黒白フィルムを久しぶりに使って、力強いトーンの切れ味にやはりフィルムと愉しんだわけですが、ディジタルカメラでもモノトーン、すなわち黒白撮影モードがあります。何回かは撮影しているのですが、思ったようなトーンが出せずにカラー撮影になってしまいます。現像ソフトウエアでも黒白モノトーンへの変換テイストがありますので、カラー画像を変換するのですが、やはり思ったようにはなりません。
ネガフィルムのラチチュードはディジタルカメラの数倍は広い訳で、黒つぶれや白とびに見える部分から諧調が湧き出してくるように撮影できます。漆黒や真っ白の表現も出来る訳で、これが画像にダイナミックさとメリハリを付けてくれますので、印象としてはかなり違った雰囲気になると感じています。
ディジタルではトーンの幅が狭くなる分、白とびや黒つぶれになりやすいのですが、コントラストの高い構造物を撮影するときには、このダイナミックレンジの狭さが幸いして、メリハリのあるはっきりとした画作りになります。しかし、このような場面でもランダムに並んだ粒子感は得にくい訳で、この点から言ってもフィルムの優位性は今でも崩れていないと考えています。
余り得意ではなくとも、ディジタルカメラで黒白フィルム表現が出来れば、表現の幅も広がります。カラー撮影のときでは、ホワイトバランスやトーンのダイナミック・レンジを変化させることで、フィルムにある程度近づけた表現が可能ですし、3色の色センサを独立して使うカラーモードのほうがはっきりとしたノイズが出てきますので、フィルムに似せたような表現で愉しむことも出来ます。
ディジタルカメラで黒白表現を行うと、センサ全体で黒と白のトーン表現をしますから、粒子感が出難いわけで、仕上がりがのっぺりとした感じになってしまい、現像ソフトウエアで後からノイズを増やす操作をして仕上げる操作も必要になってきます。規則的に並んだノイズは目に付きやすいのですが、フィルムのノイズはばらばらになりますので、力強さや穏やかさの表現も自在に出来ると考えています。
今回はペンタックスQを用いて、フィルムとの比較を行ってみることにしました。撮影モードの中にモノトーンの項目がありますので、それを用いて撮影します。しかし、RAW出力ではそのままセンサーからのデータが出てしまい、カラー画像となってしまいますので、JPEG出力モードにして黒白画像に変換してから記録するようにします。
フィルムで撮影した場所を思い出しながら、撮影していきます。出来上がった画像を比較すると、グラデーションとノイズの差が出てきて、パンチ力の不足がディジタルの画像に出てきます。ある程度は現像ソフトウエアで改善できますが、それでもまだ物足りないといった感じです。
これからやってくるのはモノトーンの冬の世界、色々試しながら愉しんでみようと思っています。
それでは、先月下旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/320sec F5.6 ISO100
雨が降り続いていたら、公園の芝生にきのこがひょっこり顔を出しました。しばらくすると無くなってしまいますので、今のうちに撮影しておきます。
ネガフィルムのラチチュードはディジタルカメラの数倍は広い訳で、黒つぶれや白とびに見える部分から諧調が湧き出してくるように撮影できます。漆黒や真っ白の表現も出来る訳で、これが画像にダイナミックさとメリハリを付けてくれますので、印象としてはかなり違った雰囲気になると感じています。
ディジタルではトーンの幅が狭くなる分、白とびや黒つぶれになりやすいのですが、コントラストの高い構造物を撮影するときには、このダイナミックレンジの狭さが幸いして、メリハリのあるはっきりとした画作りになります。しかし、このような場面でもランダムに並んだ粒子感は得にくい訳で、この点から言ってもフィルムの優位性は今でも崩れていないと考えています。
余り得意ではなくとも、ディジタルカメラで黒白フィルム表現が出来れば、表現の幅も広がります。カラー撮影のときでは、ホワイトバランスやトーンのダイナミック・レンジを変化させることで、フィルムにある程度近づけた表現が可能ですし、3色の色センサを独立して使うカラーモードのほうがはっきりとしたノイズが出てきますので、フィルムに似せたような表現で愉しむことも出来ます。
ディジタルカメラで黒白表現を行うと、センサ全体で黒と白のトーン表現をしますから、粒子感が出難いわけで、仕上がりがのっぺりとした感じになってしまい、現像ソフトウエアで後からノイズを増やす操作をして仕上げる操作も必要になってきます。規則的に並んだノイズは目に付きやすいのですが、フィルムのノイズはばらばらになりますので、力強さや穏やかさの表現も自在に出来ると考えています。
今回はペンタックスQを用いて、フィルムとの比較を行ってみることにしました。撮影モードの中にモノトーンの項目がありますので、それを用いて撮影します。しかし、RAW出力ではそのままセンサーからのデータが出てしまい、カラー画像となってしまいますので、JPEG出力モードにして黒白画像に変換してから記録するようにします。
フィルムで撮影した場所を思い出しながら、撮影していきます。出来上がった画像を比較すると、グラデーションとノイズの差が出てきて、パンチ力の不足がディジタルの画像に出てきます。ある程度は現像ソフトウエアで改善できますが、それでもまだ物足りないといった感じです。
これからやってくるのはモノトーンの冬の世界、色々試しながら愉しんでみようと思っています。
それでは、先月下旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/320sec F5.6 ISO100
雨が降り続いていたら、公園の芝生にきのこがひょっこり顔を出しました。しばらくすると無くなってしまいますので、今のうちに撮影しておきます。