おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

日常の奥に潜む暗渠

2011年05月31日 06時58分37秒 | 日記
阿蘇の五岳に薄い雲が掛かっていて、朝日はその向こうにいる。

今日も天気は良さそうだ。

久しぶりに天気で昨日は一日畑仕事をやった。

ズッキーニを始めて植え、タマネギを1列、収穫。引き抜いたタマネギはそのままビニールマルチの植えに置いて乾している。

準備を整えていた畝に白ゴマを植えた。ゴマはすでに3畝白1、黒2植え付けいるので4列目。ゴマは体にいいし使い勝手がある。

ポットで種から育てたキュウリの苗も棚まで作って今か今かと出番待ちの畝にしっかり植えた。これから大活躍するトマトと並ぶ夏の主役だ。

スナップエンドウを毎日食っている所為か、髪が濃くなった気がする。それに体重が83.6kgあったものが昨日77.8kgまで落ちた。

心臓病持ちにとっては体重を落とすことは実感としても必要だ。
しかし、その割には足が下半身がだるいのは何故だろう?飲み過ぎだとは思うのだが・・・

きつい夢を見た。

飛行機に乗っている。

知らない人と一緒にいるのだが、急にグラついたかと思うと急転直下落ちていく。そして体勢を取り戻すのかと思うとそのまま墜落。そして自分は・・・意識はある。意識は墜落現場を空中から見下ろしている。
この意識はなんだろう。神になってしまったのか?どこか高い建物の屋上から現場を見ているのか?

しかしこのいやーな気分は何だ!

苦しくなって目が覚めた。

大学のテキストブックに使われている「西洋思想を学ぶ」という本を読み始めた。ソクラテスから遡っていくような編集になっている。おもしろくないので古代からと近代から両側から読み出した。アリストテレスまで読んで、近代はフロイトとソシュールまで読んだ。

夢はフロイトの所為か、それとも片山恭一の「君の知らないところで世界は動く」を読んでいるが恋人のカヲルが心を病み精神病院に入院してしまう。

何故彼女が発症したのか?大学に合格し、二人の愛は障害なく進んでいるはずなのにー
日常性の中に落とし穴があって、知らず彼女はその底なしの暗渠に落ちてしまったのか?「抑圧」の原因がまだ見えない。
本はドラマ化されたのだろう。情景が目に浮かぶように的確に表現されている。

精神病院からの一日だけの逃避行の場面を今朝読んだ。親友のジーコと3人でカヲルを病院から連れ出す。そしてどこか知らない急炭鉱のある島に辿りつく。片山は九大出身なので高島炭鉱のことか?浅瀬で繋がっている小さな島にカヲルは夜中一人で彷徨い出る。連れも戻しに行く主人公。満潮になると道が消えて島は本島から切り離されてしまう。
帰り道は次第に潮が満ちてくる。とうとう胸まで海水に浸かる。

この恐怖感は人間の心に潜在的に奥深く宿っているものなのかもしれない。

どうも今日は調子が出ないぞ。

気分を吹っ切って、さあゴミ出しだ

台風一過

2011年05月30日 06時47分53秒 | 日記
一日台風を感じ続けた。

仕事をしていれば、屋内にいて時々窓を打つ風や雨の滴を褪めた目で眺めながら、心の隅っこでチラッと感じていたことだけれど、今は有り余る時間の中に居る。
朝から雨に打たれて夏作物の棚の補強をしたり、庭のパーゴラ(まだ束石をはめてコンクリで固定していない)を倒壊予防のために予め倒したり、風で揺さぶられて腐る前にイチゴを捥いで食べたり・・・

風は舞う様に吹いた。折角咲いた我が家の牡丹の白い花弁が風で飛んだ。



残った開きかけのピンクの牡丹を支柱を立て紐で結んで保護してやった。
さっき見たら健気に生き残っている。



庭を見回しても、畑を見ても被害はなさそうだ。

それにしても久しぶりの太陽、眩しいばかりの朝日が部屋に差し込んでいる。ありがたい事だ。

なぜか心が晴れ晴れするぞ。焼酎の飲みすぎで少し肝臓が弱っているのだろう。足がとてもダルイのだが、気分は最高。

今日はポットの苗を畑に植えよう。棚も作って今か今かと舞っている畝にキュウリを植え、初めて育てるズッキーニを植えつけよう。

まだトマトの苗、ウリ、かぼちゃが残っている。それぞれ第2弾だ。

昨夜も食べたが、スナップエンドウ今年はいい出来だ。畝を3列作って、時間差もあるのでしばらく楽しめそう。お世話になっている近所のみなさんにも差し上げられるのもありがたい。

山芋の芽が今4個だけでているのだが、10分の4。あとは腐ったのだろうか・・・後で手で探ってみよう。

ジャガイモを先日妻が勝手に一株掘り出した。そして曰く「今年はだめみたい。こんな小さい芋ばかり・・・」

作ったものにとって何て冷酷な言葉

まだこの土地では収穫は一月先。その間にちゃーんと大きくなってるって・・・

タマネギだってちゃーんと拳骨くらいには育ったじゃないかー

もうすぐタマネギ(畝2列は採り入れ、東京の姉のところに送ってやった)を全部収穫するのだが、その後何を植えよう。

もうあらかた夏物植えたぞ。トマトもキュウリ、カボチャ、里芋、山芋、もうすぐ生姜(芽が出るまであと少し)、春菊、ニンジン、ゴーヤ、ナス、しし唐、唐辛子、とうもろこし、オクラ、ゴマ、紫蘇、ソラマメ、落花生、グリンピース、スイカ、ウリ、フダンソウ、芽キャベツ・・・・

今年はヒマワリは食用ではなくて観賞用に植えようと思っている。食用は面倒で私には合わない。

そういえば今年の顕著なシルシがある。それは雑草としてコスモスがあちこちに生えていること。その量はすごい。畝の中にも間道にものり面にも、今年の秋は素晴らしい一面の百恵ちゃんになりそう。(「コスモス」の花の意味)・・・。

晴耕雨読ー濡れながら作業、寝ながら読書

2011年05月29日 07時16分20秒 | 日記
風雨が強まってきた。雨を乗せた東からの風が窓を叩いている。昼頃には暴風域に入るという。

さてどうなることか?不安であり、どこか初めての経験なので(この土地ではー)興味もある。

懐中電灯3機?用意し、これから雨戸も閉める。畑や庭の果樹は運を天に任せるしかない。

昨日熟したイチゴは風雨でどうにかならないうちに千切って食べた。

全身がずぶ濡れになったので、シャワーを浴びて着替えた。ここでは下着もまだ長袖のシャツだ。パッチは穿いていないがー
この数日暖房も入れている。

昼食を終えるとすることがないので、ベッドで本を読むことにする。
精神が弛んで来た所為か、読書は布団の中か、風呂で読む時間が多い。ベッドの脇のテーブルには赤鉛筆も置いている。

小檜山博の「光る女」は痛快だった。奥野健男が「時にはこのような破天荒な物語も純文学の世界にあってもよい」と評している。

ジャンルの問題ではないように思う。面白かった。原始人のような豪快で野生的な男が東京に熊皮のチョッキを着て、競馬用の短ズボン履いて、しかも裸足で現れる。
からんでくるヤンキー10人を簡単にふっ飛ばしてしまう。185cmの大男で、お金の使い方も大胆。いつも背負っているナップザックに土方で稼いだ現金を百万単位でビニール袋に入れていて、飲み屋でこれを惜しげもなく使ってしまう。

別の本で「近代とは何か」という社会学的に分析した固いものを読んでいるが、都会的生活=近代に対して北海道の山奥からやってきた野生人の話は繋がっている。

野生人は雑誌社に勤めるインテリの女と恋をして、引っさらう様にして北海道に「俺の嫁」として連れ帰る。

清水幾太郎の「ジョージ・オーウェルの『1984年』への旅」(文藝春秋)も読み終えた。
ジョージ・オーウェルの原作はまだ読んでいないが、清水のこの本で概要は掴めた。

村上春樹の「1Q84」の執筆動機になっているらしいことはわかっていたが、その点に関してはじっくり考えてからまたいつか機会を作ろうと思う。

一つ言えることは60年安保、70年安保を潜って来たものだけが体感的にわかるものが両者に存在する。
ソ連は崩壊したけれども中国があり、北朝鮮が日本の政治に大きな影響を持ち続けている。

いずれ「体制」は崩壊の道を辿るだろうが、スターリンとトロツキーの相克の問題は永遠のテーマであり、日本の現状を考える際にも示唆に富む。

読後感想として、清水の本はよくわかったし、おもしろかった。

新しい本を取り出して読み始めたのは、片山恭一の「君の知らないところで世界は動く」。
なかなか滑り出し順調だ。

今日もまた雨読かなー


雨中、畑の台風対策

2011年05月28日 11時50分26秒 | 日記
今年は地震を含め地球の変動が大きい。

「想定外」という流行語がよく使われるが、こと地球の場合その誕生46億年の時間の中では、地震も台風も大雪も大雨も洪水、土砂崩れ、津波、火山の爆発も現在では想像をはるかに超えるスケールで起こっていた筈だ。人間の誕生は今から200万年前この地球のことは知らないことばかりだといってもいい。間借り人が「ホモ・サピエンス(知恵)」といって王者然として傲慢になり過ぎている。地球の前では謙虚であれ!

台風が1号から今回の2号と大当たりだ。

南郷谷はよく風が通る。特に住んでいるこの土地は風の通り道。冬の北風には悩まされたし、台風は恐らく南東方向から吹いてくるのではないかー

移住して1年とちょっと、去年は台風は来なかった。
直撃の場合、暴風雨圏の場合を想定して、畑のマメ棚の補強、作物で背の高い風に倒される恐れのあるものに支柱を立てたり、ロープで囲ったりした。棚は倒れないように補強用支柱を打ち込んだし、支柱の前後をロープを張って強化した。

朝からの作業だった。まだ雨は落ちていなかったのだが、だんだん雨が強くなりだして、雨中の作業となった。

「そんな雨の中、変人と思われるわよ」と妻の声が聞こえる。

作物に愛情を注ぐから美味しい新鮮なものが食べられるのだ。

ちょっと位の雨へっちゃらさ

サイドテーブルできたけど・・・?

2011年05月27日 07時11分32秒 | 日記
昨日は一日中雨。駐車場の中で只管テーブル製作に当たった。何とか形は出来上がった。

色を塗って、後はキャスターを取り付けるだけ。



マホガニー色が好きなので天板を明るく、支柱を濃いブラウンで塗ってツートンカラーにした。店に売ってあるものは合板で軽いけど、値段はけっこうする。

これは家にあった廃材使用と支柱用に杉垂木45×45の2mを1本120円で買って、キャスター一個80円を4個。合計440円。

重厚な感じに仕上がったけど、部屋に置いた場合、少し重すぎやしないか・・・

今、スナップエンドウが盛んに生っている。毎日採り入れて近所に配ったり、食卓に上る。



ここ数日は畑の作物が中心で、肉が遠い

南阿蘇は赤牛の産地でうまいのだが・・・人が訪ねてこない限り滅多に口にすることがない。

昨日はキャスターを買いに大津に降りた際に、昼をリンガーハットで食べた。チャンポンは大好物の一つ、久しぶりだ。

客が多く、少し待たされた。メニューを見るとサービス期間なのか麺の増量ができるという。200g、300g、400g。妻が300g、私は普通の2倍の400gを注文。餃子とのセットで690円也。

チェーン店特有の作られた(マニュアル通り)笑顔と虚勢がここにもあった。

味もマニュアルに従って作るのだからどの店も同じ筈だが、ここで食べた味は少し変化していた。リンガー独特の嫌な味が消えて、食べやすくなっていたが肉野菜の量が圧倒的に少なくなっていた。麺のサービスをするからバランスとっているのだろう・・・

チャンポンならやっぱ天草だ。