わたなべ正博の「万歳録」

日本共産党上田市議会議員「渡辺正博」の日記帳(まんさいろく)
2009年5月3日スタート

南ア新大統領に祝辞・・・共産党志位委員長

2018年02月28日 21時25分05秒 | 日記
 日本共産党の志位和夫委員長は26日までに、南アフリカの与党・アフリカ民族会議(ANC)の議長で同国の新大統領に就任したシリル・ラマポーザ氏に祝賀メッセージを送りました。
 南アのアパルトヘイト打破のたたかいの中で培われてきた日本共産党とANCとの友好・連帯をふまえ、核兵器禁止・廃絶など平和と社会進歩の課題で南ア政府との協力がさらに発展することを願うと述べました。

しんぶん赤旗・・・今日の「潮流」

2018年02月28日 21時21分41秒 | 日記
 「いったん死んでみると、生きていたころの、どんなにつまらない一日でも…まぶしく輝いて見える」。静謐(せいひつ)の中の、祈りのようなメッセージ。蜷川幸雄三回忌追悼公演・井上ひさし遺作「ムサシ」です。演者の口を通して、故人が語っているような錯覚を覚えました
▼舞台は宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の決闘で幕が開きます。それから6年後、小次郎は生きていて再び武蔵と相まみえるという物語。しかし、たたかいは一向に始まりません。「恨みの鎖」を断とうとする者たちに、あの手この手で阻まれるのです
▼作者の井上ひさしは生前、2009年の初演に向け、対談でこう語っています。「『ムサシ』を書きあげないと、死んでも死にきれない」。その翌年、死去。自分の命の限界を自覚していたのでしょうか
▼演出の蜷川幸雄は10年のロンドン公演に際し、ひさしの思いを代弁。「報復の連鎖はどのようにしたら断ち切ることができるかと考えたのだと思います」。亡霊たちがこの世に思い残したことを語る「夢幻能」の形式で、重いテーマの中に笑いを盛り込みました
▼鳴りやまない拍手。カーテンコールの総立ち。2人の“遺言”を、観客は真っすぐに受け止めたようです。これまで延べ5カ国10都市で上演し、約17万人を動員。「剣よりも力強い日本の詩的作品」(ニューヨーク・ポスト紙)と海外でも評価が高い
▼東京公演を終えた舞台は、3月3日から埼玉、大阪、上海を巡演します。平和への思いが世界に届くことを願いつつ。

6野党結束 「働き方」法案提出断念を 国民の命にかかわる大問題

2018年02月28日 21時18分37秒 | 日記
 長時間労働や過労死を促進する「働き方改革」一括法案などをめぐり、27日、与野党の攻防が続きました。データ捏造(ねつぞう)などで土台が崩れた同法案の提出を狙う政府、与党に対し、共産、立民、民進、希望、自由、社民の6野党は一致して、「国民の生活と命にかかわる」問題である裁量労働制についての再調査や法案提出見送り、「森友・加計」疑惑での証人喚問を要求。26日は深夜まで断続的に開催された与野党書記局長・幹事長会談に続き、27日も与野党の折衝が続きましたが、自民、公明両党が再度行った「回答」は野党の要求に何ら応えず、最後は与野党会談さえ拒否しました。

2月27日(火)のつぶやき

2018年02月28日 04時37分30秒 | 日記

しんぶん赤旗・・・今日の「潮流」

2018年02月27日 17時57分36秒 | 日記
 「21番目の染色体の中に優しさがいっぱいつまっています。多くの人にそのことを理解してもらいたい」。ダウン症者、岩元綾さんの言葉です。ダウン症は、染色体の突然変異によって起こります。21番目の染色体が1本多く3本あります。この多い1本にさまざまな可能性が秘められていると
▼一方、2013年から4年半の間に、5万人超の妊婦が新型出生前診断を受けています。妊婦の血液からダウン症など染色体異常による胎児の病気を調べるもので、他の出生前診断と比べて手軽で精度が高い
▼現在は臨床研究に限定されている新型出生前診断。日本産科婦人科学会は3月の理事会で、一般診療に切り替えて実施施設を大幅に拡大する方針を決定するとしています。これには「命の選別だ」「優生思想につながらないか」などの批判の声も
▼旧優生保護法は1996年、母体保護法に改正され、目的から「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」がなくなりました。母体保護法は、胎児の異常を理由とした中絶を認めていません。それでも、染色体異常が確定した妊婦の9割以上が人工中絶を選択しています
▼その広がりの背景には、家族にかかる子育ての負担の重さや障害者の暮らしを支える施策、体制の不十分さがあるでしょう。私たちには多様な「生」が認められる社会にする責任があります
▼「出生前診断で命の芽を摘むより、ダウン症や障害のある人、すべての人が生きやすい社会をつくる方が先です」。綾さんのこの言葉は重い。

2月26日(月)のつぶやき

2018年02月27日 04時34分25秒 | 日記

シリーズ 憲法の基礎・・・ 9条2項 広島・長崎の経験

2018年02月26日 20時32分29秒 | 日記
 日本国憲法が公布された1946年11月、内閣の「法制局」が『新憲法の解説』を発行しました。その「第二章 戦争の放棄」について、次の一節があります。

 「原子爆彈の出現は、戦争の可能性を擴大(かくだい)するか、又は逆に戦争の原因を終熄(しゅうそく)せしめるかの重大段階に到達した」「識者は、まづ文明が戦争を抹殺しなければ、やがて戦争が文明を抹殺するであろうと眞劍(しんけん)に考えてゐる」

 まさに核時代に突入する中で、戦争と人類は共存できないという認識が9条成立の背景にあるのです。

 46年3月20日、枢密院で行われた幣原(しではら)喜重郎首相の帝国憲法改正案「説明要旨」は次のように述べていました。

 「原子爆弾ノ発明ハ世ノ主戦論者ニ反省ヲ促シタノデアルガ、今後ハ更(さら)ニ之ニ幾十倍幾百倍スル破壊的武器モ発明サレルカモシレナイ」「他日新タナル兵器ノ偉力ニ依リ短時間ニ交戦国ノ大小都市悉(ことごと)ク灰燼(かいじん)ニ帰シ数百万ノ住民ガ一朝塵殺セラルル惨状ヲ見ルニ至ラバ、列国ハ漸ク目醒メテ戦争ノ抛棄(ほうき)ヲ真剣ニ考エルコトトナルデアラウ」

 幣原は、核戦争で数百万の人間が一瞬にして殺されるときが来ると警告したのです。そのうえで、諸国がいつかは憲法9条が示す大道についてくる、としました。こうした発言は、日本国憲法制定(明治憲法改正)議会の審議でたびたび出てきます。

 45年4月~6月にかけて議論され決定された国連憲章は「武力による威嚇、武力の行使」を原則禁止したのに対し、日本国憲法は「戦力不保持」にまで飛躍を遂げています。そこには残酷な侵略戦争への徹底した反省とともに、45年8月のヒロシマ・ナガサキへの人類初の原爆投下という経験が刻まれていました。

 核兵器禁止条約が国連で締結されるに至ったいま、改めて9条2項の人類史的重みが浮かびあがります。

北朝鮮の無法はゆるがせにできませんがスポーツは対立ではなく対話の機運を高めました

2018年02月26日 20時29分31秒 | 日記
 ひとつのジャンプを身につけるために、なんど転んできたのだろう。100分の1秒を縮めるために、どれほどの練習をつみ重ねたのだろう。チームの絆を深めるために、どれだけの時をともに過ごしたのだろう
▼雪や氷を滑り、跳び、舞う。メダルの色や、あるなしにかかわらず、選手たちの努力の結晶がきらめいた韓国・平昌冬季五輪。より高みをめざす世界の若者が力と技をぶつけ合い、友情をはぐくみました

▼オリンピックには後々まで語り継がれる名場面があります。スケートの女子500メートル。小平奈緒さんと韓国の李相花(イサンファ)さんが肩を寄せ合い、互いに「尊敬している」「誇らしい」と心を通わせた姿は今大会のハイライトに
▼国をこえ、健闘をたたえあう場面がいくつもあったすがすがしい大会でした。ぎりぎりのたたかいのなかで発揮されるスポーツ精神は、人間賛歌や人類愛につながります。同時に、それが現実の社会や世界と重ならないもどかしさも
▼韓国まで行って軍事演習の再開を迫り、自国のメダルばかりはしゃぐ首相。同じ自民党の議員は、カーリング女子の準決勝で日本を破った韓国を描いた記事を「ちょうにち新聞」とやゆする。これで次の五輪を開く資格があるのか
▼軍事衝突の緊張が高まるなか、南北が歩み寄り成功させた「平和の祭典」。北朝鮮の無法はゆるがせにできませんが、スポーツは対立ではなく対話の機運を高めました。選手たちの力には及ばずとも、私たちにも政治を動かすことはできるはずです。

2月25日(日)のつぶやき

2018年02月26日 04時41分53秒 | 日記

これでわかる・・・労働時間データねつ造問題

2018年02月25日 21時04分35秒 | 日記
「働き方改革」一括法案に盛り込まれた「裁量労働制」の拡大をめぐる労働時間データねつ造問題は、政権ぐるみのデータ偽装疑惑の様相を呈しています。経緯と問題点、背景をQアンドAで―。

Q 何が問題に?

A 虚偽データで誘導

 発端は安倍首相が1月29日に「裁量労働制で働く方の労働時間は平均的な方で比べれば一般労働者よりも短いというデータもある」と答弁したことです。

 厚労省の「2013年度労働時間等総合実態調査」で、平均的な一般労働者の労働時間は9時間37分、裁量労働者の労働時間は9時間16分だとして、裁量労働を拡大しても長時間労働にならないとアピールしたのです。

 しかし、野党の追及でこの数値がねつ造されたものであることが明らかになりました。

 一般労働者は、「最も長い1日の残業時間」に法定労働時間の8時間を加えて、長くなるように加工。一方、裁量労働者のほうは1日の「労働時間の状況」の集計で、これも実労働時間でなく事業者が判断した時間でした。

 調査方法も性質も異なり比べられないものをねつ造して比較し、偽りの結論へ誘導していたのです。

Q 裁量労働とは?

A 「定額働かせ放題」に

 裁量労働制は、仕事の仕方を労働者の裁量に委ねる代わりに、いくら働こうが労使協定で決めた時間だけ働いたと「みなす」制度です。協定で8時間となれば10時間働いてもそれ以上残業代は出ません。労働者から「定額働かせ放題」と批判され、実際に過労死も起きています。

 裁量労働は、企画業務と専門業務に限定されています。労働政策研究・研修機構の調査(2014年)によると、1カ月の平均労働時間が、専門型203・8時間、企画業務型194・4時間に対し、一般労働者は186・7時間で裁量労働が長くなっています。

 同機構の調査で、「一律の出退勤時刻がある」が企画業務型で50・9%にのぼるなど仕事の裁量もないのが実態です。

 一方、「残業代ゼロ」制度は、一定の年収者を対象に労働時間規制を適用除外にするもので、深夜・休日労働などは規制が残る裁量労働とは異なります。

Q 裁量労働の拡大とは?

A 営業職までも対象に

 政府案では、企画業務型の裁量労働に「課題解決型提案営業」と「実施状況の評価を行う業務」を加えます。

 「提案営業」とは、過労自殺した電通社員の高橋まつりさんが担当していた業務です。商品などを売るだけでなく顧客の要望に沿う提案を行う業務です。営業職の多くはこうした提案営業の側面を抱えており、これが加わると裁量労働者が飛躍的に増加します。

 損保ジャパン日本興亜や野村不動産では、禁じられている営業社員に適用して残業代を払っていませんでした。損保ジャパンでは、職員1万8000人のうち6000人以上に適用され、実際の残業時間は「みなし時間」の2倍にのぼっていました。政府の法案は、こうした違法行為を合法化するものです。

Q なぜ、こんなことに?

A 対象拡大ありきに原因

 安倍首相は、データねつ造問題で「私や私のスタッフから指示を行ったことはない」と言い訳しています。

 しかし、労働政策審議会で議論が始まる直前の2013年6月、安倍内閣が閣議決定した日本再興戦略(骨太方針)で「企画業務型裁量労働制を始め、労働時間法制について検討を開始する」と定めました。2014年6月改定の日本再興戦略でも、「残業代ゼロ」制度の導入とあわせて裁量労働の具体的な拡大を求めたのです。

 規制緩和のレールを敷いて“拡大ありき”の態勢をつくりあげたのは、安倍内閣です。データねつ造はこうしたもとで引き起こされたものであり、安倍首相の責任が問われます。

Q 労政審で了承された?

A 労働者の反対押し切る

 安倍首相は、労働政策審議会で了承されているから問題ないと言い訳しています。

 しかし、“労政審で了承”どころか、労働者委員が「対象拡大に反対」と表明したのを押し切ったのが実際です。

 しかも、一般労働者と裁量労働者で調査方法が異なることを説明しないまま審議会に報告されていました。

 さらに虚偽のデータが200カ所以上もあることが判明。一方で裁量労働者のほうが一般労働者より労働時間が長くなっている労働政策研究・研修機構の調査(2014年)は報告されませんでした。誤った情報にもとづいて議論が行われていたことになり、正しい政策決定プロセスを踏んだとはいえません。

 「働き方」法案にはこのほか、「残業代ゼロ制度」の導入や、過労死ラインまで残業を認める上限規制など問題点だらけです。法案提出は断念し、きちんとした情報に基づいて議論をやり直すべきです。

戦争回避のために日本はどうすべきか「米朝交渉の仲介を担うということを考えるべき」

2018年02月25日 21時01分15秒 | 日記
 1億3000万ドル(約140億円)。ハワイで米軍が行った新型ミサイルの迎撃実験(1月31日)にかかった経費です。米軍準機関紙「星条旗」が伝えました(2月17日付電子版)。これだけ巨費を投じても実験は失敗でした
▼日米共同開発した「ミサイル防衛」用迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」で、別のミサイルを撃ち落とす実験。同紙によると、経費のうち新型ミサイルが3600万ドル(約39億円)、標的ミサイルが4000万ドル(約43億円)だそうです
▼政府はこの新型ミサイルの導入を急いでいます。高額な上に当たらない。無駄の典型です。こうした高額兵器調達の口実にされているのが北朝鮮問題です。文在寅(ムン ジェイン)韓国大統領との会談でも、平昌冬季五輪後の米韓演習再開を迫った安倍首相。軍事圧力に頼る姿勢は際立っています
▼「わが国はもはや圧力一辺倒ではだめだ」。航空自衛隊を空将補で退官した元情報幹部が著書で警鐘を鳴らしています(鈴木衛士著『北朝鮮は「悪」じゃない』幻冬舎刊)
▼圧力ばかりだと、追い詰められた北朝鮮が中東の第三国と手を結び、核兵器が流出する危険がある。そうなると「米国は、たとえ自国および同盟国に多少の血が流れようとも、躊躇(ちゅうちょ)せずに北朝鮮の現政権を力ずくで葬り去るという決断を下す」
▼戦争回避のために日本はどうすべきか。「米朝交渉の仲介を担うということを考えるべき」。元幹部自衛官からもあがる対話の提案。それでも背を向け続ける首相の姿勢は危険すぎます。

参院選へ候補者一本化 社民党大会 5野党党首が足並み

2018年02月25日 20時58分21秒 | 日記

社民党大会で手をつなぎがんばろうをする(前列左から)小沢(自由)、志位(共産)、吉田(社民)、枝野(立民)、大塚(民進)の各党首=24日、東京都千代田区

 社民党は24日、第16回定期全国大会を東京都内で開きました。25日まで開かれ、退任の意向を表明している吉田忠智党首に代わり、又市征治幹事長が新党首に選出されます。来賓として、日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表、民進党の大塚耕平代表、自由党の小沢一郎共同代表や「市民連合」の代表がそろって来年の参院選に向けて野党共闘を強化する意気込みを語り、最後に、5野党党首らが壇上で手をつなぎ団結の声をあげました。
 吉田党首は、来年の参院選に向けて、「野党共闘の再構築、参院選での最大限の一本化を実現しないといけない。一致結束して安倍政権を終わらせよう」と呼びかけました。
 日本共産党の志位委員長が同党大会に出席・あいさつするのは、2016年の第15回定期全国大会に続き2回目。
 志位氏はあいさつで、2年前に初めて社民党大会に出席したのに続き、昨年の日本共産党第27回党大会には吉田党首が初めて出席した経緯を語りながら、この間の参院選や衆院選などで社民党との協力が進んだとし、「連帯と協力の関係がこの大会を契機にさらに大きく発展することを心から願っています」と表明しました。
 志位氏は、「この2年間、市民と野党の共闘が、困難と曲折を乗り越えて一歩一歩前進してきた」と強調。昨年の総選挙で共闘に難しい問題が持ち込まれる中でも「社民党が揺るがず野党共闘の大義の旗を掲げ続けたことは、日本の民主主義にとって大きな意義をもつものであり、心からの敬意を申し上げたい」と表明しました。
 志位氏はまた、「この共闘の流れを来年の参院選でさらに大きく前進させよう」と訴え、今回の社民党大会議案で、来年の参院選の「32の1人区については引き続き候補者一本化(各党間のギブ&テイク)を進める」と明記していることに、「大賛成です。全国32の1人区の全てで本気の共闘の態勢をつくりあげ、自民党を打ち負かそう」と呼びかけました。
 立民・枝野代表は「衆院小選挙区、来年の参院選1人区でしっかりと今の政治の流れを変える野党の候補者を一本に絞って勝ち抜きたい」と表明。民進・大塚代表は「参院選でも『できる限りの一本化』といわず、完全に一本化すれば間違いなく大きな変化が起きる」、自由・小沢共同代表は「市民と野党の結集が一番大事で、戦後最悪の安倍政権を打倒すべく力を合わせよう」と力を込めました。
 「市民連合」の山口二郎法政大学教授、「平和フォーラム」の福山真劫共同代表があいさつしました。

事故7年道遠し・・・福島第1原発の空から

2018年02月25日 20時53分51秒 | 日記
 東京電力福島第1原発の事故から丸7年を前に、現状を上空からチャーター機で取材しました。
 同原発周辺には、除染廃棄物が入った袋「フレコンバッグ」があちこちで山積みされています。原発事故で出た放射性物質です。そのすぐそばには、住宅街も。放射線量が高いため帰還困難区域に指定され、住民の姿はありません。農地は、茶色に冬枯れした草木で荒れています。

 原発の敷地にひしめくのは、行き場のない放射能汚染水をためた巨大なタンク群。放射性廃棄物を保管するため切り開いた造成地は、赤土がむき出しになっていました。
 目に付くのは、3号機原子炉建屋の上部。使用済み燃料プールの核燃料566体を取り出すため、新たに設置されたカバーです。この取り出しは、当初目標の2014年末からたびたび延期。年内に開始される見込みですが、遠隔操作による取り出しであり難航が予想されます。
 国と東電は、住民の生活や生業(なりわい)を奪った一方で、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働へ突き進んでいます。原発再稼働と福島切り捨てに力を注ぐのではなく、被災者の生活、生業の再建と廃炉作業に全力を挙げるべきです。
記事・唐沢俊治
写真・三浦 誠