし、群れて咲く花が多くなってくると、被写界深度の深いレンズやカメラが必要になってきます。花の一部分しかピントが合わないと、何の花だったかわからない訳で、色々な種類がありますから、出来るだけ状況も併せて撮影するようにしています。

この中で持ち出してくるのが、素子サイズの小さなペンタックスQやコンパクト・ディジタルカメラで、さっと状況を撮影するためにはコンパクト・ディジタルカメラが便利ですし、レンズの特性も鑑みて印象的な写真を撮影しようとすると、ペンタックスQの出番になります。

次は何の花が咲き出すかわからない状況の中で撮影するときは、なるべくカメラの大きさは小さく、そして軽いほうが軽快に歩くことが出来ますし、歩きと観察がメインになりますので、新しい発見も出来るという按配です。こんな時に結果を出してくれるのがスタンダード・プライムな訳で、質の高い画像を得ることが出来ます。

ズーム全盛時代に単焦点レンズという感じですが、不足する部分は自身が歩き回ってフォローする必要があります。近寄って、また離れて、被写体の周りをぐるぐると歩き回って最良点を見付けます。しかし、ズーム・レンズには無い描写とぼけ味がこのレンズにはありますから、多少面倒くさくなりますがレンズに最良の雰囲気を提供するようにします。

ペンタックスQシリーズが発表された時に、最初に出てきたのがこのレンズで、その後キット・レンズとしてスタンダード・ズームが供給されました。しかし、スタンダード・プライムはキット化されずにそのまま販売されていました。開発者の意気込みが感じられるレンズで、作品撮影ならこのレンズでという感じです。

実際に撮影してみると、繊細な描写と現代流のフレアとハロが皆無の世界を愉しむことができます。流石分散レンズや非球面レンズが使われているレンズだけあって、申し分の無い画作りを愉しむことができます。癖がほとんど感じられない現代の優秀レンズですから、撮影も自ずと真剣になります。

欠点といえば、背面のLCDでピント合わせを行うことで、深みを持った被写体でピントを合わせる部分を見るのが老眼の域に達している我が身には辛く、ピント外しを盛大に行ってしまうという事があります。これで光学ファインダーがあればという感じで、出来ればEVFでも付いていればという希望があります。発色や彩度など訴える要素も少ないので、至って普通に写る代わりに、その雰囲気を誇張する脇役を探すのに一苦労するといった感じです。

きれいに写るレンズを使って撮影することは、ストレスも減って撮影本来の構図に集中できて便利です。さくさくと撮影が行える便利さは、このレンズの特徴かもしれません。

それでは、今月はじめに撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/60sec F2.8 ISO200
公園の池に松の葉と紅葉した落ち葉が、きれいなグラデーションを描きます。雪吊りの雰囲気が水面に映って初春の雰囲気を醸し出します。
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F2レンズのこだわり

2016-02-20 13:25:33 | ミラーレス一眼レフ
絞り開放でF2のレンズ。なぜが惹かれるところがあって、出会うチャンスがあると買ってきて使ってしまうレンズです。標準レンズと35mm準広角レンズですが、その中でも標準レンズは好きなレンズのひとつに挙がっています。一般的なF1.7やF1.8のレンズに比べて半絞りほど暗いレンズなのですが、なぜか失敗の無い画像を提供してくれますので、手放せないことになります。

価格の安い入門機の廉価版レンズなのですが、ピントの合わせやすさと解像感の高さではダントツの性能となりますので、離れられないのであろうと考えています。しかし、もっと印象的な画作りとなるとF1.8やF1.4の高級レンズになる訳で、被写体と背景を鑑みながら、色々とその場の雰囲気を想像して選択するようにしています。

F2レンズは廉価版レンズで、手軽に一眼レフ・カメラを使おうとしていた方には、まさにうってつけのレンズであったであろうと思います。高級機にはキットレンズとして付属していないですし、普及品のカメラに多く付いていたのが思い出されます。手軽に手にとってもらえるためには価格は重要で、はじめからレンズを設計しなおしていればコストもかさみます。

依って、以前からのF1.8クラスのレンズを、絞りの前にバリアを設けてF2クラスに化粧直しをしたレンズも見受けられます。生産が安定してきたレンズを利用したのがペンタックスタクマーの55mmF2レンズで、主に海外向け廉価版レンズが生産されていたようです。しかし、考えようによっては手軽に高画質が得られる面白レンズな訳です。

F2レンズで注目が集まっているのが、XRリケノン50mmF2ではないかと考えています。しかし、いまだに食指が余り動かない感じで、購入にはいたっていません。何故かというとM42マウントで無いからという感じで、実はこの時代のKマウント・レンズは、ペンタックスのディジタル一眼レフ・カメラに取り付けると、なんとも露出がやりにくくなります。

SMCペンタックス120mmF2.8を取り付けると、露出がグリーン・ボタンのマニュアルになってしまって、フル・マニュアル撮影を行っているときは良いのですが、露出計を携行していないときにはうっかり露出外れがおきてしまいます。加えて、現在はKマウントのフィルムカメラを所有していませんので、なおさら食指が動かないことになります。

一番の理由は、他の50mmF2レンズがとても良い画像を提供してくれるので、そこまで50mmレンズへの欲求が少ないという感じであろうと思います。今回撮影行に連れ出したオート・マミヤセコール50mmF2も、少し線は太くなって力強さが出てきますが、かっちりとまとまる画作りは、さすが報道カメラとして使われていた安心感があります。

一番安心感があるのは、ニッコールHオート50mmF2で、安いジャンク品ながらも驚きの画像を提供してくれます。入門カメラ用として提供されていたF2標準レンズですが、誰でもそこそこ満足できる優秀レンズと考えています。

それでは、今月はじめに撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 Auto Mamiya/sekor 50mmF2
撮影データ:1/400sec F5.6 ISO100
朝方に降った雪が枝の先にわたぼうしを作りました。空の青色に良く映える被写体です。
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02 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5(Pentax Q7)

2015-12-06 10:36:22 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQのキットレンズで、35mm換算で23mm~67mmの画角をカバーするズーム・レンズです。結構標準レンズの代わりとして使えますし、歪曲収差補正はQ7の方で補正してくれますので、広角域に於いても端正な写りが愉しめます。加えて非球面レンズが用いられているようで、ハロの少ないくっきりとした画像が持ち味のレンズです。

望遠域で結構暗くなるレンズですから、近接時の背景ボケが気になる所ですが、予想以上に柔らかなボケ味となりますから、準マクロ撮影もこなします。オール・マイティに活躍できるレンズで、特に出張時や旅行の時などに持っていくと、広角表現から中望遠域までカバーしますので、被写体を選ばずにサクサク撮影が出来て便利です。

インナー・フォーカスのズーム・レンズですから、近接時の拡大倍率があまり稼げない訳で、少し物足りなさを感じる時もありますが、あまり拡大せずに周りの雰囲気も取り込んで撮影して、後から拡大トリミングを行う事で、そこそこ見栄えのする画を得る事が出来ます。しかし、ペンタックスQの画素数は1,400万画素ですから、余り欲張らないで写す事も大切です。

とにかく簡単きれいに撮影が行えて、なお且つ歪曲収差もほとんど感じられない写りの良さが売りになります。小さなペンタックスQに似あうズーム・レンズですから、携行性は抜群です。お散歩の時に目にとまった被写体をすかさず撮影出来る訳で、オート・フォーカスの恩恵を充分に活かして撮影する事が大切です。

合焦後のピントが微調整できる機能も健在で、ピントの微調整が行える点は有難く感じますが、細かな被写体のピント合わせは難しい様で、いつもピント外しをしてしまいます。結構合っていると思い込んで微調整がおろそかになってしまう事が多く、後から現像を行った際にがっかりしてしまう事があります。AFカメラを使うと、背面TFT液晶によるピント合わせが煩わしくて、ついピントの微調整がおろそかになってしまいますが、仕方がない事と諦めている感じです。

風景の撮影や大きめの被写体の撮影では、ピント外しの確率が少なくなりますから、むしろ準マクロ撮影を行わないで撮影するか、丹念に2~3回オート・フォーカス機能を働かせてピント合わせを行う方がしっかりとピント位置の合った画像を手にできる確率が高くなります。あまり無理をしないで撮影を行うと好結果が得られるレンズで、出張先の手軽なスナップ撮影に適していると考えています。

しっかりとした作品造りのための撮影は、スタンダード・プライムがその役目を果たしてくれますので、お手軽撮影用途として使っていますが、細かな部分まで良く解像してくれる現代レンズですから、侮らずにしっかりと使う事も大切です。今回は晩秋の雰囲気を手軽に撮影したくなって、持ち出しました。熊が出るために余り行き辛くなっていた山の中の撮影行は、やはり画角を変える事のできるズーム・レンズが有利です。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/100sec F4.5 ISO100
しばらく行っていないうちに、まゆみの実だけ残って、葉は落葉してしまいました。青い空と赤黒の実は結構良い被写体になります。
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