仕事でも趣味でもといった感じで、何か色々やってみようというときに結構余地という事を考えたりします。そのまま最後までやりきるという事もあるのですが、ここまで来たらあと少しは未来のために取っておいて、少し余らせようという作戦です。色々新しい展開を考えながら長続きさせていますので、余地を考えることは大切と考えています。
昔からのタクマーを使っていますので、昔レンズのタクマーとすれば現代レンズと比較して余地の一杯残ったレンズともいえます。そのまま撮影するとあまり面白くない、言ってみれば古臭い描写をしますので、何か対処をしない事には描写に満足できません。最初はフードでもつけてみようかと思って装着すると、劇的にハロが減ってきてびっくりという事になります。
結局はあれもやってこれもやってという事になるのですが、結構時間をかけてじっくりと解決していこうと思って実行に移します。それにしても自然撮影は天気が相手ですから、同じ日に撮影したとしても同じような描写になってくれません。一期一会という感じで毎回状況が変化しますから、ずっと余地の部分が減っていかないという事になります。
最近では色々な改善がされて、見違えるように描写力が向上したレンズが出てきていて、購入して楽しむのですが何となく面白くないという感じです。言ってみれば蒸留水のような描写という事になって、可もなく不可もなくという描写では、やる気もだんだん減ってきて写真が趣味ではなくなってしまいます。
そう考えるとタクマーレンズも一つ一つのレンズに癖がありますから、春の柔らかなシーンであればハロの一杯出てくるこのレンズで撮影してみようとか、秋になって赤色や黄色の紅葉がまぶしくなってきたから、ここは昔の元祖タクマーで彩度を出してみようとか、色々考えながら撮影しています。また、フィルムをチョイスするのも彩度や感色特性が微妙に違いますから、マッチングを考えるのも悪くない感じです。
最近凝りだしたコーヒーの世界も、どちらかというとフル・アナログの世界ですから、毎回微妙に違った味わいになって愉しめるという感じです。器具と豆との組み合わせでも味が違ってきますので、一期一会の味わいを楽しんでいるという感じです。ただし基本的なセオリーを守っておかないと、あまり面白くない味わいになりますから練習も必要という事になります。
もうそろそろ発表会のピアノですが、これもフル・アナログの楽器ですから、大体暗譜で弾けるようになってくると、ここから先は微妙な雰囲気の違いに悩まされるようになってきます。毎回微妙に違った雰囲気になるのですが、これも体のコンディションやその日の天気で変わってきますので、ある程度の余地を残して本番は楽しもうという事にしています。
すべてを完璧にというと、いつまでたっても仕上がらないという事になってしまって、満足感が得られないという事になります。このため大体8割くらいうまくいけば大成功という事で、残りの行ってみたいことはその後で、という事で余地として残してしまいます。そして時間をかけて対処法を考えていけば、いざというときの解決法をいっぱい持つことになって、長い間楽しめます。
どうやら台風の当たり年みたいで、やっと台風が過ぎたと思ったら南の方に怪しい渦巻きが2個くらいあるという感じで、お盆過ぎは頻繁に悩まされそうな感じです。一難去ってまた一難という感じで、猛暑の日も続いていますから撮影行もあまりできないといった感じです。しかし、その分家の中でいろいろチャレンジが出来たという感じで、原稿もいっぱいできてしまいました。これからの休日は撮影行ができる時に出向くという感じで、秋の草花が咲き始めるころまではゆっくりしようと思っています。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-1 SMC Pentax-D FA Macro 100mmF2.8
撮影データ:1/200sec F3.5 ISO200
ザクロの実も色付いてきて、少しずつ秋の気配というところです。少しずつ朝晩が涼しくなっていくのですが、まだまだ残暑は厳しいといったところです。