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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

ブロニカの相棒

2016-02-26 19:23:17 | 中判カメラ
ゼンザブロニカを購入して、ひとしきり撮影して思うことは、やはり標準レンズとして用意されているニッコールP・C 75mmF2.8レンズの凄さです。ゼンザノン150mmF3.5を遣うと悩まされる極薄の被写界深度と違って、ある程度広い被写界深度はとても扱いやすく、ピント位置の被写体を周囲から浮かび上がらせるようにして表現してくれます。

中判カメラはそれこそ高解像で、フィルムの粒子を感じさせないくらいの繊細さと解像感があります。普通のフィルムを使っていても2,500万画素位の解像感は軽く出てきますし、ポジフィルムを使えば4,000万画素の表現も行えます。今では中判フィルムカメラの中古価格も大分下がってきていますので、まだまだディジタルよりもフィルムを使う方がリーズナブルに愉しめます。

中判レンズは、大きなフィルム・フォーマットに見合うように画像を引き伸ばしますから、レンズ自体の解像度に無理があるようにも感じられますが、35mm判フィルムを使えるようにしているカメラも多くありますから、解像度で手が抜けない感じです。フィルムの粒子自体は中判も35mm判も同じですから、全紙以上に引き伸ばせる中判フィルムのアドバンテージを最高に発揮させるためにも、解像度は35mm判と同じくらいまでに高めてあるといった感じです。

この事を逆手に取ると、スキャン後の拡大トリミングがかなり出来ることに気づかされます。35mm判フィルムでは余り拡大できなかった被写体も、中判フィルムでは相当大きくすることが出来ます。すなわち、標準レンズで大半の撮影が済んでしまうことになってしまい、望遠レンズの出番が少なくなってしまいます。

同時に広角レンズもかなり広い範囲が写ってしまうことになりますから、逆に背景のシンプルさが無くなってしまって、引き算の構図が取り難くて被写体と背景を探してしまう事になります。望遠レンズは望遠らしくならなくて被写界深度は浅くなり、広角レンズは広角になりすぎて扱いにくいといった感じです。

望遠と広角の撮影は、35mmフィルムとディジタル一眼レフに任せ、標準画角の雰囲気を中判フィルムで写しこむといった撮影方法が合っている様に感じます。このためにブロニカのレンズは75mmと150mmの2本だけで思ったように増えていきません。75mm標準レンズは、35mmフィルム換算で40mm位の準広角レンズになります。

これ一本で色々な撮影がこなせますし、中判フィルムならではといった感じの立体感も見事に表現されます。まさにブロニカの相棒といった感じで、ニッコールP・C 75mmF2.8のレンズは色々なシーンで活躍してくれます。とろけるような後ボケが欲しい時には、ゼンザノン150mmな訳で被写界深度に悩まされますが、この2本のレンズで大抵の事が賄えます。

家の周りをブロニカ担いで撮影行。もうすぐで春の陽気も撮影できそうですが、黒白フィルムでじっくりと冬の雰囲気を撮影するのも悪くはありません。

それでは、今月半ばに撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Nikkor-P・C 75mmF2.8
撮影データ:1/125sec F5.6 Neopan Acros100
庭の柵を撮影しました。質感と程よいボケ味がこのレンズの特徴であると感じさせてくれます。
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ブロニカを持って

2015-10-11 16:25:50 | 中判カメラ
ヤシカDの癖を探るために色々と撮影していましたので、ブロニカの方はお留守になっていました。はっきり写す時にはやはりブロニカな訳で、解像度の高いレンズがもたらすはっきりとした写りを求めたくなります。ファインダーをのぞいていても、画像のきれいさを感じる事が出来ますので、シャッターを押すのを忘れて見入る事が多いカメラです。

今回は金沢市の県境にある医王山に上る事にしました。県境にある山ですから、峠の上に立つと金沢市と南砺市が一望できます。ディジタル一眼レフ・カメラでも良かったのですが、風景撮影はやはり中判カメラです。風景をそこそこ柔らかく、繊細に写し取るにはフィルムが一番な訳で、解像度を求める時にはブロニカと云う選択になります。

医王山の山頂近くまでは車で行く事が出来ますから、重たいブロニカと決めていました。ふもとは初秋の雰囲気で残暑が残りますが、山の上はもう晩秋の雰囲気でかなり寒い感じです。氷こそはっていませんが、震えが来るほどの寒さには驚きました。気が付けば、もう10月に近くなっている訳で、山小屋シーズンも終わりです。

雲が出てきて薄暗くなっていますので、あまり絞りこめません。このため、風景撮影はそこそこに切り上げて、山を下りて行きます。途中の散策コースで撮影を行い、また山道を下っていきます。途中の道沿いでは稲刈りの真っ最中で、道路のガードレールに稲わらをかけて干していました。

今回持ち出したレンズはニッコールP・C75mmF2.8です。山の風景を撮影する時は、やはり準広角レンズで広々と写したい訳です。解像度は流石ニコンですから、しっかりと細部まで写し取ってくれます。今回は、ブロニカのフィルムバックを6×4.5判用に替えて、120フィルムで16枚撮影が行えるようにして、枚数を稼ぐようにしています。

フィルムはフジフィルムのNS160を使ったのですが、PRO400Hの方が硬調に描写しますから、山に登ってから400Hの方が良かったと悔やむことしきりです。しかし、細部までの描写性はNS160に軍配が上がりますので、これでも良いかと云う感じです。6×6判のフィルムバックにPRO400Hを詰め込んでおいて、現地で交換しながら撮影を行えば良かったと云う感じです。

色々な風景を撮影しながら帰途につき、カメラ屋さんにフィルムを預けました。中判フィルムをその日の内に現像してくれるカメラ屋さんは、石川県内でも1件位ですので貴重な訳です。仕上がったフィルムを早速スキャンして、ディジタル・データに変えた後は現像ソフトウエアで調子を補正します。やはり、軟調フィルムを使うと風景は眠くなります。日が射しているとそれ程でもないのですが、曇り空では調子が出ていません。

それでも帰り道に日向で撮影した写真は、調子も出てはっきりとした画像になっていますから、満足感が高くなります。やはり中判フィルムな訳で、風景を撮影するにはベストな選択です。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Nikkor-P・C 75mmF2.8
撮影データ:1/250sec F8 Fujicolor PRO160NS
山を下りてくるとすすきが一面に花穂を広げています。秋の季節は山をバックにすすきの穂、一番似合います。
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Nikkor-P・C 75mmF2.8(Close-up No.3)

2015-08-06 09:25:52 | 中判カメラ
梅雨も明けて、夏の花を撮影したくなってきました。まず被写体になるのが朝顔の花で、梅雨の最中は雨があたって直ぐにくしゃくしゃになってしまうのですが、晴天の下では見事に伸び切った美しい大輪の花を見せてくれます。やはり、紫色や青色の花は、フィルムで撮影した方が良く写ります。

日陰の花は色温度が高くなるせいか、紫色の花でも青っぽくなってしまいますが、日向の花はしっかりとした色合いで写ります。しかし、日向の花は直ぐに萎れてしまいますから、朝の光が強くならないうちに撮影を手早く済ませます。近接で撮影しますから、背景ボケの変形は避けたい所で、今回はきっちり撮影出来るブロニカとニッコールの取り合わせを選んでいます。

ブロニカの標準セットであるニッコール75mmは、ブロニカのスターター・レンズでもあって、ごく普通に手に入ります。中古価格もあまり高くは無いレンズですから、コーティングの違いを愉しむのも良しと云った所です。標準レンズですから、クローズアップ・レンズでマクロ撮影やテレコンバーターで中望遠撮影も愉しめる万能選手と感じています。

求めやすいレンズですが、流石レンズはニッコールであり、少しあっさり目の発色ですが充分過ぎる程の解像力を持っています。クローズアップ・レンズを付けても画面に破綻がありませんし、優雅なボケ味を愉しめますから手放せない一本と云った感じで、ブロニカの標準的なセットとなっています。

後端のレンズ群が相当カメラ内に入りますから、装着時にレンズ後面に傷を付けてしまうかとひやひやしますが、ブロニカ自体大きなカメラですから、荒っぽく装着しない限りは大丈夫と考えて、落ち着いて装着するようにしています。レンズ前面はすり鉢の奥に引っ込んでいますから、プロテクト・フィルタを装着しなくても大丈夫と云った安心感があります。

レンズ自体が出しゃばりませんし、クローズアップ・レンズを付けても影響はありません。ブロニカ自体が重いカメラですから、レンズ側が重たくなってしまうと、バランスが取り難くなってしまい、微ブレを増産してしまいますから、75mmレンズを付けて手持ち撮影を行う様に決めています。

今回はNo.3のクローズアップ・レンズを装着して撮影しました。ヘリコイドが無限遠の位置でも、優に0.5倍位の撮影倍率で拡大できますので、微ぶれに注意して撮影します。ヘリコイドを伸ばして近接すれば、もっと撮影倍率が上がります。朝顔自体は大きな花ですから、それ程撮影倍率を大きくしなくても済みます。クローズアップ・レンズ装着で、さらにふんわりとした優雅なボケ味を愉しむ事が出来ます。

撮影結果は、ネガフィルムでも3,500万画素超えの画質となりますから、細かな部分まではっきりと判る仕上がりとなります。加えてラチチュードの広さが前面に出て来ますから、苦労しなくてもトーンで立体感が演出出来て、大満足の撮影結果となります。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Nikkor-P・C 75mmF2.8(Close-up No.3)
撮影データ:1/125sec F4 Fujicolor PRO400H
青色の朝顔も良い感じですが、フィルムを使うならやはり紫色の朝顔です。紫色のグラデーションはディジタルでは出し辛く、フィルム頼みと云った感があります。
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Yashica-D(Yashikor 80mmF3.5)

2015-07-17 19:02:51 | 中判カメラ
今から50年程前につくられていた、懐かしの二眼レフ・カメラです。小学生であった当時は、写真撮影を行う方が持つカメラと云う印象が多かった訳です。当時一眼レフ・カメラは高嶺の花で、大抵のカメラマンが2眼レフで、カメラ初心者の方がオリンパスペンと云うような図式でした。

子供心にも、二眼レフ・カメラを持ってみたいと云う気持ちが強かったのですが、アサヒペンタックスが一世を風靡して、家庭にも一眼レフ・カメラの雰囲気が浸透してきた1970年代には二眼レフ・カメラは忘れ去られてきた感じです。アイレベル・ファインダーを備えた一眼レフ・カメラより、ウエストレベル・ファインダーの方が圧倒的にカッコよく、まさに写真撮影を行っている雰囲気でした。

その潮流の中でも、ヤシカは最後まで二眼レフ・カメラを製造していた会社でした。ですので、いつかは持ってみたいカメラが二眼レフのヤシカであった訳で、いつかはきれいな二眼レフをと思っていました。しかし、現代になるときれいな二眼レフ・カメラを探しても、なかなかお目当てのカメラが現れてはくれません。

それでも探していると見つかるもので、近くのカメラ屋さんにあった訳です。カウンターにたまたま置いてあったのがヤシカマットであったと思いますが、そのカメラはレンズの曇りがどうしても取れずに、用廃となってしまったようです。それならばと周りを見渡すと、凄くきれいなヤシカDがありました。

PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/40sec F3.5 ISO3200
余り撮影されずに、防湿庫にしまわれていた感じで、貼り皮も縮んでいなくて新品同様です。当時販売されていた頃は、アサヒペンタックスが爆発的に売れていた頃でもあり、大きなフィルムより小さな135フィルムが使えるペンタックスに、早々乗り換えたのでしょう。出番があまりなくなってしまった事は良くある事で、使われるのはみんな揃っての集合写真の時くらいであったと思います。

流石にモルトは貼り替えましたと云う感じですが、それ以外の部分は新品同様であり、シャッターの動きも軽快で、速度は出ているとの事です。コパルのシャッターはそれこそ一級品ですから、壊れる事を心配しなくて済みそうです。何しろすべて大ぶりで頑丈に出来ていますから、フィルムの一眼レフよりも長持ちするカメラである事は確かで、レンズさえかびなければ一生ものと云った感じです。

早速、試写を繰り返します。やっぱり現用出来ないと面白くない訳で、使っているうちにこれは相当使えるカメラである事が判ってきます。レンズは富岡を彷彿とさせる解像力を持っていますし、何しろフィルムは6×6判の3,000万画素クラスです。雰囲気良くきっちりと描写する事は流石です。

軽くて、こじんまりとまとまったカメラですから、旅行用のバックにも楽々入ります。単焦点レンズで画角を変える事が出来ませんが、そこまで歩いていけばよい訳で風景や無理のない範囲での草花撮影もできます。最短撮影距離は1mですが、中判カメラではかなり寄れる方であると思います

色々歩きまわって試しています。今はまだ黒白フィルムですが、カラーも試したくなってきました。それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


Yashica-D Yashikor 80mmF3.5
撮影データ:1/125sec F5.6 Neopan Acros100
公園のクヌギの木に可愛らしい実がなっていました。殻の中から実が覗いてくるのは初秋の頃でしょうか。近寄り難い所の実ですが、そこは中判の魅力で拡大トリミングで何とか判るまで拡大できます。
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Nikkor-P・C 75mmF2.8(Close-up No.1)

2015-06-11 08:51:05 | 中判カメラ
中判フィルムでマクロ撮影、簡単な気持ちで始めたクローズアップ・レンズですが、相当に手ごわい雰囲気でなかなか成功コマを得る事が出来ません。やはり中判カメラでマクロ撮影とはいかないまでも、そこそこ拡大した感じで撮影していて、仕上がったフィルムを見てみると、等倍よりも大きな感じでフィルムに焼きついています。

何しろフィルムサイズが135フォーマット・フィルムの4倍位はありますので、そこに拡大されて投影される訳ですから、実質的に従来から使用している135フォーマット・フィルムの、0.5倍~等倍位に写り込んでいく訳です。これだけ拡大してしまう訳ですから、ある程度の覚悟が必要になってきます。

それは被写界深度で、前後合わせて1mm位の幅にしかピントが合わなくなってしまう感じです。レンズの焦点距離と開放F値で、被写界深度が決まってくる訳ですが、中判カメラでは、おおよそ画角が135フォーマット・フィルムの2倍に増えます。即ち中望遠レンズでもしっかり準広角レンズに化けてしまう訳です。

同じ事がマイクロフォーサーズ・カメラでも起きます。準広角の40mmレンズの画角を得ようとすると、20mm超広角レンズが必要になります。この場合は被写界深度がうんと深くなって被写界深度が稼げる代わりに、背景ボケが硬くなってしまいます。そこでレンズの開放F値を小さくして、何とか背景ボケを柔らかくします。

ペンタックスQのシリーズでも、準広角の画角を得るために8.5mmの焦点距離が必要になりますが、背景ボケに配慮して開放F値を1.9まで下げてあります。スタンダード・プライムはこの対処でそこそこ立体感の出せる背景ボケを生み出しています。今回の中判フィルムでは、これの全く逆を行く訳で、そこに難しさが生まれて来ます。

何しろ中望遠レンズで、準広角レンズになってしまう訳ですから、近接時の被写界深度は、135フォーマット・フィルムに比べて半分程になります。即ち深度自体が前後合わせて1mm前後になってしまう訳で、手持ち撮影ではかなり苦戦を強いられることになります。三脚の出番がやってきたと云う感じです。

何とかそれなりの深度を稼ごうとした場合には、うんと絞り込む訳で背景ボケが少し硬くなりますが、それでも背景ボケはさほど硬くはなりません。今度はシャッター・スピードが稼げなくて被写体ブレを起こしてしまいますから、高感度フィルムを積極的に使う事になります。No.3のクローズアップ・レンズでは、拡大倍率が大きくなりすぎますので、No.1のゆるいマクロ撮影が合っているように感じます。

黒白フィルムで何回か練習して、それなりに撮影出来るようになって来ました。何とか手持ちで撮影出来るのは、75mmの準広角標準レンズで、150mm中望遠レンズではかなり被写界深度が浅くなりますから、三脚必須で動体撮影は無理と云う感じです。

No.3とNo.1のクローズアップ・レンズを試したくて、ブロニカを持ち出しました。やはりニッコール75mmでは、No.1のクローズアップ・レンズの方がある程度被写界深度が稼げますから、手持ち撮影でも問題なく使えそうです。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Nikkor-P・C 75mmF2.8(Close-up No.1)
撮影データ:1/250sec F8 Fujicolor NS160
紫蘭の花が見ごろとなりました。紫蘭の花が咲き始めると、初夏の雰囲気が漂います。No.1のクローズアップ・レンズでも結構近寄れますので便利です。
コメント (2)
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