

これが問題の排水口。口径10cm。一晩の雨で半分の高さ泥に埋まった。すでに泥水が共同排水路に流れ込んでいる。

お隣の空き地に突然振って湧いたような話が持ち上がった。
我が家の敷地よりも幾分広い雑木林だったが、持ち主の息子が家を建てるという段取りになっていた。去年まではー
ところが設計も住み工事には去夏何月ころ着工の手筈になったと直接いわれていたし、息子夫婦とも歓迎しますよーと談笑していた。
ところが一転。
ここに太陽光パネルを設置するという。
場所は阿蘇カルデラの中。しかも南外輪山の中腹であり「世界農業遺産」に認定されている土地。世界有数のカルデラであり湧水と赤牛の牧場の里。
ここに突如近代文明の象徴たる太陽光パネルを設置するという。外輪山の中に文明の先進機器が姿を現すというのだ。
この場所は元々いや現在の別荘地をして開発をしたし、居宅の建築が進んでいもいる。
みな他所(都市部)から自然の景観を求めて引っ越してきた人ばかり。
都会の電車、高層ビル、車の多さに辟易した者達が癒しを求めてやってきた。ここに最新の文明機器がでんと居座るとなれば去住民は殆どが反対する。
木々の緑の中に黒々とした光り輝くパネル広大な敷地に設置されるのだ。
これは近代対前近代との対決の構図といえば言い過ぎか?
さて近隣住民で自治会を組織、活動を始めた。その手始めにこの設置反対運動を行った。住民と設置者との話し合い。
地権者は自分土地に何を作ろうが勝手ではないかと意気軒昂。住民は自然の景観を大切に!両者の意見は対立のまま、結局見えないようにフェンスを張る。目隠しの木を植えるなどで折り合いをつけるしかなかった。
相手の施主は小さな地方自治体の副市長様。「お偉いさん」なのだ

私の言い分は不変。自然の景観を守れ!売電による個人の利益追求よりも環境保全のほうが価値が高いとー
太陽光発電には政府の推奨があるらしいし、補助金も出るようだ。要は知らぬ。原発が地震で倒壊の憂き目にあい、さらに中東から油が政治情勢の転変によりうまい具合に入ってこない中、クリーンエネルギーとして風力と太陽光はエリートであることは認める。価値の相克になる。
さて突然、パネルを設置する基礎のコンクリが埋められた後、四囲に1m弱の溝を掘った。そして家を建てるために作っていた排水溝にこの溝に集まる雨水を流すという事態になった。3日ほど前の事。
工事を終えたところで気付いた。現場を挟む我が家とお隣のご主人と話し合い、原野を切り開いただけの土がむき出しの平地で四囲の溝のコンクリ=U字溝を入れないという。こうなると雨が降れば泥水が溢れ、配水管に泥水が流入する。そして乾けば管内に泥が堆積しパイプは詰まる。ここを4軒の生活排水が流れているのだ。排水管といっても口径15cm程度の小さなもの。
詰まれば大事の事態に発展する。
そこで動いた。工事業者、施主、地元民、開発不動産業者との話し合いを昨日行った。
高飛車だった施主もついに頭を下げた。
結果、溝を埋め戻し、自然の地下浸透で雨水を処理するという原始的方法を撮ることに合意。
完勝ではないが、気分は幾分スッキリした

