どちらも今はまっている事柄といえばそうなのですが、写真もコーヒーもやっていると不思議な共通点があります。どちらもプロと呼ばれる方がおられて、写真家とバリスタという点でいえば同じような感じです。どちらも初心者の方に対する門戸が広くて、だれでも気軽に始められるという点は同じです。
写真を始めるならばという感じで、最近スマホに押された感はあるのですが、やはり格好が良い一眼レフ・カメラというわけで、最近は昔ながらの格好というよりも、ペンタプリズムのないミラーレス・一眼レフカメラが人気です。しかし、カメラばかりでは写真が写らないわけで、レンズがついているという事になります。
レンズを交換して写真撮影を行うと、なんだか格好が良いわけですから、いろいろレンズを取り寄せたりしてはまっていくという事になります。最近ではレンズも付けっ放しであることも多くて、広角から超望遠までカバーするレンズがあったりします。何でもあるという感じですが、これも分散レンズや非球面レンズがあるおかげで、なんだか破綻のない立派な画像を得ることができます。
カメラ・メーカーとすれば、レンズは一つの顔ですから、一番皆さんが買うレンズは、それこそ値段は安くても性能はピカイチのモノを作ります。そうしないとほかのメーカーにしようと乗り換えられてしまいますし、もっと買ってほしいレンズにも手を伸ばしてくれません。いわば入り口のレンズは一番高級でコストも低く、一番お買い得感がある感じです。
これがコーヒーにも当てはまるのが面白いわけです。今でも喫茶店に入るといろいろなコーヒーが飲めるわけなのですが、昔から行っていることは、まず一杯目はブレンドコーヒーで、メニューの一番先頭に書いてあるコーヒーを選ぶという感じです。なんだか高級そうなコーヒーも並んでいるのですが、ホットでブレンドという選び方をします。
これが美味しければ、ほかのコーヒーも期待を裏切らないというわけで、出張の時に入る喫茶店では、まずこの飲み方になります。ベーシックなものには、その店の考え方が入っているわけで、ある意味これがカメラのレンズのような雰囲気を醸し出しています。コーヒー豆を買うときもまずブレンドという感じで、いつも飲むコーヒーですから、ある意味ごまかしやはったりは効かないわけです。
なんだか面白いねぇと言いながら、焙煎したてのコーヒー豆を送ってくれるコーヒー屋さんで、ブレンドコーヒーを探します。奇をてらわないでいつも飲んでほしいブレンドはあるわけで、結構コストも抑えてあります。一遍に作るからコストも抑えられるというわけで、結果として美味しいコーヒーが安価に手に入るという感じです。
というわけで、沼にはまり込んだタクマー・レンズも、元はといえば55mmF1.8のキット・レンズにほれ込んだことからきています。しなやかな描写で解像感もしっかりと出ているレンズなのですが、びっくりするほど安価に売られていた、当時の顔とも呼べる銘レンズです。これが基で、いろいろな個性を持つほかのレンズを購入していくわけですから、カメラもコーヒーもといった感じです。
コーヒーも個人の嗜好ですから、自分の好みにぴったり合ったものに出会うと、これがベースの取り合わせになります。そして、ほかのコーヒーにも目が向いて、いろいろ飲んで楽しむという感じなのですが、あくまでもコーヒーは、いろいろブレンドされたそのお店の哲学をいただくと面白いわけで、単品のコーヒーにはあまり目が向かないという感じです。カメラとコーヒーも結構面白い関係がありそうです。
それでは、先月下旬に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-1 SMC Takumar 300mmF4
撮影データ:1/100sec F9 ISO800
やっと来た夏の暑さで、カボチャも花を咲かせ始めました。いろんなところにつるを伸ばしますので、意外な場所で実がなっていたりします。