Today's agenda

通勤ローディ、たまにホビーレース

内装式電動11速Alfineで、ラルプデュエズ??

2012-12-15 23:59:36 | シマノ製品調査
腰痛でPCの前に座るのがツライので、しばらくお休みしてました。見に来てくれた方、すみません。もう大丈夫です。


今、夢中になっているのが、シマノの新型「Alfine電動11速」。内装式11速が、ついに電動化されました。
正直、「内装式11段」でも「??」なのに、「電動内装式11段」にまで進化すると「???」です。

重さは、1.6kg。ヘビー級ですが、この断面図をみると、まぁ、納得です。

ATをミニチュア化したようなもんですね。いや、11速もあるから、こっちの方が、進歩しているのかも。

ただ、やっぱり、重さ1.6kgが気に入らない。このギア全部、樹脂化して軽量化できないもんでしょうか?

これまで書いてきたように、昨今の樹脂の進化は凄まじいものがあります。樹脂屋にして、「あと5年待ってくれたら、もっとスゴイ樹脂が出来る」と言い切ります。
自動車の世界では、ギアが樹脂化される例が多々あります。エンジン内では、トヨタARエンジンのバランサーギアがいい例です。こちら

…ほらね。できるような気がしてくるでしょ?

ただ、課題はやっぱりコスト。この樹脂の値段を聞きましたが、鉄の200倍以上のコスト。スーパーエンプラともなると、これが相場です。
最近は、スーパーエンプラを超える樹脂も開発されており、そうなると、名前は「ウルトラエンプラ」?、更に進化すると「エクストリームエンプラ」?、その先は「アルティメットエンプラ」とかでしょうか?
ともかく、構造強度の問題は、ある程度素材が解決してくれます。きっとコストも、「数量効果」で安くなると信じましょう。

樹脂化するだけで、重さの問題は解決します。
この手のエンプラの比重は、鉄の1/5程度。全部が樹脂に出来るわけではないとして、それでも、半分以下の重量にはできるハズです。ざっと、1/3にはなるでしょう。
そうすると、1.6kg → 530g程度。今度の電動デュラエース(9070)の、リアデュレイラー+カセットスプロケット+リアハブ=217+116+258=591g!
なんと、外装式より内装式の方が、軽くなるじゃないですか!!(←その頃には、外装式ももっと軽くなってるよ…とのツッコミは、あえて無視!)


よく、ロードレースでは、落車、接触などでのメカトラで、チェーンが外れることも多いもんですが、内装式にすれば、そんな問題も解決!(←UCI規定も無視!)
メカニックも、面倒なデュレイラーの調整から解放されます。

ただ、そのスタイルは、どう見ても「ピストバイク」そのもの。
ラルプデュエズの坂を、苦ともせず上っていくピストバイク…。でも、クランクはシャカシャカと高ケイデンス…。なんか、ちょっと気持ち悪い光景かもしれません。


馬車が車に変わったように、技術の進化は、歴史を進化させるものです。
今のロードバイクも、進化した次の姿でのレースを見てみたいもんです。


今日はここまで





最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mitsu)
2012-12-16 22:48:39
樹脂化の恩恵は重量とともに追加工の不要であることが低コスト化に貢献すると思います。
例のものは歯面加工は成形のままでいけるんでしょうか。
とても興味があります。
もし成形のままいける、なら(既に)大いに可能性があると思います。
ディレーラーが不要になればチェンがねじれて牽かれなくなりますしメリットが大きいと思います。
ベルトでも良いわけですし。
※車輪の脱着が面倒か。
 フレーム側にギア残せば良いですよね。

UCIって内装式禁止なんですか?
厳しいなぁ・・・。

p.s.
ふと思ったのはクルマのミッションですが
ATの機構のままMT化って無理があるんですかね?
Unknown (Mr.H)
2012-12-17 10:44:56
mitsuさん
流石、鋭いですね。
このギアは、精度が必要なので、歯部も軸部も加工しています。
確かに、無加工は樹脂の大きなメリットなのですが、この製品の場合、樹脂の静音性によりコストダウンができた…との特殊性があります。(詳しくは、勘弁して下さい)

UCIでは、確か、外装式だけだったと記憶してますが。もう一度、ちゃんと読み返しときますね。

ATの機構でMTって、2ペダルATになるんですかね?
多分イメージは、DCTだと思いますが、電磁クラッチが、この構造だと厄介かもしれません。
ただ、既に電源は自転車に載っているので、考えてはみたい話ですね。ちょっと、妄想してみます。

では
Unknown (mitsu)
2012-12-17 19:57:33
言葉が足りなくてスミマセン。
クルマのATの駆動は油圧ですが
自転車の内装式はワイヤーで牽いてるので
クルマのATの機構をそのままにMT化(シーケンシャルシフトになっちゃうかもしれませんが)できるのかな、と思った次第です。
なのでクルマのハナシでした。

が、Mr.Hさんが自転車に発展してくださいました。

DCTのクラッチですが、先日の近未来の高分子の延長で電圧印可で表面摩擦係数を変化できるような材料の可能性はありそうな気がしますがどうでしょうね。
※磁性流体なんかも使えそうですかね。
Unknown (Fit)
2012-12-17 22:00:54
すごい!ホントにATみたいだ。
Unknown (Mr.H)
2012-12-18 08:46:16
電圧印加で摩擦係数が変わるのは、面白い考え方ですね。剛性は変えられるので、接触面積を変えるようにすれば、摩擦力は変えられるかもしれません。

磁性流体は、…ウチで開発段階にあるネタです…。可能性は多いのですが、難しい所も多いので…。(すみません。これも言えないネタなので、勘弁して下さい)

では

コメントを投稿