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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

06 Telephoto Zoom 15-45mmF2.8

2016-12-26 08:40:21 | ミラーレス一眼レフ
少し前に購入したペンタックスQ用のレンズですが、その後は魚眼レンズアダプターが見つかったり、タクマー300mmF4が見つかったりして、その分疎かになっていました。35mm判換算で70-200mmになる望遠ズーム・レンズです。かなり前から売られていたQシリーズのキット・レンズですから、その分中古価格もこなれてきており、今が買い時と購入に踏み切ったわけです。

望遠レンズであればそれほど購入意欲もわかないといった感じで、広角域をカバーするレンズのほうが欲しかった感じです。何しろ広角レンズでも望遠レンズに早代わりするペンタックスQですから、気楽に持っていけて広い場所が写せるレンズが重宝するわけです。その様な感じですから、55mm標準タクマーをマウントアダプタを介してつなぐだけで、しっかりとした200mm望遠レンズになります。

しかし、敢えてテレフォトズームかというと、それは歪曲収差補正という機能がペンタックスQに備わっているということが要因にあります。レンズの焦点距離情報がカメラ側で判りますから、自動的に歪曲を補正することが出来ます。ほぼまっすぐというよりも、歪曲が目立たない感じで、遠景から近接まで破綻の無い画像を提供してくれます。

この補正は、ペンタックスQ用の純正レンズで無いと効きませんので、少し歯がゆい感じですがこの補正が効いているということがあって、唯一購入しているズーム・レンズということになります。Q用以外で所有しているズーム・レンズはわずかで、今では歪曲を後から現像ソフトウエアで補正する事も難しいので、今では使用しなくなってしまいました。

もうひとつの理由はレンズ解像度で、短焦点レンズであれば絞り開放からの解像感はかなり出ているのが普通で、2段ほど絞り込むとはっきりとした画像になります。ズーム・レンズではどうしても構成枚数の多さから無理をしていますので、絞り開放では余り期待できる画像になってくれません。数段絞り込むとかなりはっきりとするのですが、今度は被写界深度がかなり深くなって、ボケも硬くしまりますので余り満足する画にはなってくれません。

その点、このテレフォト・ズームはF2.8固定ですから、少し絞り込んでF5.6位になり解像感もかなり上がりますから、普及型のF3.5-5.6レンズに比べてかなり有利になります。少し絞り込んで解像感を出していくのは、昔も今も同じような感じですので単焦点レンズのほうが圧倒的に多くなるのは判る気がします。ズーム・レンズではF8以上で同じ解像感になるのですが、背景ボケがすごく硬くなって扱いづらくなります。

休日は雨続きでなかなかチャンスに恵まれませんが、絞りをF5.6固定にしてシャッター・スピードと後ぼけ量を稼ぎながら撮影していきます。少し柔らかめの感じですが、それでもそこそこ満足できますので、近い範囲での撮影を愉しみました。

それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Telephoto Zoom 15-45mmF2.8
撮影データ:1/200sec F5.6 ISO3200
玄関先のわびすけが今年も咲き始めました。薄暗い雨の日で感度が上がってしまってノイズだらけになりましたが、咲き分けの様子が写せてよかったと思っています。
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06 Telephoto Zoom 15-45mmF2.8(Pentax Q7)

2016-10-29 07:51:50 | ミラーレス一眼レフ
たまたま中古品のWebページでフード付のレンズが出ていて、購入を決めたレンズです。現代版のレンズですが、やはりフレアやゴーストが出てきますので、フードは必需品であり、フードを後から購入すると割高感がありますので、今まで購入を躊躇していたわけです。35mm判換算で70mm-200mmの望遠ズーム・レンズです。

ダブルズーム・キットの付属レンズでもあり、少し安っぽい感じがしますが、しっかりと非球面レンズに分散レンズ、そしてレンズ内シャッターと最新コーティングが施された優秀レンズです。歪曲収差はペンタックスQ側で自動補正されますので、いたって簡単に見たままの情景を記録することが出来る優秀なレンズです。

装着してカメラの電源を入れると、ズーム・リングを回す様に促すメッセージが出ます。このレンズは沈胴式レンズな訳で、レンズを伸ばさないと撮影が出来ないようになっています。さすがコンパクトさが売りのペンタックスさんなわけで、細かなところもコンパクトになるようになっています。

インナー・フォーカス式のレンズですから、余り拡大倍率が稼げません。あくまでも中景から遠景までの被写体を引き寄せて、迫力のある圧縮画像として愉しむレンズです。F2.8通しの仕様も有難く、光学ファインダー式ではないので、あまりプレビュー画像の有り難味を感じないレンズですが、シャッター・スピードを余り落とさずに撮影が行えます。

今回は出張のお供として連れて行くことにしました。と言っても余り風光明媚な場所へ行くわけではありませんので、200mmテレ端の望遠撮影で今まで余り近寄れなかった場所の撮影を行ってみることにします。何しろトイレ休憩の後の数分で撮影を行いますので、ペンタックスQの機動性に有り難味を感じます。

さっと撮影してまた移動すると言う感じで、次の目的地へ向かいます。今回の出張は雨にたたられることがなくて、いくつかの休憩場所で撮影が行えました。記録はJPEGで行いましたので、帰ってからシルキーピクスの調整が簡単に行えるわけで助かります。メモリ容量の少ないノートパソコンで快調に動作しますから、撮影後のストレスも少なくて便利です。

ペンタックスQは、専用レンズを使うことで収差やゆがみの少ない結果を得ることが出来る優秀なカメラです。気になるのはAFの精度が多少悪いことですが、これもシャッター・ボタンを半押しした後でピントリングを回し、TFT拡大画像を見ながら対象部分が一番はっきりと見えるように微調整すれば良い訳で、さほどストレスを感じません。

老眼の域にあるわが目には背面TFT画像はつらく、光学ファインダーも欲しいところですが、EVFがあれば飛びつきたいところです。しかし、拡大ピント合わせの機能がありますので、さほど不都合を感じません。今回のテレフォト・ズームも良い買い物だったと喜んでいます。

200mm望遠端は意外に使いやすく、満足できる画像を得ることが出来ました。結構使い道のあるレンズです。これからも使っていくことにしましょう。

それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Telephoto Zoom 15-45mmF2.8
撮影データ:1/100sec F5.6 ISO500
宿泊したホテルからの朝焼けです。日の出の時間が大分遅くなりましたが、久しぶりに見たきれいな朝焼けでした。
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02 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5(Pentax Q7)

2016-10-17 22:39:50 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQ用の標準ズーム・レンズで、キット・レンズにもなっていますから、まず最初にセットを購入するとついてくるレンズです。このレンズのほかには望遠ズームや広角ズーム、そして標準レンズのスタンダード・プライムがありますが、手っ取り早くQを愉しむときにはこのスタンダード・ズームになります。

キット品という事もありますが、写りの点で余り期待できないかと言うとそうでもありません。分散レンズや非球面レンズが搭載されているみたいで、収差の少ないきっちりとした画作りになります。しかし、このレンズがQの専用レンズと云うことによるメリットのほうが良い感じで、歪曲収差の無いしっかりとした画になります。

ペンタックスQのような撮像素子が小さいカメラの場合、レンズの焦点距離が相当に短くなります。すなわち35mmフィルムのカメラでは、魚眼レンズの位置付けのレンズが標準レンズになります。そのまま撮影すると独特の歪曲収差に悩まされるのですが、そこはQ専用のレンズという事もあって、ズームした焦点距離にあわせた歪曲補正をカメラ側で行うことが出来ます。

広角側も望遠側も超広角レンズですから、カメラの歪曲収差補正機能を切ると、たる型の歪曲収差が盛大に出てきます。これはこれで表現として使えますので、お好みしだいと言った感じなのですが、すべてのズーム域で歪曲補正が丁寧に効いた画像は、まさに圧巻です。昔はフィルムカメラにズームレンズで愉しんでいましたが、広角側のたる型歪曲と望遠側の糸巻き歪曲がはっきりと出てきて、困りきったことがあります。

結局ズーム・レンズも標準域でしか使わずに、望遠ズーム・レンズは単焦点の望遠レンズに化け、その後タクマー・レンズを見直して、ズーム・レンズは用廃になっています。真直ぐなものが真直ぐに写ること。真直ぐなものは結構自然界や構造物に多くありますから、意図的にディフォルメーションする事を行わない限りは、被写体が膨れたり縮んだりして面白くないわけです。

このような機能がついていますので、このスタンダード・ズームは見事常用レンズとなった訳です。望遠ズーム・レンズの糸巻き歪曲はテレ端で少なくなるレンズもあり、超望遠用として現用しているレンズが数本残っている中で、ズームしながら画角を変えて撮影しているのはこのレンズだけと言った感じです。集合写真を撮影しても中心部と周辺部の人の顔が変わってしまう様では、面白くありません。

小柄なペンタックスQと専用レンズのスタンダード・ズーム、フルサイズのペンタックスK-1が発売されて、影がなおさら薄くなった感がありますが、しっかり描写できる小型のカメラとして大きな特徴を持っていると言うことが出来ます。フルサイズの一眼レフ・カメラが成し得なかった事を簡単に実現できますので、この取り合わせもお勧めできると感じています。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/250sec F8 ISO400
テレ端の中望遠域でも、ここまで大きく撮影できます。深まり行く秋にピンクのみぞそばの花がアクセントを添えます。
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Standard Prime 8.5mmF1.9(PENTAX Q7)

2016-08-02 09:28:36 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQを使ってきれいな写真を撮ろうとすると、装着するのがこのレンズです。世の中ズーム・レンズ全盛の中で、単焦点レンズは珍しい感じですが凄く良く写るレンズです。キット・レンズにはならない高級標準レンズで、私自身もこのレンズを単体で買いました。非球面レンズと分散レンズを使用しているレンズの様で、収差はほとんど感じられません。

35mmフィルム用レンズでこの焦点距離は魚眼レンズになります。つまりイメージ・サークルが凄く小さくても良いために、画角は38mmレンズ相当の準標準レンズと同等になります。小さくてかわいいレンズなのですが、しっかりと開放F値が1.9ですから暗い場面での撮影も難なくこなします。

元来オート110のディジタル版を目指したペンタックスQですが、撮像素子サイズはそれよりも小さいわけで、Q7からは一回り大きな撮像素子が装着されています。110サイズのフィルムは初代の写ルンですにも採用されていたフォーマットで、現像が上がってくるとそのサイズにびっくりした記憶があります。当時はオート110もその小ささから垂涎の的でしたが、Qシリーズにもオート110用の交換レンズが使えると知ってびっくりしました。

それでも、ペンタックスQを使う時には、やはり最新のレンズが一番良いように感じています。何しろ素子サイズが小さいのでタクマー・レンズではレンズの中央部分の少ししか使わず、解像度が引き伸ばされたようになって、もやもやとした芯のない画像になってしまいます。タクマーの場合は、105mm中望遠レンズが関の山で、ハロの影響も大きくなりますからあまり使うことがありません。

その様な感じですから、旅行用にはスタンダード・ズーム、作品撮影にはスタンダード・プライムを主に使っています。8.5mmの焦点距離を持つレンズですから、歪曲収差もかなり派手に出てきます。その様な時にカメラ内歪曲補正をONにすると、ほぼ標準レンズ並みのまっすぐ描写のレンズになります。広角レンズ独自の歪曲表現も補正をOFFにすれば実現できますので、その場の雰囲気に合わせて補正のON/OFFを決めているといった感じです。

コーティングは最新で、フレアやゴーストは感じられないくらいになっていますし、最新のレンズで収差の影響もほとんど感じません。くっきりと繊細に描写してくれますので、撮影が楽しくなります。しかし、ラチチュードが狭い現代のディジタルカメラですから、白飛びや黒つぶれに気を遣う必要があります。少し明るめか暗めに露出を振っておいて、後からディジタル現像で持ち上げる操作をするのが手っ取り早い感じです。

タクマーの単焦点レンズを常用しているおかげで、被写体の周囲を回って構図決定を行うことにも慣れていますし、さくさく撮影が進みます。唯一不満なところは裏側TFT液晶画面で構図決定をすることで、もう少しラフに写したい気持ちから光学ファインダーも欲しい気がしますが、未だ購入していません。

AF後のピント微調整にも慣れましたので、これで良いかという感じです。AFのピント精度も少し悪い感じで、直ぐ背景にピントが合ってしまうQ7ですが、何とか使いこなしています。もう少し精度が上がれば光学ファインダーでバシバシ撮影できますが、そこまでは信頼できないといった感じです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/60sec F5.6 ISO125
しゃらの花が咲いて、実が大きくなってきました。しばらくすると茶色になってしまいますので、手早く撮影します。
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Standard Prime 8.5mmF1.9(PENTAX Q7)

2016-06-03 06:41:28 | ミラーレス一眼レフ
旅行に出張と、結構忙しい5月でした。ほとんど出ずっぱりで帰ってきてみると、庭の草木が模様替えという感じで、春の花から初夏の花へと見事に変わっていました。春の花は小さいけれど、初夏の花は割と大きくてボリューム感たっぷりです。庭に出て見回すと、てっせんやつつじ、そしてかきつばたが今を盛りと咲いています。

ボリューム感のある花全体を撮影しようとすると、被写界深度が深いレンズが必要ですが、広角レンズにしてしまうと、背景ボケが硬くなってしまってあまり面白くはありません。標準レンズや望遠レンズでは、花びらやしべの一部分にしかピントが合わないため、形状の面白さを見せるため以外は、あまり見ていて格好がつかめない面白くない画になってしまいます。

それならば、被写界深度がある程度稼げて、ボケ味も素直なレンズが一番ですが、相反する欲求を満たしてくれるレンズはそうありません。ここはやはりセンサー・サイズが小さいペンタックスQの出番となります。スタンダード・プライムではQ7で、おおよそ40mm位の準標準レンズとなります。しかし、元来の焦点距離が8.5mmですから、被写界深度がぐっと深くなります。

これなら、大きな花の隅々まできれいに写せて、なおかつ優雅なボケ味を堪能できます。風景や大きな花撮影の時は、ペンタックスQ7とスタンダード・プライムのコンビが良く使われることになります。フルサイズ用レンズの場合は、被写界深度がそれなりに狭いので、気楽に撮影よりは絞り込んで撮影するパターンになります。

スタンダード・プライムは現代のレンズ。収差の補正がバッチリ効いていますから、色ずれ皆無でフレアの少ない良好な画が得られます。少し派手目の描写となるペンタックスQとあわせると、原色系の色は飽和気味になってしまいます。色飽和を起こしてしまうと微妙な陰影が消えてしまいますから、光線のあたり具合や陰影のつき方にも気を配って撮影することになります。

硬調気味にぱきっと描写しますから、最初ははっきりと良く判って満足しますが、段々描写になれてくると見ているだけで疲れてしまうことが起こります。やはり、ふんわりとして且つ線の細い描写が求められる訳ですが、スタンダード・プライムはやはり単焦点レンズであり、あまり絞り込まない状態でふんわりとした感じに描写が出来ます。

それなりに柔らかく、解像感も高く描写しますので、ズーム・レンズの便利さもあるのですが、作品撮り用として一本揃えておくと何かと重宝します。慌てて撮影した初夏の花ですが思い通りの感じで記録に残せたとほっとしています。段々暑くなってきて、来週にはおおやまれんげも咲きそうな陽気になってきました。ここ数週間は庭の草木から目が離せない事になりそうです。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/640sec F2.8 ISO100
シランの花が満開になっていました。紫色の色を出すのが難しいのですが、微妙なグラデーションも出せて満足しています。
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