飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

乱歩NO.61・・・<青銅の魔人/1955年>

2006-10-10 | 江戸川乱歩
青銅の魔人 製作:1955年松竹 監督:穂積利昌 出演:若杉英二、片山明彦、藤乃高子 松竹の少年探偵団、第2作目です。前作と同じように複数構成となっています。    第1部 (タイトルなし)    第2部 謎の夜光時計    第3部 恐怖の天守閣    完結篇 決闘獅子ケ島 映画は青銅の魔人が夜の街を徘徊するところから始まります。デザイン的にはちょっと愛嬌のあるお面で、頭には中世西洋の . . . 本文を読む
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乱歩NO.60・・・<怪人二十面相/1954年>

2006-10-09 | 江戸川乱歩
怪人二十面相 製作:1954年松竹 監督:弓削進 出演:若杉英二、藤乃高子、須賀不二夫 怪人二十面相が映画化されたのはこの作品が初めてである。映画会社は松竹。ボクの中では二十面相は松竹が作るイメージではないので意外です。映画が製作された時代が時代ですから、全体のテンポはおっとりゆったりです。台詞もどことなく棒読みな印象。当時のことはわかりませんが、子供達が観る映画ということで集中力が続かないの . . . 本文を読む
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乱歩を巡る言葉22・・・横溝正史のぼやき

2006-10-06 | 江戸川乱歩
写真は探偵寸劇の乱歩(左)と横溝(中央) 江戸川乱歩と横溝正史。ミステリー探偵小説の2大巨匠である。乱歩は明智小五郎、横溝は金田一耕介の名探偵の生みの親。神戸で薬局を経営していた横溝を探偵小説の世界に引っ張り込んだのは乱歩であったという。そして横溝は雑誌「新青年」の編集長として乱歩の名作「パノラマ島奇譚」と「陰獣」の生みに立ち会っている。乱歩はいたく横溝を気に入っていたらしい。しかし、横溝は . . . 本文を読む
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乱歩を巡る言葉21・・・「人でなしの世界」―乱歩の怪奇小説/紀田順一郎

2006-10-05 | 江戸川乱歩
「人でなしの世界」―乱歩の怪奇小説/紀田順一郎 「乱歩」新保博久・山前譲編/講談社 ミステリーというジャンルに弱い私。紀田順一郎はその分野の評論家として重鎮であることを以前、江戸川乱歩に関するトークショーを聞くまでは知りませんでした。乱歩誕生百周年を記念して発刊されたという新保博久・山前譲の編集による重厚な本『乱歩』(古本屋で購入)その上巻に紀田順一郎さんの乱歩論が掲載。怪奇小説というジャンルに . . . 本文を読む
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乱歩を巡る言葉20・・・名作平積み大作戦(NHK・BS-2)/大槻ケンヂ

2006-10-04 | 江戸川乱歩
名作平積み大作戦/NHK・BS-2 押絵と旅する男/大槻ケンヂ 10月1日NHK・BS-2で放送のTV番組 「名作平積み大作戦」にてロック歌手・大槻ケンヂ氏による江戸川乱歩作品のプレゼンテーションがあった。プレゼンテーターが名作小説の読みどころなどや、どこがに作品の素晴らしさがあるかなどをプレゼンする。それを聞いた観客が、その作品を読みたくなったか、そして書店が平積みしたくなったかを競う企画構成 . . . 本文を読む
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乱歩NO.59・・・<乱歩R・怪人二十面相 /2004年>

2006-10-03 | 江戸川乱歩
乱歩R・怪人二十面相 放送:2004年よみうりテレビ 演出:池添博 出演:藤井隆、大滝秀治、岸部一徳、藤谷美和子、南野陽子 怪人二十面相というタイトルが付けられていることにより、観るものは当然ながら登場人物が何らかの形で、その二十面相に関係があるのだろうと考えるのが普通だろう。このドラマでは、はっきりと明言はしていなかったが、岸部一徳演じる雷道所長が回を追うごとに怪しく描かれてきます。そして、 . . . 本文を読む
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乱歩NO.58・・・<乱歩R・化人幻戯 /2004年>

2006-10-02 | 江戸川乱歩
乱歩R・化人幻戯 放送:2004年よみうりテレビ 演出:五木田亮一 出演:藤井隆、葉月里緒奈、布施明 江戸川乱歩の原作『化人幻戯』はカマキリがキーワードだ。メスのカマキリは交尾の最中、オスを頭から食べてしまうという、その本能的行動パターンをこのヒロインに投影し描いている。はたして葉月里緒奈はメス・カマキリになり得たか? 一時期、葉月里緒奈は魔性の女などとマスコミに騒がれた時期があったように . . . 本文を読む
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