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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

Super Takumar 105mmF2.8

2022-11-25 06:50:55 | タクマー・レンズ

元祖タクマーから続いていそうなレンズで、元祖タクマーとオートタクマーは見た記憶はあるのですが、いまだに購入できていない息の長いレンズです。Mレンズになってからは100㎜の焦点距離になったのですが、ズーム・レンズの可変焦点距離に収まるレンズでもあったがために、今ではきれいに整理されてしまったレンズでもあります。

SMCタクマーを購入して、これは85㎜中望遠レンズの代わりになりそうと、スーパータクマーも購入しました。似たような焦点距離レンズにSMCマクロタクマー100㎜F4があるのですが、マクロ以外ではあまり描写が思わしくありませんので、補完をする意味でも105㎜F2.8のタクマーは存在価値があったと考えています。このくらいの焦点距離の中望遠レンズは、スナップ撮影でもかなり使えて重宝するという感じです。

スーパータクマーとSMCタクマーですが、この2種類のレンズを持っていると何かと使いやすい感じです。コーティングの違いなのですが、SMCタクマーはコントラストが高めではっきりと描写するのに対して、スーパータクマーは線の細いしなやかな描写をします。はっきりと写し込みたい被写体があるときにはSMCタクマーで、自然の細やかな描写を求めるときにはスーパータクマーという感じです。

自身もペンタックスSPをメインに使うユーザでしたので、ペンタックスSPの時代はスーパータクマーということになります。つまり描写の癖をよくつかんでいるのがスーパータクマーでもあり、一番それなりの結果が得られるのがスーパータクマーということになります。しかし、単層コーティングのスーパータクマーは、逆光や斜光にもあまり強くなくて、順光重視で撮影を行う必要がありました。

それでもフードを装着することによって、かなりフレアが軽減できますから、必ず装着するアイテムとして活用してるということになります。フードは105㎜と120㎜タクマー、そして100㎜ベローズタクマー用として作られていて、105㎜レンズ用として装着すると画角にフィットしますのでフード効果が一番高い焦点距離になります。

しかし、それよりも大きくて懐の深いフードを自作すると、かなり効果が高いフードになります。とにかくフード無しで撮影するとかなりフレアが出てしまいますので、フード必須で撮影しているということになります。加えて逆光にならないように立ち位置を選びますので、写真の基本を教えてくれるレンズとしても活用しているということになります。

レンズの基本設計が相当に良くて、どのタクマーを使っても解像度の高い画を得ることができます。あとはコーティングの違いによる味付けという気持ちでレンズを選択しているということになります。あまり近寄れない被写体を引き寄せて撮影することができますし、F2.8の明るさがあるレンズですから、フィルムカメラでもディジタルカメラでも、ピントが合わせやすくて重宝する感じです。

季節が秋になってくると、日中の光量も少しずつ下がってくるわけで、コントラストも少しずつ下がってくるということになります。この時に持ち出してくるのが線の細い描写をするスーパータクマーという感じで、順光重視で撮影を行うと少し硬調な仕上がりになってくれるのですが、ピント位置の解像度は出ていますのでつながりの良い画像になるというわけです。

次の週の休日は雨の予報で、撮影行には出かけられそうもない感じでしたので、前の週の2日目の休日にもう一度歩き回って撮影をしてきました。11月の気温になってしまった後の休日ですが、暖かくなりましたので季節が少しだけ後戻りしたような雰囲気になっています。紅葉も少しだけ加速したようで、本番とはいきませんが少しだけ秋を感じた休日になりました。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 Super Takumar 105mmF2.8

撮影データ:1/100sec F5.6 ISO800

秋の訪れを知って、ツリフネソウもわずか数日で満開になってしまいました。あっという間に咲いていなくなってしまいますので、今年も撮影チャンスに恵まれたということになります。

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Super Takumar 135mmF3.5

2022-11-17 06:50:07 | タクマー・レンズ

誰でもその時代にカメラバッグの中に入れていた、標準的なレンズ・キットの一員です。これと35㎜F3.5に55㎜F1.8を揃えると完璧で、おおよそすべてのシーンをそつなく撮影することが出来ます。当時の撮影会でも、人だかりの中でモデルさんを撮影するシーンが雑誌を見ると紹介されていて、その時のレンズが135㎜F3.5という感じでした。

特に55㎜F1.8と135㎜F3.5のレンズは、鉄板のキット・レンズという感じで、当時のペンタックスSPユーザとすれば、これだけあれば大丈夫と安心して撮影していた感じです。色々なシーンでそつなく撮影が行えますし、何しろ単焦点レンズですから解像度も高くて被写界深度もそこそこ確保できますから、初心者が使いやすいレンズとなっていました。

それでも、ペンタックスSPとなると、お相手のセットはスーパータクマーと言う事になります。SMCコーティングではなくて単層のコーティングなのですが、しっかりとした解像度でしなやかな表現が得意です。SMCコーティングではフレアの影響も少なくなって、コントラストの高いきびきびした描写になるのですが、スーパータクマーはむしろ繋がりの良い線の細い描写になります。

タクマー・レンズの良い所は、同じ焦点距離のレンズで単層コーティングとSMCコーティング、更に時代をさかのぼってオートタクマーの単層コーティングと、3種類のコーティングの違いを愉しむことが出来ます。オートタクマーは柔らかな描写、スーパータクマーは線の細いしなやかな描写、SMCタクマーははっきりとした力強い描写と、色々楽しめるのが魅力です。

このスーパータクマー135㎜F3.5も、元から家にあった最古参のレンズで、色々な撮影行に付き合ってくれた昔からの友人のようなレンズです。色々な場所に連れ出しましたので、保管中にカビが繁茂してしまった事が有るのですが、流石はタクマー・レンズで分解も行い易くて、カビ清掃を行って現役復帰を何度も行っている強者です。

自身で分解清掃を行っているとだんだん愛着がわいてきて、そのうち手放せなくなったという感じです。しかし、結構使っていますので摩耗のガタもだんだん大きくなってきて、いざとなった時のスペア用として一本買っておこうという気にもなっています。中古品でもこのレンズは破格の安さになっていて、手に入れやすいのも取り柄の一つです。

去年は無かったスポーツの日ですが、今年は復活して丁度3連休になりました。しかし、雨模様の3連休という予報が立っていて、撮影行をあきらめていたのですが、数日すると予報もだんだん変わってきて真ん中の日が少し晴れ間の覗く天気に変わって行きました。やはり撮影できる時に撮影しておかない事には、暮れに向けて画像ネタが無くなってしまって苦労する事にもなりますから、しっかりと雨の降っていない時間帯を確認して出かけたというところです。

キンモクセイも咲き終わって、目に付く草花もだんだん少なくなってしまいました。紅葉撮影はまだまだ本番までは行っていませんので、健康ウォーキングと考えて撮影行に出発します。11月の寒さまで冷えた感じですが、振れ戻しのように暖かくなってくるわけですから、紅葉の進み方も一進一退なのですが、良い運動になった1日と考えています。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 Super Takumar 135mmF3.5

撮影データ:1/100sec F5.6 ISO400

紫式部の実がきれいに色づく季節になりました。これから後はどんどん実が落ちて行って落葉しますから、晩秋の頃は枝だけの寂し気な雰囲気になります。

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SMC Macro Takumar 100mmF4

2022-11-07 06:51:32 | タクマー・レンズ

望遠レンズとして使う分には兎角不満がいっぱい出てくるのだけれども、少しマクロ撮影をするようなシーンでは殊の外大活躍してくれるレンズで、しっかりと目標を定めることが必要な面白いレンズです。望遠レンズはタクマーの105㎜中望遠レンズが有りますから、住み分けをしながら使うと満足できるレンズに仕上がっています。

SMCコーティングが施されていますので、逆光でも少しは使えるかという期待は簡単に裏切られるという感じで、逆光がレンズに入るといとも簡単にフレアが出てしまいます。軽いフレアの場合はファインダー像でもなかなか見つけられなくて、帰って来てディジタル現像を行う際にがっかりと言う事になります。

このレンズの真価は1/8倍くらいから顕れてくるといった感じで、タクマー105㎜中望遠レンズの最短撮影距離位から効果が出てくると言う事になります。背景ボケが極端に柔らかくなってきて、被写体の解像度はマクロレンズらしくしっかりと高いので、背景ボケから被写体が浮き上がるように表現が出来ます。

しかし、F4の暗いレンズなのですが思いの外被写界深度は浅くなっていて、多少絞り込んでも被写界深度はあまり変わりません。ピント合わせは相当に苦労するレンズで、浅い被写界深度ですから手持ち撮影でも体の振れを押さえないと、ピンボケ写真を量産してしまうと言う事になります。しかし、ジャストのピント位置では満足できる画になってくれますので、十分満足できると言う事になります。

元来このレンズの構成はベローズタクマーとして使われていましたから、ベローズタクマーに長く伸びるヘリコイドを付けたのがこのマクロタクマーと言う事が出来ます。ベローズを付加しなくてもよい恩恵は操作のしやすさにも影響していて、発売と同時に多くのユーザーに支持されたと言う事になります

今では100㎜マクロレンズと言うと、フローティング機構を備えているレンズが一般的で、マクロ域から遠景までも画像の破綻が無いように工夫しています。加えて分散レンズや非球面レンズが採用されていますので、収差フレアもほとんどありません。加えて最近のレンズはF2.8とかなり明るくなっていますので、画質を追求するのであれば現代のレンズと言う事になります。

しかし、今の中古価格を見てみてもSMCマクロタクマー100㎜F4は、依然として高いという印象です。100㎜望遠マクロレンズの価値としてある、ワーキング・ディスタンスの確保が有るのですが、その価値を加えてみても現代のFAマクロレンズの方に分があるという感じです。結構扱いにコツがいるレンズですので、個人的にはよく使うレンズなのですが、あまりお勧めは出来ないレンズになっています。

台風が通り過ぎていきなり秋になりましたので、ヒガンバナの見頃もそろそろおしまいと、連休最終日に撮影行に出掛けてきました。秋はころころと天候が変わりますので、最終日がちょうど曇りの天気になったという感じです。あきらめていた花の撮影も無事に終わってほっとしたというところです。

それでは、先々月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 SMC Macro Takumar 100mmF4

撮影データ:1/200sec F7 ISO200

家の近くの彼岸花はもう終わり近くなのですが、川辺の土手の彼岸花はこれからという咲き方で、無事に撮影ができました。この花が咲くと秋が始まる感じがします。

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SMC Takumar 105mmF2.8

2022-10-04 06:51:08 | タクマー・レンズ

何だかずっと昔から売られているという感じで、初代タクマーの時代から存在していたという感じです。しかし、ずっと作られている状況もSMCペンタックスMレンズまでで、望遠ズーム・レンズの焦点可変範囲に入る105㎜レンズは、その後のレンズでは綺麗に無くなってしまいました。

85㎜の中望遠レンズはやはり高いので、105㎜中望遠レンズの需要はそれなりに高かったと思います。少し暗いとはいってもF2.8の明るさが有りますし、ボケ味も至って素直な雰囲気で表現できる105㎜F2.8のレンズは、結構重宝されたのではないかと思います。しかし、中望遠の範囲に入るレンズですから、圧縮効果もボケ味もどことなく中途半端で、とろけるようなボケ味まではいかなかったのが残念なところです。

昔のメジャーなレンズが35mmF3.5と55mmF1.8、そして135㎜F3.5でしたから、その間に割り込むレンズは兎角印象が薄い訳で、SMCタクマー105㎜F2.8のレンズも、カメラ屋さんでほとんど見かけることが無かったレンズです。唯一フードを探していた時に少し短めのフードがあると焦点距離を見たところ、105㎜中望遠レンズに気付いたという感じでした。

レンズ自体は昔から続くエルノスター構成で、105㎜あたりの焦点距離のレンズが、ほぼ原形の雰囲気と言う事になります。タクマーでは85㎜と105㎜、そして120㎜と135㎜のレンズにこの構成が採用されていて、明るさを稼いで解像度もそこそこあるこの構成は、かなり重宝されたのではないかと思います。このエルノスター構成も後にはゾナー構成に改良されていくのですが、1時代を築いたレンズと言う印象です。

実際に撮影してみると、気楽に写せる中望遠レンズと言った感じで、85㎜大口径中望遠レンズのようなカミソリの刃先のように薄い被写界深度ではありません。これもF2.8の明るさに留めたことによる効果が出ている印象です。ある程度幅のある被写界深度ですから、微妙なピント外しも少ないという感じです。

しかし、望遠レンズ程に柔らかなボケ味にはなりません。SMCコーティングのおかげでコントラスト低下も少なくなっているようで、相乗効果でかなりくっきりとした硬いイメージの画像になります。その分被写界深度がある程度確保されることになるのですが、柔らかな後ボケと言う事になると被写体と背景の距離をある程度稼ぐしか有りません。

お盆休みが明けると、北に上がってしまった梅雨前線が秋雨前線に名前を変えて、北陸地方や日本海側の地方から秋雨の入りになります。このためずっと雨が降っている天気にもなるのですが、前線の動きも予測が立て辛そうで、この時期は毎日週間の天気予報が変わるようになります。雨の1日がだんだん曇りがちの天気になって、晴れ間も覗くような予報になってきました。

チャンスでも有りますので、ディスプレイの黒白フィルム撮影にしようかとも思っていましたが、晴れ間を有効活用するように撮影行に出掛けていきます。ここの所一雨ごとに暑さが収まってきていますので、そろそろ秋の草花と思いながら撮影を行っていくと、まだ秋本番とはいかないのですが、色が変わった木の実があったりして、そこそこ楽しめる撮影行になった休日でした。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 SMC Takumar 105mmF2.8

撮影データ:1/100sec F3.5 ISO200

ここのところ寒くなったり暑くなったりで、木々のほうも狂い咲きをすることが多くなります。もう咲き終わってしまったヤマブキの花が、また咲き直していたという感じで、記録として残しておきます。

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SMC Takumar 120mmF2.8

2022-09-28 06:52:03 | タクマー・レンズ

タクマーの中でも最後発のレンズで、このレンズが発売されてから1年位でKマウント化されていきましたので、あまり知る人も少ない希少なレンズになってしまいました。また、この後に発売されたKマウントのSMCペンタックス120mmF2.8は、全く同じレンズ構成で、鏡胴にも余裕があってタクマーよりも良く写るのですが、残念ながらこのレンズも短命に終わりました。

この後で発売されたSMCペンタックスM120mmF2.8が、本命のようでも有ったのですが、残念ながらズーム・レンズの普及によって、望遠ズーム・レンズの可変範囲にあるこれらのレンズはきれいに無くなってしまいました。各々の時代のレンズにはそれなりの良さがあって、知る人ぞ知る的なレンズになってしまったのですが、もう一度リバイバルしてくれないかと思わせてくれる古き佳き時代の銘レンズです。

その中でも最初にリリースされたSMCタクマー120㎜F2.8ですが、前玉がフィルター枠ぎりぎりまで大きなレンズです。SMCタクマー135㎜F2.5と同じような感じで、このレンズも収差の影響が出てきています。コントラストが少し低くてピントが合わせ難いレンズでもあり、あまり好印象では無かった感じです。

この後にリリースされたSMCペンタックスレンズは、余裕のある鏡胴設計とマウント面の迷光除けのスリットが加えられてコントラストが多少改善し、ピントが合わせ易くなりました。しかし、SMCタクマーの柔らかな描写に特徴があって、かつ少し暗い場面でも1/125秒のシャッター速度が使用できますから、微ブレが少なくてはっきりとした画像を結びます。この柔らかな描写表現は、特に紅葉の季節は柔らかな秋の陽射しを見事に描写してくれます。

ペンタックスMレンズになるとツアイスとの技術提携が進んで、レンズが小型化されて最適化されていき、コントラストもしっかりと付いた硬い描写のレンズに変貌を遂げていきます。やはり好みのもよるのですが、柔らかな描写を求める時にはタクマーかペンタックスレンズで、今流のかっちりした描写を求める時にはMレンズがおすすめと言う事になります。

どのレンズも販売されていた期間が短くて、ある意味希少品ですから、手に入れるとなるとそれなりの中古価格にびっくりと言う事になります。シャッター・スピードが焦点距離分の1よりも短ければ手振れを起こしにくい訳で、1/125秒のシャッター・スピードが使えるメリットはかなり有ったと思います。微ブレが無ければはっきりと写る訳で、フィルムでもディジタルでも線の細いしなやかな画像を提供してくれます。

お盆休みを過ぎてしまうと、季節は一気に夏から初秋に傾いていきます。日中の酷暑が和らいで、夜の熱帯夜が無くなってくるのですが、この頃までは夏の雰囲気でも有る訳で、被写体は少なくなってくるのですが、緑の光のシャワーやどんよりとした青空もこの頃で見納めになってきます。

庭の草刈りと剪定、そしてパソコンのメンテナンスも終了して、ほっとした気持ちで撮影行に出掛けます。いつもののんびりした撮影行が戻ってきた感じで、少しずつ見え始めた秋の雰囲気と見納めになる夏の雰囲気を撮影しながら、早朝に出掛けたというところです。来週はもう気温が低くなりますので、今のうちに夏を満喫したというところです。

それでは、先月下旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 SMC Takumar 120mmF2.8

撮影データ:1/1250sec F3.5 ISO200

この前からすっと伸びた草が気になっていたのですが、テッポウユリでした。お盆休みころから花を開きますので、今年も出会えてよかったという感じです。

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