冬の長良川クリテの日。
このレースが、ずっと目標だった。モリコロもトロバラも（←焼肉ではないよ）、このレースの調整と言って憚らなかった。
このレース、サイクルロードレース協会（CRRA）が主催し、マトリックスがレース運営に携わる、ガチな人向けのレベルの高い大会です。
ビギナークラスでさえ、レース中は怒号が飛び、みっちりとした集団走行の中で展開されるレースとなります。
有名無名、多くのクラブチームが参加しており、去年は「ボンシャンス飯田」が出てましたかね、ビギナーに。
そんな、2012年の冬の長良川クリテに参戦してきました。クラスはビギナーⅡ（3周）です。
いい天気。でも朝からめちゃんこ寒い。外気温は…0℃。帰りも3℃だったから、寒いのなんの。風は微風。ゴールはやや追い風になります。
今日はお世話になってるFITさんのジャージを着て走ります。同じチームで0さんとH田さんも参加されているので（＠ビギナーⅠ）、スタート前しばし談笑。頑張りマス。
召集で周りを見渡すと、…なんかおかしい。ビギナーⅡなのに、クロスバイクや小径車はいないのはもちろん、俗に言うレース向けフレームに、ディープリムが標準装備となりつつあるかな。
まぁ、オイラもドグマにコスカポなんで、すっかり溶け込んでますが。
メンツもおかしい。こんなクラスでも、見るだけで、すっかり走りこんだ人が多いのが分かる。
みんな絞れているし、いい筋肉の人もいる。メタボな人や、ガリの人はおらず、中学生や女性がちらほら程度。
こりゃ、厳しいレースになりそうですね。
スタートラインに並び、30秒前、十字を切る。10秒前、緊張感一杯で前を見つめて、スター…？あれ、ピストルが鳴らない？薬莢不良で、数秒遅れでスタート！
最初の半周はニュートラル走行です。マトリックスの選手が前を引きます。マトリックスがいいペースを作って、リアルレーススタート！
最初の1周はおとなしめ。加速も緩く、速度は出てるけど、キツくはない。
今日は前で展開したいので、1周目が終わった後のコーナーでインに飛び込み、前に出ました。3番手にいます。
出してもらった以上、向かい風の中で、ある程度は引かなくていけないのは覚悟してましたが、今日は先頭の人に引きが長く、強力でした。
結局、一瞬だけローテに加わり、2周目の追い風ゾーンへ。
ここでも、脚を溜めるべく、5番手ぐらいで走りますが、そろそろ後続が本気になってきました。
後でどっかのチームが、「前で展開して！」と叫びながら、高速列車を作り押し上げていきます。
「まだ早い」とここは我慢して中盤で3周目に、コーナーでインに飛込み、数台抜きますが、ここでは相手も大人しく譲ってくれません。前車のリアにハスリながら（怖かった…）、立ち上がり、向かい風ゾーンへ。勝負どころです。
ペースが速い！
完全に一列棒状ですが、隣の人と激しい、場所取り合戦。
お互いに引かず、肩が触れ合う距離のまま、並走することに。ここで引いたら、絶対、列車に入れてもらえません。
この直線で、心拍はイッパイイッパイに。こんな高速で走られては、脚すら残っていません。（弱い…）
呼吸はヒューヒューと言い、「脚が痛い」と感じながらも、「でも、まだ走れる」と自分を騙して、最終コーナーを曲がります。
更に集団は加速！
ここで、私も加速が遅れます。もう加速する脚なんて残っていません。ジリジリ遅れながら、集団は崩壊気味。バラバラと人が降ってきます。
ここで、踏ん張って、もう一度加速。なんとかトップ集団らしき一団の後方に取り付くことが出来ました。脚は終わっている状態を超えています。
そして、集団は超高速のまま最後のスプリントへ。
このスプリントは、随分早い段階で開始されました。残り500mぐらいから、最初のスプリント（アタック？）が開始されます。
周りの人達も、みんな自分と同じく、「いっぱいいっぱい」の状態。でも、遅れまいと、みんな腰を上げてスプリントに。私も続きます。
腰を上げた人達が「どいてっ！」と前でタレた人を退かせます。が、その人が、脇に寄るべく斜行を始め、私の進路が塞いできます。
接触しそうになりながら、「右、いるぞ！」と怒鳴り（←でも、後で謝りに来てくれた気持ちのいい青年でした）、踏みなおし。
でも、所詮はヘタレのスプリント。加速するより、現状維持のまま、ゴールへなだれ込みます。
「あともう一回加速できたら、順位を上げれた」と10位前後の人は、全員言うはずです。
ギリギリの我慢比べの中では、決定的な加速はできません。出来る人が、上位でゴールしています。
13位でゴール。
心拍は100%を超えていたでしょう。酸欠状態のまま、しばし、もんどり打って、痛みに耐えます。
出し切りました。去年の6位よりも、ずーといいレースが出来ました。
昨日、「集団走行できればいい」と書きましたが、その（自分にとっての）高い目標も達成です。
もちろん、くやしいです。
「最後に踏み切れない」、そんな課題をはっきりと、突きつけられました。特に最後の1周で「オールアウト寸前の状態でスプリントを続けろ」ってな感じの練習が、絶対に必要です。
たとえビギナーⅡでも、勝つと言うのは、想像以上に難しいです。
来春は…と考える前に、今は養生します。たった9kmで、脚がもうボロボロで、このブログを書いてる今も、痛いのなんの。
さあ、これからは、心置きなくクリスマス会、忘年会できます。（あれ？金曜日も飲んでなかったっけ？）
そして、しばらくはレースを考えることなく、フルチンで大好きなローラに夢中になれます。（…ええ、変質者ですよ）
「自分の中でレベルアップできればいい」や「自分との戦いに向き合いたい」なんて言ってる方々、長良川クリテで「他人との言い訳のない戦い」をしませんか？
どんなクラスでも、間違いなく、自分の限界まで追い込めますよ。（コレが楽しい）
長文に付き合って頂き、ありがとうございました。
（↑帰宅後、クリスマスツリーとドグマのツーショット）
今日はここまで
このレースが、ずっと目標だった。モリコロもトロバラも（←焼肉ではないよ）、このレースの調整と言って憚らなかった。
このレース、サイクルロードレース協会（CRRA）が主催し、マトリックスがレース運営に携わる、ガチな人向けのレベルの高い大会です。
ビギナークラスでさえ、レース中は怒号が飛び、みっちりとした集団走行の中で展開されるレースとなります。
有名無名、多くのクラブチームが参加しており、去年は「ボンシャンス飯田」が出てましたかね、ビギナーに。
そんな、2012年の冬の長良川クリテに参戦してきました。クラスはビギナーⅡ（3周）です。
いい天気。でも朝からめちゃんこ寒い。外気温は…0℃。帰りも3℃だったから、寒いのなんの。風は微風。ゴールはやや追い風になります。
今日はお世話になってるFITさんのジャージを着て走ります。同じチームで0さんとH田さんも参加されているので（＠ビギナーⅠ）、スタート前しばし談笑。頑張りマス。
召集で周りを見渡すと、…なんかおかしい。ビギナーⅡなのに、クロスバイクや小径車はいないのはもちろん、俗に言うレース向けフレームに、ディープリムが標準装備となりつつあるかな。
まぁ、オイラもドグマにコスカポなんで、すっかり溶け込んでますが。
メンツもおかしい。こんなクラスでも、見るだけで、すっかり走りこんだ人が多いのが分かる。
みんな絞れているし、いい筋肉の人もいる。メタボな人や、ガリの人はおらず、中学生や女性がちらほら程度。
こりゃ、厳しいレースになりそうですね。
スタートラインに並び、30秒前、十字を切る。10秒前、緊張感一杯で前を見つめて、スター…？あれ、ピストルが鳴らない？薬莢不良で、数秒遅れでスタート！
最初の半周はニュートラル走行です。マトリックスの選手が前を引きます。マトリックスがいいペースを作って、リアルレーススタート！
最初の1周はおとなしめ。加速も緩く、速度は出てるけど、キツくはない。
今日は前で展開したいので、1周目が終わった後のコーナーでインに飛び込み、前に出ました。3番手にいます。
出してもらった以上、向かい風の中で、ある程度は引かなくていけないのは覚悟してましたが、今日は先頭の人に引きが長く、強力でした。
結局、一瞬だけローテに加わり、2周目の追い風ゾーンへ。
ここでも、脚を溜めるべく、5番手ぐらいで走りますが、そろそろ後続が本気になってきました。
後でどっかのチームが、「前で展開して！」と叫びながら、高速列車を作り押し上げていきます。
「まだ早い」とここは我慢して中盤で3周目に、コーナーでインに飛込み、数台抜きますが、ここでは相手も大人しく譲ってくれません。前車のリアにハスリながら（怖かった…）、立ち上がり、向かい風ゾーンへ。勝負どころです。
ペースが速い！
完全に一列棒状ですが、隣の人と激しい、場所取り合戦。
お互いに引かず、肩が触れ合う距離のまま、並走することに。ここで引いたら、絶対、列車に入れてもらえません。
この直線で、心拍はイッパイイッパイに。こんな高速で走られては、脚すら残っていません。（弱い…）
呼吸はヒューヒューと言い、「脚が痛い」と感じながらも、「でも、まだ走れる」と自分を騙して、最終コーナーを曲がります。
更に集団は加速！
ここで、私も加速が遅れます。もう加速する脚なんて残っていません。ジリジリ遅れながら、集団は崩壊気味。バラバラと人が降ってきます。
ここで、踏ん張って、もう一度加速。なんとかトップ集団らしき一団の後方に取り付くことが出来ました。脚は終わっている状態を超えています。
そして、集団は超高速のまま最後のスプリントへ。
このスプリントは、随分早い段階で開始されました。残り500mぐらいから、最初のスプリント（アタック？）が開始されます。
周りの人達も、みんな自分と同じく、「いっぱいいっぱい」の状態。でも、遅れまいと、みんな腰を上げてスプリントに。私も続きます。
腰を上げた人達が「どいてっ！」と前でタレた人を退かせます。が、その人が、脇に寄るべく斜行を始め、私の進路が塞いできます。
接触しそうになりながら、「右、いるぞ！」と怒鳴り（←でも、後で謝りに来てくれた気持ちのいい青年でした）、踏みなおし。
でも、所詮はヘタレのスプリント。加速するより、現状維持のまま、ゴールへなだれ込みます。
「あともう一回加速できたら、順位を上げれた」と10位前後の人は、全員言うはずです。
ギリギリの我慢比べの中では、決定的な加速はできません。出来る人が、上位でゴールしています。
13位でゴール。
心拍は100%を超えていたでしょう。酸欠状態のまま、しばし、もんどり打って、痛みに耐えます。
出し切りました。去年の6位よりも、ずーといいレースが出来ました。
昨日、「集団走行できればいい」と書きましたが、その（自分にとっての）高い目標も達成です。
もちろん、くやしいです。
「最後に踏み切れない」、そんな課題をはっきりと、突きつけられました。特に最後の1周で「オールアウト寸前の状態でスプリントを続けろ」ってな感じの練習が、絶対に必要です。
たとえビギナーⅡでも、勝つと言うのは、想像以上に難しいです。
来春は…と考える前に、今は養生します。たった9kmで、脚がもうボロボロで、このブログを書いてる今も、痛いのなんの。
さあ、これからは、心置きなくクリスマス会、忘年会できます。（あれ？金曜日も飲んでなかったっけ？）
そして、しばらくはレースを考えることなく、フルチンで大好きなローラに夢中になれます。（…ええ、変質者ですよ）
「自分の中でレベルアップできればいい」や「自分との戦いに向き合いたい」なんて言ってる方々、長良川クリテで「他人との言い訳のない戦い」をしませんか？
どんなクラスでも、間違いなく、自分の限界まで追い込めますよ。（コレが楽しい）
長文に付き合って頂き、ありがとうございました。
（↑帰宅後、クリスマスツリーとドグマのツーショット）
今日はここまで