国民の生活スタイルは、震災前とは変わってきています。電気を自由に好きなだけ使えた時代との比較は無意味です。
電力危機とは、最も需要が高まる夏の平日午後1~4時頃のピーク時に供給が追いつかなくなることを言います。
そうなれば、家庭でブレーカーが落ちるように、一斉停電が生じます。家庭であれば、ブレーカーが落ちないように
電気の使い方を工夫するはずです。
夏の暑い盛りの真っ昼間に、冷房をがんがん効かせて、テレビを見ながらホットプレートで焼き肉をするようなこと
は避けるでしょう。別の日にするか、電力消費量の多いホットプレートを使わずに焼くか、テレビを消すか、何らか
の工夫をすればブレーカーは落ちません。社会全体でこのような意識的な対応を行えば、ピーク時の電力使用量を減
らして平準化することができます。
政府が今やらなければならないことは、このような工夫を国民に呼びかけることでしょう。