パソコンのディスプレイで、ピカピカの画面になっているのがグレアタイプと呼ばれるもので、一時期はかなり生産されていたのですが、最近はほとんど見かけなくなっています。確かにピカピカの画面では、ディスプレイの前に座ると自分の顔や上半身がディスプレイに映ってしまいます。パソコンを起動させてもうっすらと自画像のように映っていますので、あまり面白くは有りません。
このために、今ではグレアタイプのものと言えばテレビな訳で、家にあるテレビは大体がグレアタイプです。安いテレビはノングレアという感じなのですが、それなりに高いテレビはやはり画面がピカピカです。何だか住み分けが出来てしまったみたいで、パソコンのディスプレイのほとんどがノングレアと呼ばれる非光沢画面になっています。
実はこれには訳があって、画像などの鮮明さが要求される機器は、大体がグレアタイプになっているという感じです。ノングレアの画面では、画面表面を荒らして光を拡散させますので、ある意味仕方がない事なのですが少し柔らかな画像になってしまいます。対してグレアタイプでは画面で光が拡散しませんので、きりっとした硬い調子の画になります。
やはりディジタル画像の現像作業と言う事になると、いくらカメラとレンズを駆使して鮮明な画像にしても、ディスプレイの確認の際に少しぼやけた画像になってしまうと面白くないといった感じで、なるべく鮮明な画像になるディスプレイを選ぶことにしています。ところが、最近ではグレアタイプのピカピカのディスプレイはあまり売られていません。
5年ほど前はまだ売られていたのですが、最近のディスプレイはすべてノングレアという感じで、写り込みがかなり少なくなっています。やはり横に並べて比較するとエッジ部分の鮮明感がかなり違います。このためノングレアのディスプレイで調整を行うと、必要以上にエッジを立てる調整をしてしまって、後からテレビ鑑賞をした際に違和感を覚えると言う事になります。
Webで調べても、絵や動画を鑑賞するときにはグレアのピカピカ画面の方が良いという結論で、ノングレアのディスプレイはお仕事向きである事が判ります。やはりお仕事をするときに鮮明感が強いと疲れてしまいますので、ノングレアの方が向いています。また、ディスプレイのフィルム撮影を行う際にも、カメラが写り込んでしまうと面白くありませんので、デュアル・ディスプレイの片側はノングレアのディスプレイにしています。
何とかならないものかと探していたら、高光沢の液晶ディスプレイ用フィルムを見付けてしまいました。これを貼り付ければ、ノングレアのディスプレイもグレア風のディスプレイに化ける訳です。おまけに最近はやりのブルーライトをカットする仕様ですので、なおさら疲れないと言う事になります。これを確認してやっとディスプレイ購入に至ったと言う訳です。
秋の長雨が続いていて、撮影行に出掛けられないときには、やはり家の中でディスプレイの黒白フィルム撮影と言う事になります。しかしそうこうしているうちに予報が変わってきて、薄曇りの天気に変わってきました。中旬ごろから天気が良くなるのですが、ピアノの発表会もありますので、今のうちにと撮影行に出かけてきました。このようなチャンスもあるものです。
それでは、先月初めに撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-1 SMC Pentax-M 200mmF4
撮影データ:1/50sec F5.6 ISO200
道端に繁茂しているヤブツルアズキが花を咲かせ始めました。今年は花が少なそうで、つるはよく見かけるのですが、花が咲いているところは少ないといった感じです。