春分の日は丁度寒冷渦が過ぎていって、雨に雷雨にみぞれ交じりと散々な雰囲気でした。次の日も寒気が居座ってしまってあまり面白くなかったのですが、週末はかなり晴れてきて撮影行となった感じです。さんしゅゆに梅の花と結構咲き誇っていますし、とさみずきも開花という感じで題材が揃ってきました。
春先の花は結構小さくて、いっぱい咲きますからマクロレンズと言う事になるのですが、ある程度しか近付けない場所に咲いていますので、望遠マクロが欲しくなります。手短な望遠マクロでは昨年購入したD・FAマクロが有るのですが、マクロタクマーも捨てがたい魅力があり、どちらにしようか迷うところです。
APS-Cサイズのディジタルカメラであれば、150㎜マクロレンズという感じになるのですが、フルサイズのK-1でも最終的にはトリミングを行って150~200㎜望遠マクロレンズのような仕上がりになります。基本的にはワーキング・ディスタンスが確保したい訳で、あまり近くにレンズを寄せてしまうと、花びらが散ってしまったりして面白くない訳です。
結局はあれこれ悩んでSMCペンタックスD ・FAマクロ100㎜F2.8にしてしまいました。撮影する被写体はもう決まっている小さな花ですので、マクロ域から遠景まで写せるレンズがが使いやすいと言う訳です。これから季節が進んで桜の時期になると、バラバラに咲く花というよりは塊の集合体で咲く花が多くなりますから、望遠マクロから標準マクロに変わって行きます。
SMCペンタックスD ・FAマクロ100㎜F2.8自体は、その前身がベローズタクマーで新たにフローティング機構を取り入れています。変遷を経ながらずっと生き残り、最終的にはsmcペンタックスD・FAマクロ100㎜F2.8として生き残っている訳で、いわば大口径中望遠レンズのメリットを併せ持ったレンズでもあるという感じです。
昔は文献や絵画複写をするためのマクロレンズだったのですが、ネイチャー・フォトの分野での希求感が強まって、手持ち撮影が行えるマクロレンズとして出発した印象があります。確かにベローズユニットを付けたカメラを、手持ちで持って行くのは難儀な話で、smcマクロタクマー100㎜F4は大歓迎されたのではないかと思います。その後継機種でもあるわけで、マクロ域から望遠域までを幅広くカバーしますから、今では頼もしい相棒として活躍してくれています。
少し離れて拡大撮影が行えるワーキング・ディスタンスの確保は、昆虫や生き物の撮影を行う場面では特に必要で、近寄ると逃げられてしまいますから必要と言う事になります。また、木や草花の撮影となると必要は無さそうですが、特に花などは手の届かない所に咲いている事も多くありますし、斜面や柵等入り込めない場所からでないと撮影が出来ない状況も有ります。50㎜マクロレンズよりも100㎜マクロレンズの有難みを感じるという感じで、時には望遠レンズにクローズアップレンズを付けて撮影と言う事もあります。
これで暖かくなると思っていた春分の日は雪や雨で散々でしたので、週末の休日に撮影行に出掛けます。丁度良い天気になりましたので、朝晩は寒いのですが日中はぽかぽかと暖かくて良い気分です。春分の日を境に草木も春の雰囲気になってきましたので、これからという感じです。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-1 SMC Pentax-D FA Macro 100mmF2.8
撮影データ:1/800sec F5.0 ISO100
梅の花もいよいよ満開になってきました。梅の花の次は桜の花になるわけで、今から期待感がいっぱい膨らむ感じです。