家庭が豊かであれば学習能力は高く、貧しければ低いということは、一般的な傾向として認められる。
しかも最近では、このような相関関係が強まっているように見える。というのは、今日の公教育におい
て、子どもたちによる家庭学習の意味合いが高まっているからである。「ゆとり教育」への反省もあっ
て、学校で教えられる教科の内容は増え、学校での授業はますます家庭での事前・事後の学習を前提と
するようになってる。
このような事前・事後の学習にとって家庭環境は重要であり、それを規定する要因としての親の収入や
所得がもっている意味合いも増大せざるをえない。子どもだけの個室など、落ち着いて宿題ができるス
ペースがあるかどうか、塾や予備校など、学校での学習を補うことができるような機会が得られるかど
うか、家族での旅行や外出など、社会的な知見を広げたり経験を得たりする教育的体験の機会があるか
どうかなどは、子どもたちの学力の向上にとって大きな意味をもつ。
納得です。
高原の”アヤメ”