わたなべ正博の「万歳録」

日本共産党上田市議会議員「渡辺正博」の日記帳(まんさいろく)
2009年5月3日スタート

住民の反対を政府が金で黙らせるやり方に強烈な既視感を覚えます

2018年03月09日 22時57分03秒 | 日記
 高知県大川村は人口400人、離島を除く日本で一番小さな自治体です。昨年は一時、村議会維持も危ういと報じられたほどの過疎。実は背景に、50年以上前のダム建設があったことを、トラッシュマスターズの舞台「埋没」(東京の座・高円寺、11日まで)で知りました
▼1960年代、巨大な早明浦(さめうら)ダム建設計画が持ち上がります。村の主要な集落が水没するダム計画に、村民はこぞって猛反対します。しかし政府の示した高額の補償金が、次第に人を狂わせていきます
▼「国のやることに、こんな小さな村が反対しても無理かもしれん」という声が出始め、村は反対派と交渉派に分裂。ダムは着工され、4千人いた人口は10年で半減。その後も減り続けたのです
▼住民の反対を、政府が金で黙らせるやり方に強烈な既視感を覚えます。舞台では沖縄の米軍基地建設の話題も出ます。作・演出の中津留章仁さんも「原発も沖縄もこれとまったく同じ構造です」と語っていました
▼お金に代えられないものがあることを、福島第1原発事故で私たちは痛いほど学んだはずです。なのに政府はやり方を変えません。沖縄県名護市では、米軍新基地建設を押し付けるため、自公推薦の市長が誕生するや、在日米軍再編交付金の支給再開に動きました
▼大川村では交渉派もダム反対の思いは同じだったと、舞台で古老が語ります。基地をめぐって、世論が二分して見える沖縄も、実は基地反対では同じではないか―古老のセリフからそう考えさせられました。

3月8日(木)のつぶやき

2018年03月09日 04時36分24秒 | 日記